有価証券報告書-第126期(2025/04/01-2026/03/31)
(1)【人材戦略に関する基本方針等】
1.人材戦略に関する基本方針
当社グループは、企業理念である「THE VALQUA WAY」を基軸に、人材こそが最も重要な経営資源であり競争力の源泉であると位置づけ、人材の開発と組織の活性化を推進しております。
人材開発の具体的な取組みとして、経営人材を育成する選抜型研修である「CEO塾」をはじめとするOFF-JTと、実務や役割の実践を通じて必要な力を身につけるOJTを組み合わせることで、社員の成長を促してきました。また、全関係会社を対象とした従業員エンゲージメント調査を2020年から実施しており、各拠点における組織の活性化推進のための施策検討・実施に活用しています。
創業100周年を間近に控え、当社グループは、一人ひとりの活性や成長こそが事業と会社の成長につながるとの認識のもと、「THE VALQUA WAY」の現場への浸透と、ウェルビーイング経営の実現に向けた積極的な人材開発をより一層進め、時代の要請と社会的責任を担いうる人材(バルカーパーソン)の育成に努めてまいります。
2.人的資本の最大化に向けた取組み
当社グループは、人的資本に対する投資が経営戦略に密接に結びつくものと捉え、以下に代表される諸施策を行ってきました。幹部層・専門人材・現場従業員まで、重層的な人材育成で得られた個々の成長が組織力を高め、企業価値の向上にも資するものとして、さらに取組みを強化してまいります。
(1)攻守両面のDX推進に向けたデジタル人材の強化/拡充
当社グループは、メンテナンス現場における人手不足という産業の共通課題を解決するデジタルソリューションの拡大およびAIを活用した業務変革を、今後の成長に向けた重要な戦略テーマと位置付けています。
これら戦略テーマ推進のため、過去5年間にわたりデジタル人材の獲得・定着に向けた体制整備を進めてきました。2023年にデジタル戦略本部を設置し、専門性を個人に依存せず、組織として知見を蓄積し、開発・実装を継続して推進できる体制を構築してきました。その結果、デジタル領域の人員は過去4年間で63%増加し、戦略実行に必要な人的基盤を着実に拡充しています。
デジタルソリューション領域においては、既存事業で培ってきた顧客基盤や製造業に関する知見を、デジタル技術と融合させることで、事業化・収益化に取り組んでいます。また全社でAIの活用を積極的に推進し、使用トークン数等の指標をモニタリングすることで、業務の中でどの程度活用されているかを可視化しています。これにより、定型業務や情報整理に要する時間を削減し、社員がより付加価値の高い業務へ時間を振り向けるための基盤づくりを進めています。
(2)グローバルでの事業展開を推進するダイミナミックな人材の登用
半導体など先端産業領域を中心にしたグローバルでの事業成長を実現するため、当社グループは、各国の特性を踏まえて、現地で機敏に事業を推進できる経営人材の育成・配置を重視しています。また、グローバル人材の育成・獲得は、顧客要求の高度化や技術革新の加速、サプライチェーンの複雑化に対応し、自社の技術・製品の強みを顧客課題の解決に結び付けるために不可欠と考えています。
こうした認識のもと、当社グループは、国境を越えた登用と選抜型育成研修を組み合わせ、海外拠点の社長・副社長など経営ポストに研修修了者等を起用することで、人材の成長機会と事業戦略を連動させています。また、生産現場の人材活性化と技能継承を目的に、2024年から世界各国・地域の技能者を対象に「バルカー技能グランプリ」を開催し、生産力・技術力強化に向けた人材育成も重層的に進めています。
(3)企業価値創造を支えるイノベーション創発の取組み
当社グループは、自社独自の研究開発に加えて、外部機関との共同研究、企業間連携、M&Aを組み合わせることで、イノベーションの創発に取り組み、そのプロセスを人と組織の成長機会と位置付けています。
その取り組みの一環として、2019年に国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)との共同研究組織「バルカー-産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ」を立ち上げ、人材と技術の緊密な交流を通じて、未来を創るイノベーティブな人材の育成を推進しています。また、M&Aを活用し、自社にはない技術力・ノウハウと人材を獲得することで組織と事業の成長を図っており、2025年度にはトルクシステム㈱(現バルカートルクシステム㈱)を買収し、人的資本も含めたシナジー効果を生み出しています。
3.ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
当社グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を、人的資本から価値創出につなげる基盤の一つとして位置づけています。多様な人材が公正に、新たな価値創造にチャレンジする機会を得て、能力を発揮できる環境を整備することは、当社グループの健全で持続的な成長に必要不可欠と認識しています。
当社グループでは、国籍・性別・年齢、新卒・中途といった属性に依らない適所適材の人材登用を実施しています。具体的には、30~40代の執行役員への積極登用、グループ横断での関係会社社長への選任、海外拠点の幹部ポストへの選抜研修修了者の配置など、多様な経歴や能力を持つ人材の戦略的な配置を進めています。これらは、人材の経験価値とケイパビリティを事業成長に十二分に活かし、組織としての実行力を向上する取り組みです。その結果として、当社単体で管理職に占める中途採用者の割合は、2023年度49.5%、2024年度50.5%、2025年度50.5%と推移しており、キャリアの多様性が拡大しています。
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は2024年度13.5%、2025年度13.3%、女性取締役比率※は2024年度28.6%、2025年度16.7%となります。また、働き方に関する柔軟性を確保するため、法定を上回る水準の育児/介護休業・短時間勤務制度、副業制度、時間単位有給制度、キャリアリターン制度等を導入し、ライフイベントとキャリア形成の両立を支援しています。
※女性取締役比率は、取締役総数に占める女性取締役数の割合を示しています。
なお、「役員の状況」に記載している女性役員比率は、取締役および監査役を対象として算定しています。
4.従業員の給与その他の給付の額及び内容の決定に関する方針
当社グループの処遇制度において性別等による差異はなく、人事制度「VJLS(バルカージョブライセンスシステム)」により職位ごとの役割・責任を明確化したうえで、職務及び成果に基づく公正な評価を行い、処遇へ反映しています。併せて、年に1度の昇格試験により平等な機会を提供しており、2024年度より年齢・経歴にかかわらず意欲と能力重視で早期キャリアアップを実現する飛び級制度も導入し能力に応じた挑戦機会の拡大を進めています。
1.人材戦略に関する基本方針
当社グループは、企業理念である「THE VALQUA WAY」を基軸に、人材こそが最も重要な経営資源であり競争力の源泉であると位置づけ、人材の開発と組織の活性化を推進しております。
人材開発の具体的な取組みとして、経営人材を育成する選抜型研修である「CEO塾」をはじめとするOFF-JTと、実務や役割の実践を通じて必要な力を身につけるOJTを組み合わせることで、社員の成長を促してきました。また、全関係会社を対象とした従業員エンゲージメント調査を2020年から実施しており、各拠点における組織の活性化推進のための施策検討・実施に活用しています。
創業100周年を間近に控え、当社グループは、一人ひとりの活性や成長こそが事業と会社の成長につながるとの認識のもと、「THE VALQUA WAY」の現場への浸透と、ウェルビーイング経営の実現に向けた積極的な人材開発をより一層進め、時代の要請と社会的責任を担いうる人材(バルカーパーソン)の育成に努めてまいります。
2.人的資本の最大化に向けた取組み
当社グループは、人的資本に対する投資が経営戦略に密接に結びつくものと捉え、以下に代表される諸施策を行ってきました。幹部層・専門人材・現場従業員まで、重層的な人材育成で得られた個々の成長が組織力を高め、企業価値の向上にも資するものとして、さらに取組みを強化してまいります。
(1)攻守両面のDX推進に向けたデジタル人材の強化/拡充
当社グループは、メンテナンス現場における人手不足という産業の共通課題を解決するデジタルソリューションの拡大およびAIを活用した業務変革を、今後の成長に向けた重要な戦略テーマと位置付けています。
これら戦略テーマ推進のため、過去5年間にわたりデジタル人材の獲得・定着に向けた体制整備を進めてきました。2023年にデジタル戦略本部を設置し、専門性を個人に依存せず、組織として知見を蓄積し、開発・実装を継続して推進できる体制を構築してきました。その結果、デジタル領域の人員は過去4年間で63%増加し、戦略実行に必要な人的基盤を着実に拡充しています。
デジタルソリューション領域においては、既存事業で培ってきた顧客基盤や製造業に関する知見を、デジタル技術と融合させることで、事業化・収益化に取り組んでいます。また全社でAIの活用を積極的に推進し、使用トークン数等の指標をモニタリングすることで、業務の中でどの程度活用されているかを可視化しています。これにより、定型業務や情報整理に要する時間を削減し、社員がより付加価値の高い業務へ時間を振り向けるための基盤づくりを進めています。
(2)グローバルでの事業展開を推進するダイミナミックな人材の登用
半導体など先端産業領域を中心にしたグローバルでの事業成長を実現するため、当社グループは、各国の特性を踏まえて、現地で機敏に事業を推進できる経営人材の育成・配置を重視しています。また、グローバル人材の育成・獲得は、顧客要求の高度化や技術革新の加速、サプライチェーンの複雑化に対応し、自社の技術・製品の強みを顧客課題の解決に結び付けるために不可欠と考えています。
こうした認識のもと、当社グループは、国境を越えた登用と選抜型育成研修を組み合わせ、海外拠点の社長・副社長など経営ポストに研修修了者等を起用することで、人材の成長機会と事業戦略を連動させています。また、生産現場の人材活性化と技能継承を目的に、2024年から世界各国・地域の技能者を対象に「バルカー技能グランプリ」を開催し、生産力・技術力強化に向けた人材育成も重層的に進めています。
(3)企業価値創造を支えるイノベーション創発の取組み
当社グループは、自社独自の研究開発に加えて、外部機関との共同研究、企業間連携、M&Aを組み合わせることで、イノベーションの創発に取り組み、そのプロセスを人と組織の成長機会と位置付けています。
その取り組みの一環として、2019年に国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)との共同研究組織「バルカー-産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ」を立ち上げ、人材と技術の緊密な交流を通じて、未来を創るイノベーティブな人材の育成を推進しています。また、M&Aを活用し、自社にはない技術力・ノウハウと人材を獲得することで組織と事業の成長を図っており、2025年度にはトルクシステム㈱(現バルカートルクシステム㈱)を買収し、人的資本も含めたシナジー効果を生み出しています。
3.ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
当社グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を、人的資本から価値創出につなげる基盤の一つとして位置づけています。多様な人材が公正に、新たな価値創造にチャレンジする機会を得て、能力を発揮できる環境を整備することは、当社グループの健全で持続的な成長に必要不可欠と認識しています。
当社グループでは、国籍・性別・年齢、新卒・中途といった属性に依らない適所適材の人材登用を実施しています。具体的には、30~40代の執行役員への積極登用、グループ横断での関係会社社長への選任、海外拠点の幹部ポストへの選抜研修修了者の配置など、多様な経歴や能力を持つ人材の戦略的な配置を進めています。これらは、人材の経験価値とケイパビリティを事業成長に十二分に活かし、組織としての実行力を向上する取り組みです。その結果として、当社単体で管理職に占める中途採用者の割合は、2023年度49.5%、2024年度50.5%、2025年度50.5%と推移しており、キャリアの多様性が拡大しています。
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は2024年度13.5%、2025年度13.3%、女性取締役比率※は2024年度28.6%、2025年度16.7%となります。また、働き方に関する柔軟性を確保するため、法定を上回る水準の育児/介護休業・短時間勤務制度、副業制度、時間単位有給制度、キャリアリターン制度等を導入し、ライフイベントとキャリア形成の両立を支援しています。
※女性取締役比率は、取締役総数に占める女性取締役数の割合を示しています。
なお、「役員の状況」に記載している女性役員比率は、取締役および監査役を対象として算定しています。
4.従業員の給与その他の給付の額及び内容の決定に関する方針
当社グループの処遇制度において性別等による差異はなく、人事制度「VJLS(バルカージョブライセンスシステム)」により職位ごとの役割・責任を明確化したうえで、職務及び成果に基づく公正な評価を行い、処遇へ反映しています。併せて、年に1度の昇格試験により平等な機会を提供しており、2024年度より年齢・経歴にかかわらず意欲と能力重視で早期キャリアアップを実現する飛び級制度も導入し能力に応じた挑戦機会の拡大を進めています。