半期報告書-第70期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2017/12/25 10:50
【資料】
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【項目】
51項目

業績等の概要

(1) 業績
当中間会計期間の世界経済は、米国及び欧州で雇用情勢の改善から個人消費が底堅く推移し、中国でも持ち直しの傾向が見られたことなどから、全体として緩やかな回復が続いている。国内では外需の下振れリスクがあるものの、企業収益の改善などを背景に概ね回復基調であった。
当社においては、主力製品であるサンデングループ向けのカーエアコン用コンプレッサ部品の需要は前期より継続して順調であったが、品質コストの上昇等により生産性が大きく悪化した。加えて前期に導入準備を開始したサンデングループ内のクラッチ用ロータプーリの生産を当社に集約させる案件に対し、7月より設備移設が開始された。この活動により付帯する経費や設備の移管元からの出向者の受入れなどが発生したが、これらによる売上は9月の量産試作によるもの程度に留まった。
これらの結果、カーエアコン用コンプレッサ部品関係の売上高は前年同期比0.7%増の7億93百万円となった。またカーエアコン取付部品関係の売上高は、影響は小さいものの71.7%増の1百万円、その他の売上高は前年同期比34.4%増の28百万円となった。これらの結果当中間会計期間の売上高は、前年同期比1.7%増の8億22百万円となった。
利益面では生産性の悪化と先行的な支出の発生により、営業損失7百万円(前年同期は営業利益34百万円)、中間純損失9百万円(前年同期は中間純利益31百万円)となった。
(注) 上記金額には、消費税等は含まれていない。なお、「2.生産、受注及び販売の状況」における記載金額についても同様である。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、中間純損失の計上に加えて固定資産の取得による支出などが発生したものの、財務活動による資金の獲得ができたことにより大きく悪化することはなく、前事業年度末に比べ3百万円減少して、当中間会計期間末には1億58百万円となった。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローは次の通りである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において営業活動により得られた資金は15百万円(前年同期は38百万円)となった。
これは中間純損失の計上だったものの、減価償却費、売上債権の減少額などと、棚卸資産の増加額、仕入債務の減少等を差引した額が損失を上回ったことによるものである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において投資活動の結果使用した資金は90百万円(前年同期は9百万円)となった。
これは有形固定資産の取得による支出によるものである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間において財務活動により得られた資金は71百万円(前年同期は61百万円)となった。
これは、主に長期借入金の収入と長期借入金の返済及び短期借入金の減少との差引によるものである。