訂正有価証券報告書-第88期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2020/12/16 15:05
【資料】
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【項目】
123項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度の経済状況は、国内においては、個人消費や設備投資は持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復基調が続いております。海外においては、米国の景気は、今後の経済政策への期待と懸念が交錯するなか、労働市場の回復を背景に個人消費が景気回復をけん引しております。欧州主要国の景気は、地政学的リスク、政策に関する不確実性の影響などが懸念されるなか、一部に改善の遅れもみられるものの、緩やかに回復しております。アジア諸国の景気は、中国ではインフラ投資や金融緩和政策などにより持ち直しの動きがみられ、その他のアジア諸国においても、景気は総じて緩やかな持ち直しの動きがみられます。
このような状況のなか、当社グループにおいては中期経営計画を策定し、『Challenge 500』をスローガンに幅広い製品群を活かした販路の拡大に努めたほか、生産性向上や原価低減活動などにより利益確保に努めてまいりました。
当連結会計年度の当社グループの連結業績は、国内外市場において売上が堅調に推移したものの、前連結会計年度に比べ為替レートが大幅な円高基調となったことから、売上高は37,845百万円と前年同期と比べ819百万円の減少(前年同期比2.1%減)となりました。営業利益は739百万円と前年同期と比べ133百万円の減少(前年同期比15.3%減)、経常利益は648百万円と前年同期と比べ300百万円の増加(前年同期比86.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は336百万円と前年同期と比べ346百万円の増加(前年同期は10百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 輸送機器用事業
輸送機器用事業においては、新規立上げ品の貢献により欧州の販売が増加となり、欧米向け輸出の好調な中国の販売や東南アジアの販売は増加となりましたが、為替の影響による目減りなどから輸送機器用事業の販売は減少となりました。
その結果、売上高は27,477百万円と前年同期と比べ220百万円の減少(前年同期比0.8%減)となり、セグメント利益は726百万円と前年同期と比べ116百万円の減益(前年同期比13.8%減)となりました。
② 一般産業用事業
一般産業用事業においては、昇降・運搬業界向け等の販売は増加となりましたが、変・減速機業界向け等の販売は減少となり、OA機器業界及びモーター業界向け等の販売は横ばいとなりました。
その結果、売上高は9,238百万円と前年同期と比べ388百万円の減少(前年同期比4.0%減)となり、セグメント損失は29百万円と前年同期と比べ75百万円の増加(前年同期は104百万円のセグメント損失)となりました。
③ その他
その他では、売上高が1,129百万円と前年同期と比べ210百万円の減少(前年同期比15.7%減)となりました。セグメント利益は42百万円と前年同期と比べ92百万円の減益(前年同期比68.5%減)となりました。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フロー計算書 要約
科目前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)
現金・現金同等物期首残高6,5436,189
営業活動によるキャッシュ・フロー1,0882,125
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,447△865
財務活動によるキャッシュ・フロー187△1,155
現金・現金同等物に係る換算差額等△182△118
現金・現金同等物増減額△354△14
現金・現金同等物期末残高6,1896,174

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ14百万円減少し、6,174百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,125百万円(前年同期比1,036百万円増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益712百万円と減価償却費1,280百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は865百万円(前年同期比582百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,014百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,155百万円(前年同期は187百万円の獲得)となりました。これは主に借入金の返済による支出および配当金の支払によるものです。