訂正有価証券報告書-第149期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

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2017/03/31 10:22
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当社グループは、2014年5月に公表した長期戦略ビジョン及び中期経営計画(MTP)のもと、その基本戦略である設備稼働率の極大化とVA(高付加価値製品)比率の向上に取り組んでまいりました。2015年4月1日付けで、森 重樹が当社代表執行役社長兼CEOに就任し、今後、こうした基本戦略を引き続き維持しながら、さらに「VAガラスカンパニー」に向けたアクションを加速してまいります。地域によって好不調が混在しますが、当社グループは、低調な事業については適宜改善策を実施し、好調な事業についてはさらに収益増強に取り組んでまいります。
長期戦略ビジョン
当社グループは、今後当社グループが進むべき方向として、「VAガラスカンパニー」に変容・変革することを、長期戦略ビジョンとして設定しております。
VAとは、英語のValue-addedの頭文字に由来しており、当社グループはこのビジョンの下で、持てる経営資源を高付加価値(VA)製品の開発と、その拡販に注力いたします。
「VAガラスカンパニー」として当社グループが目指すもの:
・ガラスのスペシャリストとして高い信頼を獲得
・製品とサービスを通じて、世界中の様々なお客様と密接に協働し独自の付加価値を提供
・事業構造を転換し、伝統的なビジネスモデルから、より高付加価値の製品(VA製品)に傾注
「VAガラスカンパニー」への変革後の当社グループのあるべき姿:
・よりスリムな総資産
・より景気循環に左右されにくい構造
・より収益性の高い企業
中期経営計画(MTP)
当社グループは、2014年5月15日付けで公表の通り、2018年3月期までの期間を対象とする新たな中期経営計画(MTP)を策定しております。
MTPの最上位の目標は、財務サステナビリティ(財務面で安定的な姿になる)を実現すること、及び「VAガラスカンパニー」への変革を開始することです。
当社グループがこれまで取り組んで来たリストラクチャリング施策により、当社グループの収益性は回復し、これがMTPの実行を可能とする低コストの組織構造の実現を支えています。また、バランスのとれた地域と事業の構成により、変化・多様化する世界経済の動向に適切に対処する体制を引き続き維持してまいります。
MTPは、財務サステナビリティを確保し、VA製品・サービスの提供を通じて長期成長段階への移行を可能なものにします。
MTP-財務目標
経験豊かな当社マネジメントによる強力なリーダーシップの下、意欲的かつ達成可能な財務目標の達成を目指すことによって、株主価値の創造に取り組んでまいります。
2018年3月期までに当社グループが達成を目指す財務目標は、次の2つです。
・ネット借入/EBITDA :3倍
・売上高営業利益率(ROS):8%(注)
(注)個別開示項目及びピルキントン社買収に係る償却費控除前営業利益をベースに算定。
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当社グループでは、2016年3月期において、市場の状況は引き続き改善するものと考えております。欧州では、建築用ガラス市場はおおむね横ばいで推移する見通しです。また自動車用ガラス市場では、2015年3月期第4四半期に見られた乗用車販売の回復傾向が継続し、欧州経済危機以前の水準をなお大幅に下回ると予想されるものの、市場の改善に寄与するものと考えております。日本では、建築用ガラス市場は若干の改善を見込んでおります。また自動車用ガラス市場では、自動車関連税制の改正が短期的には販売にマイナスの影響を及ぼす可能性があるものの、総じて横ばいで推移する見通しです。北米では数量は堅調に推移すると見込んでおりますが、南米では数量は厳しい経済環境の影響を引き続き受けるものと考えております。東南アジア市場の状況は更に改善し、太陽電池用ガラスの需要は増加が続く見込みです。高機能ガラス市場は、全般的に前年度に比べて改善するものと考えております。
以上を踏まえて当社グループでは、2016年3月期において、更なる営業利益(個別開示項目前ベースの営業利益)の改善を見込んでおります。
当社グループの財務状況につきましては、7「財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載の通りです。今後の資金調達につきましては、引き続き金融機関と協議を継続しております。当社グループは、事業の収益性の更なる向上と運転資本や設備投資に対する厳格な管理の継続を通じて、キャッシュを創出しネット借入残高を削減することによって、今後も財務サステナビリティの確保に取り組んでまいります。
事業別の対処すべき課題は、以下の通りです。
(1)建築用ガラス事業
建築用ガラス事業では、引き続き収益性の改善に注力してまいります。当社グループがこれまで取り組んで来たリストラクチャリング施策により設備稼働率は向上しており、建築用ガラス事業の業績は大きく改善しています。当社グループでは、引き続き高付加価値(VA)製品の拡販に注力すると共に、設備稼働率の向上にも努めてまいります。
当社グループでは、特に欧州において、今後も更なる収益性の改善に努めてまいります。欧州における価格は依然として低水準にあるものの、適正規模に削減された生産能力が今後も価格の改善に寄与するものと考えております。
建築用ガラス事業では、再生可能エネルギーであるソーラー・エネルギー(太陽光発電)市場向けの製品と共に、住宅及び商業用ビルのエネルギー節減に効果が高い様々な高付加価値(VA)製品を生産しています。こうした製品の製造は、エネルギーを大量に消費します。燃料価格は、短期的には安定しているものの、長期的な見通しにはなお不確実性が残っています。当社グループでは、燃料価格の変動の影響を緩和するため、ヘッジ取引にも取り組んでおりますが、長期的趨勢として燃料コストが上昇した場合の影響を完全に除去することはできません。当社グループは、適正な生産能力の維持による販売価格への波及効果を通じて、可能な限り燃料コスト上昇の影響が緩和されるよう努めてまいります。
クリーンで再生可能なエネルギーを推進する潮流に鑑みれば、太陽光発電向け製品事業は長期的に成長が持続するものと見込んでいます。また、建物の省エネルギー化に寄与するLow-Eガラス等のVA製品が、当社グループの建築用ガラス製品群の中でますます重要な位置を占めるようになると考えております。当社グループの建築用ガラス事業における中期的な戦略は、競合他社に対して技術的優位性を持つVA製品の構成比率を高めることです。
(2)自動車用ガラス事業
自動車用ガラス事業では、前述の建築用ガラス事業と同様、引き続き収益性の改善に注力してまいります。当事業でも、原燃料価格の変動の影響を受けています。また、例えば南米の市場は2015年3月期では厳しい経済状況を反映して低調に推移しましたが、当社グループでは、中期的な戦略として、こうした新興市場において自動車用ガラス事業を引き続き成長させるべく取り組んでまいります。ソーラー・エネルギー制御や軽量化をはじめとした高付加価値(VA)製品での技術的優位が、自動車用ガラスの将来において大きな役割を果たすと考えており、当社グループは、これらの分野の主要プレーヤーとなることを目指します。また、補修用(AGR)分野でも、既存ビジネスの成長や必要に応じた戦略的買収を通じて事業の拡大を図ってまいります。
(3)高機能ガラス事業
当社グループの高機能ガラス事業には、多くの分野で大きな成長機会があると認識しております。当社グループは、ベトナムに新設した超薄板ガラス(UFF)用フロートラインについて、昨年6月に立ち上げを行い、2015年3月期第3四半期において生産を開始しました。このフロートラインは、当社グループの100%子会社であるNSG Vietnam Glass Industries社に設置されており、今回の新設によって当社グループの超薄板ガラス(UFF)用フロートラインは、日本1基、ベトナム1基の2窯体制となります。当社グループのUFFは、従来より中小型液晶用基板として広く使用されていましたが、タッチパネル用基板ガラス及びカバーガラス(ソーダライム組成)としての使用が急速に拡大しています。長年にわたる当社の超薄板ガラスにおける技術・開発力を発揮し、今後ともグローバルな顧客のニーズに応えてまいります。
ベルトインオイル型エンジン技術に不可欠な高強度グラスコードも、有望な成長分野であり、当社グループは当該分野へ積極的に投資を行っています。このような成長機会を適切にとらえ、引き続き事業の発展に努めてまいります。
当社グループは、長期戦略ビジョン及び中期経営計画(MTP)に沿ったアクションを加速することにより、以上の課題に取り組んでまいります。

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