営業面におきましては、主力製品である遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®」は、薬価引下げがありましたが、販売数量の増加により売上高は伸長し28億88百万円(前年同期比1億50百万円増)となりました。また、再生医療等製品「テムセル®HS注」は順調に売上高が伸長し5億43百万円(前年同期比2億71百万円増)となりました。一方で、遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポエチンアルファBS注JCR」は販売数量は増加したものの、売上高11億13百万円(前年同期比75百万円減)となりました。これらの結果、医薬品事業の売上高は45億67百万円(前年同期比3億18百万円増)となり、医療用・研究用機器事業の売上高1億10百万円(前年同期比26百万円減)を合わせた当社グループ全体の売上高は46億77百万円(前年同期比2億91百万円増)となりました。
また、利益面におきましては、売上高の増収に伴い売上総利益が30億96百万円(前年同期比1億2百万円増)となりました。また、売上高の増加に伴い販売費についても増加し、研究開発費8億25百万円(前年同期比30百万円増)を含む販売費及び一般管理費の増加(前年同期比1億71百万円増)により、営業利益は5億39百万円(前年同期比69百万円減)、経常利益は5億74百万円(前年同期比54百万円減)となりました。また、前述のとおり特別損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億82百万円(前年同期比2億12百万円減)となりました。
研究開発面におきましては、成長ホルモン製剤では、本年7月から「グロウジェクト®」の効能追加のためにSHOX異常症患者に対する第Ⅲ相臨床試験を開始した他、持続型成長ホルモン製剤(開発番号:JR-142)は前臨床開発の段階にあります。ライソゾーム病領域では、昨年9月にファブリー病治療酵素製剤(アガルシダーゼベータ)のバイオ後続品(開発番号:JR-051)の製造販売承認申請をおこないました。また、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo®」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-141)のブラジル連邦共和国での第Ⅱ相臨床試験を本年6月に開始し、日本での第Ⅲ相臨床試験は8月から開始予定です。これに続いて今後は「J-Brain Cargo®」適用ポンペ病治療酵素製剤(開発番号:JR-162)およびハーラー症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-171)の研究開発を進め、これら3種類に加え更に12種類のライソゾーム病とその中枢神経障害についても、基礎研究を経て一日も早く開発パイプラインに盛り込むことを目指しております。ライソゾーム病治療酵素製剤はいずれもグローバル展開を検討しており、アメリカ合衆国での臨床開発は、本年1月に株式会社メディパルホールディングスとアメリカ合衆国に合弁で設立しましたJCR USA, Inc.で進めていく予定です。他治療領域では、キッセイ薬品工業株式会社との共同開発による持続型赤血球造血刺激因子製剤(ダルベポエチンアルファ)のバイオ後続品(開発番号:JR-131)が製造販売承認申請の準備中で、予定通りの進捗です。細胞・再生医療分野では、他家(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた、急性期脳梗塞を適応症とする再生医療等製品(開発番号:JTR-161)の共同開発契約および実施許諾契約を昨年7月に帝人株式会社と締結し、研究開発を推進しております。
2018/08/09 10:13