有価証券報告書-第190期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/29 11:35
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の各種政策により企業収益及び雇用・所得環境は改善し、景気は緩やかに回復しておりますが、新興国の経済政策の不確実性などにより依然として先行不透明な状況で推移しております。
このような環境下、当社グループは、前連結会計年度に淡路島工場に導入した生産設備により、機能性タイルの開発に注力し高付加価値商品を充実させ、また、新規市場の開拓及び採算性を検証することによる利益率の改善を図るとともに、株式会社ツヅキと包括的業務提携契約を締結し、乾式外断熱外壁事業・マンション大規模改修事業等での事業協力を積極的に進めて参りました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は54億8千1百万円(前年同期56億1千9百万円)、営業損失3億9千1百万円(前年同期3億9百万円)、経常損失3億9千9百万円(前年同期2億9千5百万円)となり、投資有価証券売却益2億4千8百万円及び投資有価証券清算益1億8千万円等を特別利益に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益2千7百万円(前年同期2億2千万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
イ.建設用陶磁器等事業
当連結会計年度において建設用陶磁器等事業の売上高は52億5千6百万円(前年同期54億1千5百万円)、営業損失は5億6千8百万円(前年同期4億7千1百万円)となりました。
ロ.不動産賃貸事業
当連結会計年度において不動産賃貸事業の売上高は3億1千7百万円(前年同期2億8千7百万円)、営業利益は1億7千8百万円(前年同期1億6千3百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益5千4百万円から投資有価証券の取得による支出6億8千5百万円及び有形固定資産の取得による支出3億7千7百万円等が減算されるものの、投資有価証券の清算による収入11億8千万円及び投資有価証券の売却による収入5億7千2百万円等があり、前連結会計年度末に比べて5億4千4百万円増加し、18億7千8百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の減少は、1億8千1百万円となりました。これは、主に、税金等調整前当期純利益5千4百万円に売上債権の減少額1億5千万円等が加算されるものの、たな卸資産の増加額1億3千8百万円等が減算されたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の増加は、7億4千5百万円となりました。これは、投資有価証券の取得による支出6億8千5百万円及び有形固定資産の取得による支出3億7千7百万円がありましたが、投資有価証券の清算による収入11億8千万円及び投資有価証券の売却による収入5億7千2百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、2千9百万円となりました。これは、短期借入金の減少額2千5百万円及び非支配株主への配当金の支払額2百万円があったこと等によるものであります。