有価証券報告書-第145期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/28 13:20
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98項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、好調な世界経済や雇用環境の改善により国内景況感に拡大基調が続いたものの、人手不足の深刻化等の課題も浮き彫りとなりました。石油業界においては、製品需要の減少を背景として石油元売り各社が設備過剰を解消するための対策や再編に向けた取り組みを進めました。
このような状況にあって、石油事業・電気事業を主に活動している当社グループは、石油事業においては、昭和シェル石油株式会社との「原油精製委託契約」のもとで受託精製を行い、また、電気事業においては、東京電力エナジーパートナー株式会社との「電力受給契約」のもとで電力卸供給事業を行ってまいりました。
当連結会計年度の業績は、売上高29,979百万円(前期比1.9%減)、営業利益3,185百万円(前期比7.4%減)、経常利益3,147百万円(前期比5.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,472百万円(前期比6.8%増)となりました。
以下、各セグメントの業績は次のとおりであります。
<石油事業部門>石油事業につきましては、当社京浜製油所は、プレミアムガソリンであるShell V-Powerの生産を平成29年4月に開始したほか、出光興産株式会社への出荷を平成29年10月に開始するなど、石油製品の供給体制の強化を進めました。原油原料油処理量は前連結会計年度において設備の稼働を停止し、定期修理工事を実施したことなどにより当連結会計年度は増加し、4,783千kL(前期比17.9%増)となりました。
以上の結果、売上高27,350百万円(前期比2.1%減)、営業利益2,547百万円(前期比10.7%減)となりました。
<電気事業部門>電気事業につきましては、株式会社ジェネックス水江発電所は平成29年3月~5月に定期整備工事を実施いたしましたが、それ以外の期間については概ね安定的に操業しました。
以上の結果、売上高10,384百万円(前期比4.7%増)、営業利益637百万円(前期比9.0%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とその要因は、以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、未払費用の減少などの支出を減価償却費や税金等調整前当期純利益、修繕引当金の増加などの収入が上回ったことにより、6,828百万円の純収入(前連結会計年度は6,738百万円の純収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより3,589百万円の純支出(前連結会計年度は2,814百万円の純支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少及び長期借入金の返済による支出などにより3,581百万円の純支出(前連結会計年度は4,777百万円の純支出)となりました。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ342百万円減少し4,156百万円となりました。