有価証券報告書-第156期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/26 14:14
【資料】
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【項目】
126項目

研究開発活動

当社グループは、会社が持続的に発展していく上では研究開発が要であるとの認識の下、積極的に研究開発を推進しております。新規事業分野の基礎研究に取り組むとともに、大学や研究機関、さらには、同業他社や異業種企業との共同研究にも力を入れております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は11億85百万円であります。
(1) 水環境事業
水環境事業分野では、省エネルギーと温室効果ガスの削減を目的にバイオマス資源の有効利用、下水汚泥の高
効率処理とその利活用技術に注力しております。
一昨年度より国土交通省と下水道革新的技術実証事業(B-Dashプロジェクト)として、中小規模の下水処理場で
も燃料化や肥料化等多様な有効利用を行える高効率な脱水乾燥システムの開発を実施しました。
さらに、FIT制度を利用したバイオガス発電事業をより効率的に実施するため、建設費の低減を目指した鋼板製
消化槽やバイオガス増量を目指した下水以外のバイオマスとの混合消化技術の開発を進めております。
また、当社グループでは下水焼却灰の有効利用技術や汚泥脱水技術の開発など、環境保全に寄与する研究開発
を継続しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は10億18百万円であります。
(2) 産業事業
産業事業分野では、当社コア技術である晶析・分離・ろ過・乾燥技術を活用し、より省エネルギーもしくは高効率のプロセスおよび単体機器の開発に注力しております。
プロセスの開発においては、当社が得意とする砂糖分野に注力し、より高効率な製糖プロセスの開発を進めております。
単体機器の開発においては、主力製品となる遠心分離機・水平ベルトろ過機等のさらなる高効率化とコストダウンを目指した開発を進めております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は1億67百万円であります。