半期報告書-第62期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2017/09/29 15:58
【資料】
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【項目】
79項目

業績等の概要

(1)業績
当中間連結会計期間の世界経済は、米国では景気回復基調が持続し、欧州や中国でも景気の持ち直しが見られる等、比較的堅調に推移しました。
このような情勢の中で、当社グループは引き続き市場変化への迅速な対応を行い、魅力的な商品を継続的に投入すべく、市場ニーズに即した商品開発、投資、きめ細やかな販売活動などを行ってきました。
これらの結果、売上高は161,263百万円(前年同期比109%)、営業利益は24,850百万円(前年同期比131%)、経常利益は24,519百万円(前年同期は135百万円の損失)、親会社株主に帰属する中間純利益は18,374百万円(前年同期比3,806%)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
①化学品事業
電池材料事業においては、民生用は生産が中国にシフトしたことより、減少しましたが、車載用は環境対応車向けが昨年末から大きく伸張しました。この結果、出荷量は前年比145%と増加しました。
蛍光体事業においては、照明用蛍光体の製造を終了し、付加価値の高いLED用蛍光体の開発と増産に注力しています。
これらの結果、売上高は28,472百万円(前年同期比135%)、営業利益は3,996百万円(前年同期比687%)となりました。
②光半導体事業
LED事業においては、液晶バックライト分野でスマートフォン、ノートパソコン向け需要が回復し、また、車載分野では、ヘッドライト用を中心に需要が順調に伸び、それぞれ前年同期を上回る出荷量、売上高となりました。一方、照明分野では、出荷量は伸びたものの、中国メーカーの部材を利用した台湾・韓国勢の攻勢による価格下落のため、売上高は減少しました。
LD(レーザーダイオード)事業においては、プロジェクター光源への採用拡大が順調に進みました。
これらの結果、売上高は132,790百万円(前年同期比105%)、営業利益は26,756百万円(前年同期比113%)となりました。
(注) 売上高は外部顧客に対するものです。
連結営業利益は化学品事業の3,996百万円と光半導体事業の26,756百万円の合計から、配賦不能営業費用等5,903百万円を差し引いた24,850百万円となります。配賦不能営業費用の主なものは総務・経理部門等の管理部門に係る費用です。
(2)キャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の中間期末残高は329,177百万円と前連結会計期間末に比べ13,991百万円増加しました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は前中間連結会計期間に比べ6,922百万円減少して46,152百万円となりました。主な加算項目は、減価償却費21,366百万円、賞与引当金の増加2,597百万円、売上債権の減少8,429百万円、仕入債務の増加2,907百万円、また、主な減算項目は、為替差益1,444百万円、法人税等の支払額8,015百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は前中間連結会計期間に比べ17,692百万円減少して21,370百万円となりました。主な支出内訳は、有形固定資産の取得による支出19,181百万円、定期預金の預入による支出4,243百万円、また、主な収入内訳は、定期預金の払戻による収入2,658百万円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は前中間連結会計期間に比べ83百万円減少して12,110百万円となりました。収入内訳は、長期借入れによる収入5,800百万円、また、支出内訳は非支配株主への配当による支出8百万円、長期借入金の返済による支出6,670百万円、配当金の支払額11,231百万円です。