当第2四半期連結累計期間の我が国経済は、コロナウイルス感染症による行動制限が解除され社会活動が正常化にすすみ、インバウンド需要が増加し、半導体供給不足の緩和により生産活動も正常化に向かっております。一方で、資源価格やエネルギー価格の高騰に伴う物価上昇のほか金融資本市場の変動等が企業の経営成績や個人消費にはマイナス影響となり、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。また、中国では不動産市場の不振や消費マインドの低迷などにより回復のペースに鈍化がみられ、東欧および中東における地政学リスクなどにより我が国経済の不確実性は依然として高い状態が続いております
このような情勢下、当社グループは生産力を向上させるとともに、より当社グループの製品開発力を生かした営業活動を強化してまいりました。売上高では為替レートが大幅に円安に変動し、第1四半期より引き続き可変抵抗器事業の受注でサーバー用電源部品が、中国等を中心に回復が遅れており低調に推移しました。一方で、車載事業は半導体供給不足が緩和しました国内自動車産業を中心に生産回復したことにより、車載用電装部品等の受注が好調に推移しました。売上高は5,293百万円(前年同四半期比0.6%増)となりました。
利益面では、製品ミックスが変動して車載事業の売上高比率が増加したこと、さらに高利益率の製品に売上がシフトしたこと、一部生産子会社の稼働率が上昇し損益の改善に加え、大幅な円安方向への為替変動により為替差益を計上しました。その結果、営業利益は691百万円(前年同四半期比13.0%増)、経常利益は849百万円(前年同四半期比1.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は586百万円(前年同四半期比12.5%減)となりました。
2023/11/14 14:37