訂正有価証券報告書-第148期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2017/03/31 10:15
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【項目】
68項目
長期戦略ビジョン
当社グループは、今後当社グループが進むべき方向として、「VAガラスカンパニー」に変容・変革することを、長期戦略ビジョンとして設定しました。
VAとは、英語のValue-addedの頭文字に由来しており、当社グループはこのビジョンの下で、持てる経営資源を高付加価値(VA)製品の開発と、その拡販に注力いたします。
「VAガラスカンパニー」として当社グループが目指すもの:
・ガラスのスペシャリストとして高い信頼を獲得
・製品とサービスを通じて、世界中の様々なお客様と密接に協働し独自の付加価値を提供
・事業構造を転換し、伝統的なビジネスモデルから、より高付加価値の製品(VA製品)に傾注
「VAガラスカンパニー」への変革後の当社グループのあるべき姿:
・よりスリムな総資産
・より景気循環に左右されにくい構造
・より収益性の高い企業
中期経営計画(MTP)
また、当社グループは、2018年3月期までの期間を対象とする新たな中期経営計画(MTP)を策定いたしました。
MTPの最上位の目標は、財務サステナビリティ(財務面で安定的な姿になる)を実現すること、及び「VAガラスカンパニー」への変革を開始することです。
過去2年のリストラクチャリングの実施により、当社グループの収益性は回復し、これがMTPの実行を可能とする低コストの組織構造の実現を支えています。また、バランスのとれた地域と事業の構成により、変化・多様化する世界経済の動向に適切に対処する体制を更に強化してまいります。
MTPは、財務サステナビリティを確保し、VA製品・サービスの提供を通じて長期成長段階への移行を可能なものにします。
MTP-財務目標
経験豊かな当社マネジメントによる強力なリーダーシップの下、意欲的かつ達成可能な財務目標の達成を目指すことによって、株主価値の創造に取り組んでまいります。
2018年3月期までに当社グループが達成を目指す財務目標は、次の2つです。
・ネット借入/EBITDA :3倍
・売上高営業利益率(ROS):8%(注)
(注)個別開示項目及びピルキントン社買収に係る償却費控除前営業利益をベースに算定。
当社グループでは、2015年3月期において、市場の状況は引き続き徐々に改善してゆくものと考えております。欧州の市場は、欧州経済危機以前の水準をなお大幅に下回るものの、緩やかな回復が続くと予想されます。日本では、消費税増税が自動車用ガラス市場にマイナスの影響をもたらすものの、建築用ガラス市場では、前年度から続く良好な建築関連の先行指標の効果を受けると考えております。北米やその他の地域においては、数量の増加を見込んでおりますが、南米では短期的には数量が若干低調になると予想しております。また、高機能ガラス市場は、前年度並みの状況になると予想しております。当社グループでは、これまでグループ全体で取り組んで来たリストラクチャリング施策の効果が、引き続き各事業及び地域の収益性の向上に寄与するものと考えており、その効果は、2012年3月期との比較において、2015年3月期以降、年間330億円になると想定しております。なお2015年3月期においては、リストラクチャリング施策によるコスト改善効果の一部は、原燃料コストの増加によって相殺されるものと予想しております。
当社グループの財務状況につきましては、7 [財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]に記載の通りです。今後の資金調達につきましては、引き続き金融機関と協議を継続しております。
事業別の対処すべき課題は、以下の通りです。
(1)建築用ガラス事業
建築用ガラス事業では、引き続き収益性の改善に注力してまいります。2014年3月期第3四半期において、当社グループは、英国・セントへレンズのコーリーヒル事業所所在のフロートラインを休止しました。当社グループでは、リストラクチャリング施策の一環として、これまでに5基のフロートラインの停止を実施しました。このようなリストラクチャリング施策の実施により、設備稼働率が向上し、収益性の大幅な改善が可能となりました。
当社グループでは、特に欧州において、今後も更なる収益性の改善に努めてまいります。欧州における価格は依然として低水準ですが、生産能力の適正化が2015年3月期以降、価格の改善にも効果をもたらすものと考えております。
建築用ガラス事業では、再生可能エネルギーである太陽光発電の市場に向けた製品と共に、住宅及び商業用ビルのエネルギー節減に大いに効果がある高付加価値製品を生産しています。これらの製品の製造に際しては多大なエネルギー消費を伴い、当社グループは引き続き2014年3月期においても燃料コストの更なる上昇の影響を受けました。当社グループでは、燃料コストの変動の影響を緩和するため、ヘッジ取引にも取り組んでおりますが、長期的趨勢としての燃料コストの上昇の影響を完全に除去することはできません。当社グループは、適正な生産能力の維持による販売価格への波及効果を通じて、可能な限り燃料コスト上昇の影響が緩和されるよう努めてまいります。
ソーラー・エネルギー事業では、2015年3月期の数量が2014年3月期を大きく上回ることは想定されないものの、クリーンで再生可能なエネルギーを推進する潮流に鑑みれば、長期的には成長が持続するものと見込んでいます。また、建物の省エネルギー化に寄与するLow-Eガラス等の高付加価値製品が、当社グループの建築用ガラス製品群の中でますます重要な位置を占めるようになると考えています。建築用ガラス事業における中期的な戦略は、競合他社に対して技術的優位性を持つ高付加価値製品の構成比率を高めることです。
(2)自動車用ガラス事業
2014年3月期において、当社グループは、欧州における2つの自動車用ガラス製造拠点を閉鎖し、他の欧州域内拠点への生産の移管を完了しました。欧州における新たな自動車用ガラス製造拠点であるポーランドの事業所では、順調に操業を行っております。
建築用ガラス事業と同様に、自動車用ガラス事業も2014年3月期において、原燃料コストの高騰の影響を受けました。当社グループは、南米等の新興市場における自動車用ガラス事業の成長を見込んでいます。ソーラー・エネルギー制御や軽量化といった分野での技術的優位が、自動車用ガラスの将来において大きな役割を果たすと考えており、当社グループは、これらの分野の主要プレーヤーとなることを目指します。また、補修用(AGR)分野でも、既存ビジネスの成長や必要に応じた戦略的買収を通じて事業の拡大を図ってまいります。
(3)高機能ガラス事業
当社グループの高機能ガラス事業には、多くの分野で大きな成長機会があると認識しております。2014年4月7日付けで公表の通り、当社グループは、ベトナムにおいて超薄板ガラス(UFF)用フロートラインを新設し、2014年6月より生産立ち上げを行い、2015年3月期下期より本格生産を開始します。このフロートラインは、当社グループの100%子会社であるNSG Vietnam Special Glass Ltd.の敷地内に設置され、今回の新設により、当社グループの超薄板ガラス(UFF)用フロートラインは、日本1基、ベトナム1基の2窯体制となります。当社グループのUFFは、従来より中小型液晶用基板として広く使用されていましたが、タッチパネル用基板ガラス及びカバーガラス(ソーダライム組成)としての使用が急速に拡大しています。長年にわたる当社の超薄板ガラスにおける技術・開発力を発揮し、今後ともグローバルな顧客のニーズに応えてまいります。
ベルトインオイル型エンジン技術に不可欠な高強度グラスコードも、重要な成長分野であり、当社グループは当該分野へ積極的に投資を行っています。このような成長機会を適切にとらえ、引き続き事業の発展に努めてまいります。
当社グループは、中期経営計画(MTP)を推進することにより、以上の課題に取り組んでまいります。

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