半期報告書-第77期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2017/12/20 10:11
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業績等の概要

(1)業績
当中間連結会計期間における我が国経済は、朝鮮半島の政治的緊張の高まりなどの不安要因もありましたが、雇用や所得環境の改善や個人消費の持ち直しにより緩やかな景気回復基調が続きました。
医薬品業界では、高齢化による需要の拡大や医療技術の高度化による薬剤の単価の増大が想定されるものの、後発医薬品の使用促進や長期収載品に対する薬価の引き下げに続き、新たに先発医薬品に対して価格抑制策が適用され、事業の予見性が低下しております。また、新薬開発型企業は、先進創薬で次世代医療を牽引することが期待されていますが、新薬開発の難度の高まりと、それに伴う研究開発費の高騰により、経営は引き続き厳しい環境下に置かれていると言わざるを得ません。
このような状況のもと、2016年度よりスタートさせた'16年度-'20年度中期経営計画において、「確実な売上・シェア拡大」「海外戦略地域でのプレゼンスの向上」「研究開発への集中投資」「現有リソースの徹底活用」「組織・システムのパフォーマンスの最大化」を最重要課題にかかげ積極的に事業活動を展開してまいりました結果、当中間連結会計期間の売上高は185億75百万円(前年同期比 1.9%減)となりました。
利益面におきましては、主に販売促進費及び特許権使用料の減少等により、営業利益は8億68百万円(前年同期比 27.0%増)となり、受取技術料の増加等により、経常利益は27億6百万円(前年同期比 84.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益16億16百万円(前年同期比76.0%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[① 製薬事業]
角結膜上皮障害治療用点眼剤「ティアバランス点眼液」、緑内障・高眼圧症治療剤「ラタチモ配合点眼液」などが順調に推移し、前年を上回りました。しかしながら、緑内障・高眼圧症治療剤「アイファガン点眼液」「ルミガン点眼液」、非ステロイド性抗炎症点眼剤「ブロナック点眼液」「二フラン点眼液」が前年を下回りました。
以上の結果、当事業における売上高は、185億46百万円(前年同期比 1.9%減)となりました。
[② その他事業]
化粧品原料「EPC」と「CME」の当事業における売上高は、28百万円(前年同期比 31.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前中間連結会計期間に比べ、14億28百万円増加し、167億98百万円となりました。
当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9億69百万円(前年同期は4億31百万円の使用)となりました。
これは主に税金等調整前中間純利益23億41百万円、減価償却費9億37百万円となった一方、その他の流動資産の増加17億43百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は26億28百万円(前年同期は14億84百万円の使用)となりました。
これは主に、定期預金の増加による支出13億40百万円、有形固定資産の取得による支出7億93百万円、関係会社株式の取得による支出2億26百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億27百万円(前年同期は1億29百万円の使用)となりました。
これは主に配当金の支払い1億26百万円等によるものであります。