有価証券報告書-第59期(令和2年3月1日-令和3年2月28日)

【提出】
2021/05/26 12:01
【資料】
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【項目】
142項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営の基本方針
① 経営理念
当社グループは、経営理念として「感動と快適さを提供する商品の開発」「相互信頼を通じた豊かな関係づくり」「快活な職場づくりへの参画と社会の発展への寄与」「自己の成長と豊かな生活の実現」を掲げ事業活動を進めております。
当社グループは、ステークホルダーズの皆様に期待される会社になるため、経営理念に基づき新たな企業ビジョン「お客様満足№1」を掲げ、お客様のお声に真摯に耳を傾け、新潟県燕三条地域の職人気質のモノづくりで、お客様にご満足いただける商品・サービスをお届けし続ける企業を目指しております。
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② 目標とする経営指標
当社は業績を示す経営指標として、事業特性に照らして、取組みの成果を適切に示す観点から以下のとおり2020年度から2022年度までの中期経営計画(2020年4月24日公表)を策定し、各収益項目を掲げております。同計画では、事業規模の拡大を追求するのではなく、事業の「質」を改善することに注力いたします。つまり、まず事業構造を筋肉質に転換し、収益性と資産効率を向上させ、キャッシュ・フローの創出力を高めることで財務体質を強化します。その強化した事業収益性と財務体質を活用し、次の事業成長のための基盤を整え、事業のサステナビリティを強化してまいります。
当社は、中期経営計画の取組み成果を適切に示す観点から、以下のとおり、各収益項目、資本効率及び財務健全性を示す経営指標を数値目標として掲げております。中期経営計画の初年度である2020年度においては、すべての数値目標値を達成しております。
なお、2020年度の経営成績概要については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。
(中期経営計画(2020-2022)数値目標及び2020年度実績)
2020年度
実績
2020年度
目標値
2021年度
目標値
2022年度
目標値
売上高 (百万円)12,50512,20012,60013,400
営業利益 (百万円)608250350600
経常利益 (百万円)484130230450
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)16460150300
ROE2.3%0.9%2.3%以上4.6%以上
自己資本比率62.2%59%程度60%程度62%程度

(注)本計画に記載されている内容は、種々の前提に基づいたものであり、記載された将来の計画数値や、施策の実現を確約したり、保証するものではありません。また、新型コロナウイルスの更なる拡大・長期化による影響は含んでおりません。
(2) 新たな中長期的な経営戦略及び会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
わが国の経済はコロナショックから経済活動の正常化への過程にあり、ワクチンの普及によって、2021年度後半から景気は緩やかに回復するものと見込まれます。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の収束にはなお時間を要することから先行き不透明な状況は継続するものと考えられ、また新型コロナウイルスがもたらした様々な影響は「新常態」と呼ばれる抜本的な社会的変化となって定着していくものと予想されます。
そのような状況の中、当社グループは、「事業の持続可能性の確保」と「新常態での能動的な事業機会獲得への取組み」が重要な課題と認識しております。
当社グループは、このように急激に変化する事業環境の中で、持続可能な経営を実現するには、経営理念のもとにツインバードの存在意義や価値観を明確にすることが肝要と考えました。私たちがたどり着いたのは、やはり「お客様の喜びが私たちの喜びである」という原点であり、お客様のお声に真摯に耳を傾け、新潟県燕三条地域の職人気質のモノづくりで、お客様にご満足いただける商品・サービスをお届けし続ける企業を目指してまいります。
当社グループは、ステークホルダーズの皆様に期待される会社になるため、経営理念に基づき新たな企業ビジョン「お客様満足No.1」を掲げ、その実現に向けて、TWINBIRDブランド価値向上、経営品質の向上、成長事業の進展を柱とする取り組みを進めてまいります。
① TWINBIRDブランド価値向上
ロイヤルカスタマーの創造に向けて、ご満足いただける製品・サービスを提供するとともに、継続的なお客様とのエンゲージメントを通じてツインバードのファンを増やすことによりライフタイムバリューの最大化を図ってまいります。
伸びる市場である単独・少人数世帯をターゲットに商品ジャンルごとのシリーズ化と生活シーンごとのシリーズ化を進め、ターゲット市場での存在感を高めてまいります。
商品開発においては、お客様起点のこだわりの感動体験を生み出す商品やサービスを提供できる事業体制を構築します。
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これらのブランド価値向上のための戦略を支える基盤を構築するため、戦略的なブランディング投資を実行します。ツインバードらしさを「様々な協業者と共創することで、匠の暗黙知を具現化し、お客様の生活を向上させる。」と定義しました。このツインバードらしさをより強く感じられる「ヒーロー商品」にフォーカスし、ブランドを創り、盤石にしていきます。また、D2C(EC・直販)事業拡大のための体制を整備し、ブランド体験装置・囲い込み装置として機能させるとともに、売上・利益の拡張及び効率改善を図ります。
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② 経営品質の向上
取扱商品を整理し、高利益率商品の販売量を最大化することで、商品ポートフォリオの最適化を進めます。さらに各機能における波及効果を取り込み、収益性の向上を目指します。
0102010_004.png新商品開発ステップに品質・原価の作り込みプロセスを追加し、継続的に改善します。具体的には、総合原価管理体制を構築し、製造委託先との戦略的パートナーシップを通じて、新商品のコストダウン、既存品のVA・VE活動を加速させます。これらの活動を通じて、素材や海上運賃の高騰による仕入原価への影響を軽減してまいります。
品質面に関しては、新商品の初期流動における市場品質活動を徹底するとともに、設計寿命の長期化、付加価値の高い商品を中心に国内製造への回帰等に取り組んでまいります。
お客様の購買情報を起点に、販売計画及び生産計画を立案します。また、パートナー工場からお客様まで、サプライチェーン全体の状況を見える化することで、社内外情報の一元管理をおこない、サプライチェーンの最適化を図ります。
迅速な業績把握・情報把握と意思決定をサポートするため、IT基盤「ツインバードプラットフォーム」を構築します。このため、現状の業務プロセス、データが分断されたシステム構成を見直し、先進のデジタル技術を活用してデジタルプラットフォームを再形成してまいります。戦略的なDX(デジタル・トランスフォーメーション)投資を実行し、全体最適化された競争力のある事業インフラに刷新します。
人材ビジョンに基づき働き甲斐のある職場を構築し、社員の「幸福度」を高めてまいります。多様な価値観を尊重し、個々の働き方に対応した役割を設定し、人事制度運用・タレント開発・キャリア支援を実施します。
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③ 成長事業の進展
海外事業に関しては、当社のネットワークを活用し、ポテンシャルのあるアジア現地パートナーを開拓します。当社の特徴を強く反映した付加価値商品と現地のお客様ニーズを融合し、当社ならではの商品展開を実践します。パートナーとの協業を通じて販路拡大とTWINBIRDブランドの構築を進めます。
新冷却技術FPSC事業に関しては、セールスエンジニアリングを強化し、注力4分野(化学エネルギー・計測環境・医薬バイオ・食品流通)におけるお客様との取引深耕及び成功事例の横展開によって市場シェアの拡大を図ります。
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なお、医薬バイオ分野のうち「ワクチンの配送・保管」は新型コロナウイルスへの対応として世界各国で喫緊の課題であります。ほとんどのワクチンは、生物学的成分に由来するため非常に不安定であり、有効性と安全性を維持するために温度を正しく制御する必要があります。
当社グループの独自技術であるFPSCは極低温対応、精密温度制御、輸送に適したポータビリティー等の特徴があります。FPSC技術を用いた当社製ディープフリーザーは、COVID-19mRNAワクチンの主な最終接種先である医療機関等への輸送・保管用といった用途に最適であります。すでに、国内外のワクチンの接種先として選定された多くの医療機関やワクチン輸送を担う企業等で採択され、納品が始まっています。今後はアフターサービス体制を強化しワクチン接種現場のニーズにきめ細かく対応することで医療関係や自治体のお客様と関係性を深化させるとともに、さらに国内外市場で拡販を図ってまいります。
新興ウイルスによるパンデミックの可能性や発生頻度は今後益々高まるものと想定されております。当社グループはSDGsの一つである「すべての人に健康と福祉を」の達成に向けて、国内外のネットワークを通じてグローバル規模での最新技術に基づくコールドチェーンの構築や医療サービスの拡充に参画し、当社FPSC冷凍技術が医療分野でスタンダードの一つとなるよう取り組んでまいります。これらの取組みを通じて、FPSC事業の持続的な成長の実現に注力いたします。
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