有価証券報告書-第78期(2024/04/01-2025/03/31)
(5)人的資本に関する考え方
当社は、2024年5月に発表した成長戦略を踏まえた人的資本経営に取り組み、持続的な成長を実現するため、多様な個を活かし合い、挑戦を通じて新たな価値を創造する環境・人財づくりを目指します。
①健康と安全(健康経営の取組)
当社では、健康経営のより一層の推進を図るため健康方針を策定し、「社員が自ら健康維持・増進に努める(自己保健義務)」と「社員が心身ともに健康かつ安全に働けるための配慮をする(安全配慮義務)」の両輪で健康活動を推進しています。社員一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組み、心身ともに健康でいきいきと働き続けることができる会社の実現を通じて、社員やその家族の心身の健康リスクの低減と、会社における生産性の向上を目指しています。具体的には、社員の筋肉量アップと体脂肪量のダウンを通じて、社員の健康増進をはかる「TR InBodyチャレンジ」を開催し、毎年個人や部署単位での表彰制度を設けています。また、社員・ご家族に悲しい思いをさせないため、疾病の早期発見・早期治療を目的に新社内定期健康診断(がん検診含む)、節目人間ドック、脳血管検査を受診することで「適切な時期に必要な健康診断・がん検診の受診100%」を目指しています。また「異常を指摘された場合の精密検査受診率100%」も実現します。これらの取組が評価され、2020年から6年連続で「健康経営優良法人」に選定されています。
②ダイバーシティ&インクルージョン
a.女性の活躍支援
当社では、ジェンダー、ジェネレーション、ハンディキャップ、ナショナリティなどに関わらず、意欲をもった社員が活躍できる職場環境を目指しています。中でも女性社員の活躍に向けては、自身のキャリアについて考えてもらう機会として、女性の技術者や、生産部のリーダーといったカテゴリーで、異業種他社との交流会を開催しております。当社は、2022年9月には子育てサポート企業として厚生労働大臣より「プラチナくるみん」(最高位)の認定を受けています。これからも女性社員の活躍推進のみならず多様な人財の活躍を支援する取組を展開し、一人ひとりの能力と個性を輝かせ、それによって生じるシナジーを企業の持続的成長につなげていきます。
b.障がい者の活躍推進
当社は、障がいをもつ社員が活躍できる環境を醸成するため、職場の上司・同僚の障がいに対する理解を深める活動として「よこ糸会」を発足し、近隣にある特別支援学校への訪問、行政の方や専門医といった有識者による講演会や勉強会を開催してきました。また、聴覚障がい者向けの自動文字起こしツールの導入や、生産部で働く若手社員の発意による車いすライン整備を行うなど、障がい者本人に向けたハード面のサポートや働く作業環境整備についても積極的に取り組んでいます。
c.シニア社員のセカンドキャリア支援
シニア社員向けの取組としては、「自身の将来について考える風土を醸成する」を主眼に、すでに会社を退職され、セカンドライフを送っているOBの方々に当社で得た経験や現在の生活、自身の人生観などについてインタビューを行うなどして、現役社員自らが人生100年時代の生き方についてイメージできる取組を続けています。50歳という節目には、自身の健康、資産運用、仕事などについて考える機会を提供することを目的に「50代から考える幸せライフセミナー」を開催しています。
③人財育成
<キャリア自律支援>当社では、東海理化の人財として価値を提供し続けるための仕組みを整備し、提供をしています。具体的には、社内外の多様な機会を提供する他、経営・マネジメント・専門などのキャリア志向に合った成長をオンデマンド教育や異業種交流会などの場を通じて後押ししています。
a.キャリア面談の強化
社員自身がこの先どうなりたいかを考える機会を提供するため、キャリアデザインシートの項目を見直し、キャリア自律支援で重要な役割を担う面談者(職場上司)を対象に毎年説明会を開催し、部下の成長につなげる面談のやり方やフィードバックの仕方について教育を行っています。
b.異動希望のある社員の育成計画
3年連続で異動希望のある社員を抽出し、各部署で育成計画を立案。その育成計画に基づいた、異動を提供できる仕組みを導入しています。
c.異業種交流会
社内の知と経験のダイバーシティを高め、文化の継承と新たな文化が生まれる風土づくりを促進するため、異業種交流の機会をさまざまな形で提供しています。他社との合同セミナー、ワークショップ、リーダー講演会などを通じて自社にない考え方を獲得するとともに、自社の枠を超える体験をスキルアップや行動変革につなげてもらうための育成的出向の取組もスタートしています。
d.オンデマンド教育
社員のキャリア自律に向け、必要な知識やスキルを身に付ける機会としてオンデマンド教育の導入を決定しました。教育を受けられる対象者は全社員とし、その内約10%の社員がこの制度を利用しています。
<人財の確保・育成>a.次世代リーダー育成
当社の成長戦略に必要な人財の確保・育成に向けて、重要ポストである次世代のセンター長・本部長、次期幹部職候補者、部門長・国内外の拠点長候補者を特定し、可視化するとともに早期育成に取り組んでいきます。特定した候補人財を対象とした育成プログラムを導入し、実践的な知識やスキルを身に付けるだけでなく、リーダーシップの考え方や価値観醸成を図ります。
b.リスキリングプログラムによるソフトウエア人財の育成
ソフトウエアスキルの獲得意向がある社員に対し、エレクトロニクスの知識や経験のレベルに応じて、6ヶ月間のソフト基礎教育、5ヶ月間のソフト専門教育プログラムを経て、2025年3月末時点で、新たに71名がソフトウエア人財として活躍しています。
c.東海理化学園でのソフトウエアエンジニアリングコース新設
ソフト人財の育成を目的として、ソフトウエアエンジニアリングコースを新設し、2025年度からの開校と初年度は8名の受け入れを実現しました。当コースの指導者の育成、1,760時間にも及ぶ教育カリキュラムの策定、指導体制づくりなどの準備を進め、事業の推進・拡大に必要なスキルの教育と実践を通じて、ソフトエンジニアを育成しています。
上記の戦略に関する指標、目標及び実績は次のとおりです。
(注)1 上記の戦略に関する指標、目標及び実績については、提出会社を対象範囲としているため、連結子会社は含んでおりません。まずは提出会社において人的資本の戦略に関する取組を実践し、実績を積み重ね、その後、連結子会社にも同様の取組を展開してまいります。
2 「今の会社で働くことができて良かったと思う回答率」は5段階中の肯定回答である「そう思う」・「ややそう思う」を選択した社員の割合となります。
3 「チャレンジングな目標設定ができている回答率」は、2024年度から調査を開始しております。
4 「新卒コース別によるソフトウエア技術者の確保」は、2025年度に向けて取組を開始しており、2023年度、2024年度の実績はありません。
当社は、2024年5月に発表した成長戦略を踏まえた人的資本経営に取り組み、持続的な成長を実現するため、多様な個を活かし合い、挑戦を通じて新たな価値を創造する環境・人財づくりを目指します。
①健康と安全(健康経営の取組)
当社では、健康経営のより一層の推進を図るため健康方針を策定し、「社員が自ら健康維持・増進に努める(自己保健義務)」と「社員が心身ともに健康かつ安全に働けるための配慮をする(安全配慮義務)」の両輪で健康活動を推進しています。社員一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組み、心身ともに健康でいきいきと働き続けることができる会社の実現を通じて、社員やその家族の心身の健康リスクの低減と、会社における生産性の向上を目指しています。具体的には、社員の筋肉量アップと体脂肪量のダウンを通じて、社員の健康増進をはかる「TR InBodyチャレンジ」を開催し、毎年個人や部署単位での表彰制度を設けています。また、社員・ご家族に悲しい思いをさせないため、疾病の早期発見・早期治療を目的に新社内定期健康診断(がん検診含む)、節目人間ドック、脳血管検査を受診することで「適切な時期に必要な健康診断・がん検診の受診100%」を目指しています。また「異常を指摘された場合の精密検査受診率100%」も実現します。これらの取組が評価され、2020年から6年連続で「健康経営優良法人」に選定されています。
②ダイバーシティ&インクルージョン
a.女性の活躍支援
当社では、ジェンダー、ジェネレーション、ハンディキャップ、ナショナリティなどに関わらず、意欲をもった社員が活躍できる職場環境を目指しています。中でも女性社員の活躍に向けては、自身のキャリアについて考えてもらう機会として、女性の技術者や、生産部のリーダーといったカテゴリーで、異業種他社との交流会を開催しております。当社は、2022年9月には子育てサポート企業として厚生労働大臣より「プラチナくるみん」(最高位)の認定を受けています。これからも女性社員の活躍推進のみならず多様な人財の活躍を支援する取組を展開し、一人ひとりの能力と個性を輝かせ、それによって生じるシナジーを企業の持続的成長につなげていきます。
b.障がい者の活躍推進
当社は、障がいをもつ社員が活躍できる環境を醸成するため、職場の上司・同僚の障がいに対する理解を深める活動として「よこ糸会」を発足し、近隣にある特別支援学校への訪問、行政の方や専門医といった有識者による講演会や勉強会を開催してきました。また、聴覚障がい者向けの自動文字起こしツールの導入や、生産部で働く若手社員の発意による車いすライン整備を行うなど、障がい者本人に向けたハード面のサポートや働く作業環境整備についても積極的に取り組んでいます。
c.シニア社員のセカンドキャリア支援
シニア社員向けの取組としては、「自身の将来について考える風土を醸成する」を主眼に、すでに会社を退職され、セカンドライフを送っているOBの方々に当社で得た経験や現在の生活、自身の人生観などについてインタビューを行うなどして、現役社員自らが人生100年時代の生き方についてイメージできる取組を続けています。50歳という節目には、自身の健康、資産運用、仕事などについて考える機会を提供することを目的に「50代から考える幸せライフセミナー」を開催しています。
③人財育成
<キャリア自律支援>当社では、東海理化の人財として価値を提供し続けるための仕組みを整備し、提供をしています。具体的には、社内外の多様な機会を提供する他、経営・マネジメント・専門などのキャリア志向に合った成長をオンデマンド教育や異業種交流会などの場を通じて後押ししています。
a.キャリア面談の強化
社員自身がこの先どうなりたいかを考える機会を提供するため、キャリアデザインシートの項目を見直し、キャリア自律支援で重要な役割を担う面談者(職場上司)を対象に毎年説明会を開催し、部下の成長につなげる面談のやり方やフィードバックの仕方について教育を行っています。
b.異動希望のある社員の育成計画
3年連続で異動希望のある社員を抽出し、各部署で育成計画を立案。その育成計画に基づいた、異動を提供できる仕組みを導入しています。
c.異業種交流会
社内の知と経験のダイバーシティを高め、文化の継承と新たな文化が生まれる風土づくりを促進するため、異業種交流の機会をさまざまな形で提供しています。他社との合同セミナー、ワークショップ、リーダー講演会などを通じて自社にない考え方を獲得するとともに、自社の枠を超える体験をスキルアップや行動変革につなげてもらうための育成的出向の取組もスタートしています。
d.オンデマンド教育
社員のキャリア自律に向け、必要な知識やスキルを身に付ける機会としてオンデマンド教育の導入を決定しました。教育を受けられる対象者は全社員とし、その内約10%の社員がこの制度を利用しています。
<人財の確保・育成>a.次世代リーダー育成
当社の成長戦略に必要な人財の確保・育成に向けて、重要ポストである次世代のセンター長・本部長、次期幹部職候補者、部門長・国内外の拠点長候補者を特定し、可視化するとともに早期育成に取り組んでいきます。特定した候補人財を対象とした育成プログラムを導入し、実践的な知識やスキルを身に付けるだけでなく、リーダーシップの考え方や価値観醸成を図ります。
b.リスキリングプログラムによるソフトウエア人財の育成
ソフトウエアスキルの獲得意向がある社員に対し、エレクトロニクスの知識や経験のレベルに応じて、6ヶ月間のソフト基礎教育、5ヶ月間のソフト専門教育プログラムを経て、2025年3月末時点で、新たに71名がソフトウエア人財として活躍しています。
c.東海理化学園でのソフトウエアエンジニアリングコース新設
ソフト人財の育成を目的として、ソフトウエアエンジニアリングコースを新設し、2025年度からの開校と初年度は8名の受け入れを実現しました。当コースの指導者の育成、1,760時間にも及ぶ教育カリキュラムの策定、指導体制づくりなどの準備を進め、事業の推進・拡大に必要なスキルの教育と実践を通じて、ソフトエンジニアを育成しています。
上記の戦略に関する指標、目標及び実績は次のとおりです。
| 指標 | 2023年度 | 2024年度 | 目標 | 主な施策 | |
| 健康と安全(健康経営の取組) | 疾病における休務発生率 | 4.0% | 3.5% | 3.0% (2025年度) | ・二次検査(医療機関)100%受診 |
| 心身不調による生産性低下 | 22.4% | 21.6% | 18.0% (2025年度) | ・健康イベント開催 ・講演会開催 | |
| 肥満者(BMI25以上)割合 | 28.4% | 28.9% | 23.0% (2025年度) | ・InBodyイベント実施 ・食事改善指導 | |
| ダイバーシティ&インクルージョン | 女性管理職比率 | 1.9% | 2.0% | 2.1%以上 (2025年度) | ・女性の技術者、生産現場リーダーの異業種交流開催 |
| 障がい者雇用率 | 2.3% | 2.5% | 2.7% (2026年度) | ・働く作業環境整備 | |
| 人財育成(キャリア自律支援) | 今の会社で働くことができて良かったと思う回答率(注2) | 68.4% | 71.2% | 75%以上 (2025年度) | ・キャリア面談強化 ・異動希望のある社員の育成計画 |
| 社内外の横断的交流を目的とした施策参加者数 | 14.6% [981名] | 7.6% [501名] | 30% (2025年度) | ・他社との合同セミナー開催 ・異業種交流ワークショップ開催 | |
| チャレンジングな目標設定ができている回答率(注3) | 実績なし | 52.4% | 60%以上 (2025年度) | ・ライン長向け研修 ・オンデマンド教育 | |
| 人財育成(人材の確保・育成) | リスキリングによるソフトウエア技術者の育成 | 60名 | 71名 | 100名 (2025年度) | ・社内公募 ・ソフトウエア教育 |
| 新卒コース別によるソフトウエア技術者の確保(注4) | 実績なし | 実績なし | 16名 (2025年度) | ・ソフトエンジニアリングコース立上げ ・配属確約採用 | |
(注)1 上記の戦略に関する指標、目標及び実績については、提出会社を対象範囲としているため、連結子会社は含んでおりません。まずは提出会社において人的資本の戦略に関する取組を実践し、実績を積み重ね、その後、連結子会社にも同様の取組を展開してまいります。
2 「今の会社で働くことができて良かったと思う回答率」は5段階中の肯定回答である「そう思う」・「ややそう思う」を選択した社員の割合となります。
3 「チャレンジングな目標設定ができている回答率」は、2024年度から調査を開始しております。
4 「新卒コース別によるソフトウエア技術者の確保」は、2025年度に向けて取組を開始しており、2023年度、2024年度の実績はありません。