- #1 セグメント情報等、連結財務諸表(連結)
当社は、「プリンティングマテリアル」、「パッケージングマテリアル」、「カラーマテリアル」、「ディスプレイマテリアル」、「パフォーマンスマテリアル」、「コンポジットマテリアル」の6つの製品本部を基本として組織が構成されており、各製品本部単位で事業活動を展開しています。
このうち類似する製品本部を集約し、「パッケージング&グラフィック」、「カラー&ディスプレイ」、「ファンクショナルプロダクツ」の3つを報告セグメントとしています。
「パッケージング&グラフィック」は、グラビアインキ、オフセットインキ、新聞インキ、ジェットインキ及びポリスチレンなどを製造販売しています。「カラー&ディスプレイ」は、有機顔料、液晶材料及びヘルスケア食品などを製造販売しています。「ファンクショナルプロダクツ」は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、PPSコンパウンド及び工業用テープなどを製造販売しています。
2024/03/28 15:13- #2 会計方針に関する事項(連結)
在外連結子会社は、数理計算上の差異は各連結会計年度の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(4~19年)で、主として定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしています。また過去勤務費用は9~23年で費用処理することとしています。
未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用については、税効果を調整の上、純資産の部におけるその他の包括利益累計額の退職給付に係る調整累計額に計上しています。
(5) 重要な収益及び費用の計上基準
2024/03/28 15:13- #3 従業員の状況(連結)
(1) 連結会社の状況
| 2023年12月31日現在 |
カラー&ディスプレイ | 4,309 |
ファンクショナルプロダクツ | 5,623 |
その他 | 485 |
(2) 提出会社の状況
2024/03/28 15:13- #4 略歴、役員の状況(取締役(及び監査役))(連結)
1990年4月 当社入社
2019年1月 ファンクショナルプロダクツ事業企画部長
2020年1月 執行役員 コンポジットマテリアル製品本部長
2024/03/28 15:13- #5 研究開発活動
有機顔料では、ディスプレイのカラーフィルタ用顔料の新製品開発に注力しているほか、新たにインクジェットインキ用顔料を製品化しました。サンケミカルグループにおいては、小粒径タイプのエフェクト顔料の新しい製品群の販売を開始、高い鮮映性、輝度感を有することから自動車等の塗料用途で色空間の幅を広げています。また、防腐剤や防カビ剤等のバイオサイドを含まない水系塗料向け易分散顔料の製品ポートフォリオや、抗酸化作用を有しメイクアップ化粧品・スキンケア製品に使用できる天然色素製品を発表しました。
(3) ファンクショナルプロダクツ
合成樹脂では、次世代通信規格5G、6G用の電子回路基板用低誘電樹脂の開発を進めているほか、合成皮革用の環境配慮型水系ウレタン樹脂の新製品を市場に投入しました。本製品は最終製品の臭気、GHG、VOCの低減に貢献し、かつ溶剤系同等の性能を発揮します。界面活性剤では有機フッ素化合物「PFAS」フリーの環境対応型新製品を開発、ディスプレイ、半導体、自動車、塗料等の用途で従来品を代替していきます。硫黄系添加剤では既存の天然油脂よりも環境に優しい藻類油が原料の新製品を開発、潤滑油の摩擦低減と酸化安定性改善等に貢献し、自動車(特にEV)や金属加工用潤滑油等への採用が見込まれます。工業用テープでは、スマートデバイス向けに易解体性・貼り直し性に優れるノントル型粘着製品のラインアップを拡充し、またUV照射により剥離可能な光学部品製造工程用の粘着テープを量産化しました。
2024/03/28 15:13- #6 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
②財政状態の分析
当連結会計年度末の資産の部は、主に運転資本の減少により、前連結会計年度末と比べて167億円減少し、1兆2,449億円となりました。負債の部は、主に有利子負債の増加により、前連結会計年度末比51億円増の8,456億円となりました。また、純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上などにより前連結会計年度末比218億円減の3,993億円となりました。
③資本の財源及び資金の流動性
2024/03/28 15:13- #7 設備の新設、除却等の計画(連結)
当社グループは、多種多様な事業を国内外で行っており、設備の新設、増設、合理化等の計画の内容も多岐にわたっているため、セグメントごとの数値を開示する方法によっています。翌連結会計年度の設備投資計画は631億円であり、セグメントごとの内訳は以下のとおりです。
セグメント | 2023年12月末計画金額(百万円) | 設備等の主な内容・目的 | 資金調達方法 |
カラー&ディスプレイ | 12,200 | 日本における機能性顔料製造設備の更新等 | 自己資金及び借入金 |
ファンクショナルプロダクツ | 25,100 | 海外における合成樹脂製造設備の増設等 | 自己資金及び借入金 |
その他及び全社 | 4,900 | 情報システムの更新、製造設備の合理化投資等 | 自己資金及び借入金 |
(注)1.各セグメントに共通の設備投資計画は、その他及び全社に含めています。
2.経常的な設備の更新のための除売却を除き、重要な設備の除売却の計画はありません。
2024/03/28 15:13- #8 設備投資等の概要
当連結会計年度における設備投資の内訳は以下のとおりです。
セグメント | 設備投資金額(百万円) | 設備等の主な内容・目的 | 資金調達方法 |
カラー&ディスプレイ | 11,433 | 顔料製造設備更新等塗料用顔料や機能性顔料などの生産効率を向上させるための設備更新などを行いました。 | 自己資金及び借入金 |
ファンクショナルプロダクツ | 24,545 | 合成樹脂製造設備増設等成長地域での合成樹脂事業拡大のための製造設備増強、環境対応への意識の高まりから需要が拡大している水性樹脂の製造設備増設などを行いました。 | 自己資金及び借入金 |
その他及び全社 | 1,067 | 情報システムの更新等デジタルトランスフォーメーションに対応可能な新しい情報システムへの更新を進めています。 | 自己資金及び借入金 |
(注)複数セグメントに共通する設備投資については、各セグメントに配賦しています。
2024/03/28 15:13- #9 追加情報、連結財務諸表(連結)
(2) 信託に残存する自社の株式
信託に残存する自社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により純資産の部に自己株式として計上しています。当該自己株式の帳簿価額及び株式数は前連結会計年度末において520百万円及び132千株、当連結会計年度末において925百万円及び303千株です。
2024/03/28 15:13- #10 重要な会計方針、財務諸表(連結)
8.収益及び費用の計上基準
当社は、「パッケージング&グラフィック」、「カラー&ディスプレイ」、「ファンクショナルプロダクツ」の3つのセグメントにおいて事業活動を行っており、主に国内及び海外の顧客に製品を提供しています。
これらの事業における製品の販売については、製品の引渡し時点において顧客が当該製品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されると判断しているため、顧客に引渡された時点で収益を認識しています。
2024/03/28 15:13- #11 重要な後発事象、連結財務諸表(連結)
(3) 分離した事業が含まれていた報告セグメントの名称
ファンクショナルプロダクツ
(4) 当連結会計年度の連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
2024/03/28 15:13- #12 1株当たり情報、連結財務諸表(連結)
4.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりです。
| 前連結会計年度(自 2022年1月1日至 2022年12月31日) | 当連結会計年度(自 2023年1月1日至 2023年12月31日) |
純資産の部の合計額(百万円) | 421,088 | 399,267 |
純資産の部の合計額から控除する金額(百万円) | 34,091 | 35,330 |
(うち非支配株主持分) | (34,091) | (35,330) |
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