有価証券報告書-第76期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/19 9:11
【資料】
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【項目】
170項目

研究開発活動

(1) 研究開発活動の方針
当社グループは、マテリアル・ハンドリングの分野において、お客様に継続的な満足と感動を提供することを企業の存在価値とし、その目的達成のため、「品質」「価格」「顧客サービス」「革新」を追求し、研究開発活動においては、常に技術革新に努め、お客様に有益で、かつ独創的な製品の開発に精力的にチャレンジすることを方針としております。
(2) 研究開発体制
当社グループの研究開発体制は、当社研究開発部門が主体となり、テーマ内容により組織横断的な体制が必要となる場合にはプロジェクト体制をとる等、状況に応じた効率的な研究開発体制をとっております。開発テーマには、要素研究テーマと製品開発テーマがありますが、要素研究テーマは会社の将来を担う重要なものであり、製品のコア技術となるものを製品開発に先立って進めております。
(3) 研究開発の主な成果
当連結会計年度の研究開発活動は、現行基幹製品の徹底したコストパフォーマンスの向上と、将来の事業拡大を考慮した基礎・応用研究から製品開発・モデルチェンジまでを進めました。主な成果としまして、国内市場へは、従来機と比べて巻上げ・巻下げの高速化を実現した「電気チェーンブロックER2高速2.8t(シングルチェーン)」、作業スペースの狭い場所や高所でも簡単に設置できる小型軽量の「チェーンブロックCX 1tタイプ」、従来機と比べて巻上げ・巻下げの高速化を実現した「エアホイストTCH形3t、6t、25t」、超高分子量ポリエチレンを採用することで大幅な軽量化を実現した「メガラウンドスリングRD形 10t - 50t」を発売しました。
北米市場へは、米国のホイスト専用規格で最高クラスのUL1340を取得した「ロープホイストRY形 3t、5t、7.5t、10t」を発売しました。
中国市場へは、軽量で操作性に優れた「ライトクレーンPROシステム」及び任意の場所に容易に移動できる移動式クレーン「ポータルクレーン(アルミレール)」、従来機と比べて巻上げ・巻下げの高速化を実現した「電気チェーンブロックER2高速2t、2.8t、3t(シングルチェーン)」を発売しました。
また、欧州及びオセアニア市場に、軽量・コンパクトサイズ電気チェーンブロックEQシリーズの単相電源仕様「EQS Single Phase Electric Chain Hoist 0.5t、1t」を発売しました。
当連結会計年度における研究開発費の総額は1,182百万円であり、日本で879百万円、米州で22百万円、中国で280百万円であります。