有価証券報告書-第77期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

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2016/06/28 11:59
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75項目

コーポレート・ガバナンスの状況

(1)【コーポレート・ガバナンスの状況】
① 企業統治の体制の概要
当社は「和して合理主義に徹し 社業の発展を通じ 社会に貢献する」を基本理念として、経営の健全性・効率性・透明性の確保という観点から、コーポレート・ガバナンスの更なる充実に向けて、経営リスクマネジメント委員会の設置その他の様々な取組みを行っており、企業理念並びに定款、取締役会規則などをはじめとする、業務遂行にかかわるすべての規程・規則が遵守されるよう図るとともに、企業活動にかかわる法令変更又は社会環境の変化にしたがい諸規程・規則について適宜見直しを行うことにしております。
業務執行は、各部門の業務規程等に則り行われており、業務執行の適正性と財務報告の正確性を確保しております。
② 企業統治の体制を採用する理由
業務の意思決定・執行及び監督について、リスク管理、コンプライアンスの徹底及び内部統制の向上を図るため、以下のコーポレート・ガバナンス体制を採用しております。
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③ 内部統制システム及びリスク管理体制の整備状況
(イ)取締役会
当社の取締役会は平成28年6月28日現在5名(うち、社外取締役1名)で構成されており、代表取締役社長を議長とし、経営上の重要な事項について迅速な意思決定を行うとともに、業務執行の監督を行っております。
当社の取締役は10名以内とする旨、及び取締役の任期は選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとする旨を、定款で定めております。
なお、当社は取締役の選任決議について、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらないものとする旨を定款で定めております。
(ロ)監査役・監査役会
当社の監査役会は平成28年6月28日現在監査役3名(うち、社外監査役2名)で構成され、常勤監査役を議長として定期的に開催し、監査の結果その他重要事項について議論しております。
また、当社は監査役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款で定めております。
(ハ)内部監査及び監査役監査の状況
当社は、従来からの監査役制度を引き続き採用しております。コーポレート・ガバナンス充実のため、現在3名の監査役のうち2名を社外監査役とし、より公正な監査が実施できる体制にしております。
さらに当社では、会社におけるリスク発生を未然に防止するための内部統制システムとして、内部監査室を設置し3名を内部監査人として実施しております。
(ニ)会計監査人
会計監査人は清和監査法人を選任し、監査契約を結び正しい経営情報を提供し、公正不偏な立場から監査が実施される環境を整備しております。清和監査法人は平成21年3月期から当社の会計監査人に就任しております。
(ホ)経営会議
当社は経営に関する重要な事項を事前協議するとともに情報共有することにより、内部統制システムの実効性と機能強化を図り、当社及び関係会社における業務の適正性を確保することを目的とし、取締役社長を議長とする経営会議を組織し運営しております。
(へ)経営リスクマネジメント委員会
経営リスクマネジメント委員会は、管理統括部門担当役員を委員長とし、経営リスクマネジメント基本方針に基づき実践しております。主な目的としては、当社における経営リスクを顕在化し、そのリスクの防止又は軽減するための活動(経営リスクマネジメント)及び経営に重大な影響を及ぼす事象が発生した状態又は発生間近の状態に至った場合の危機回避行動(クライシスマネジメント)について定め、事業運営の堅実化並びにステークホルダーの利益損失の最小化及び社会的信用の向上を図り、企業の社会的責任を果たすことを目的として、総合的な検討を行っております。
④ 内部監査、監査役監査及び会計監査の相互連携並びに、これらの監査と内部統制担当の関係
監査役は会計監査人及び内部監査担当と都度情報交換を実施しており、必要に応じて監査役会への出席を求め、共有すべき事項について相互に連携して情報共有を図れるような関係にあります。
また、社長の直轄部門として内部監査室を設置しております。内部監査室は室長他2名で構成され、法令、定款ならびに会社諸規程への準拠性監査を基盤に、当社各部門及び一部子会社の業務執行に関し、業務の適正を確保するため、内部監査を実施する体制を整備しております。
なお、社外監査役 小峰雄一氏は、公認会計士の資格を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。
⑤ 社外取締役及び社外監査役による監督又は監査と、内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
社外取締役及び社外監査役は、取締役会などの重要な会議に出席し、常勤監査役と適宜必要な情報交換を図っております。また、会計監査人及び内部監査室とも適宜情報交換を行い、緊密な連携を図っております。
⑥ 当社と社外取締役及び社外監査役の人的・資本的・取引その他の関係
当社の社外取締役は1名、社外監査役は2名であります。
役名氏名略歴
取締役森 公利株式会社指月電機製作所 取締役
平成27年6月 当社取締役就任
監査役小峰 雄一株式会社サン・ライフ 監査役
オンコセラピー・サイエンス株式会社 取締役
平成22年6月 当社監査役就任
監査役飯嶌 宣男平成24年6月 当社監査役就任

(イ)社外取締役及び社外監査役
当社では、企業価値の最大化を図るうえで、独立した客観的な視点から経営に対する提言をいただき、監督機能の一層の充実を図るうえで、社外役員の果たす役割は重要であるとの認識にたち、また、取締役会において活発な意見交換が行われることで、意思決定の透明性、妥当性が担保されることとなるため、当社では、各々の領域における高い専門的知見を有する方を社外役員として選任しております。
社外取締役 森公利氏は、企業での法務、コンプライアンス部門を歴任し、社外監査役等企業の役員の経験があり、幅広い知識と豊富な知見を有していることから、社外取締役としての監督機能及び役割を果たしていただけると考えております。なお、社外役員として独立性を有し、一般株主との利益相反が生ずるおそれがないと判断し独立役員に指定いたしました。
社外監査役 小峰雄一氏は、公認会計士の資格を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しており、経営の客観性や中立性の重視の観点から、社外監査役としての監査機能及び役割を果たしていただけると考えております。なお、社外役員として独立性を有し、一般株主との利益相反が生ずるおそれがないと判断し独立役員に指定いたしました。
社外監査役 飯嶌宣男氏は、長年にわたり金融機関での業務経験があり、財務等に関する豊富な知見を有し客観的視点から、社外監査役としての監査機能及び役割を果たしていただけると考えております。また、社外監査役として独立性は確保されており、意思決定に対して影響を与える取引関係はないと判断しています。なお、社外役員として独立性を有し、一般株主との利益相反が生ずるおそれがないと判断し独立役員に指定いたしました。
上記のほか、当社と当社の社外取締役及び社外監査役との間に、人的関係、資本的関係及び取引関係等の特別な利害関係はなく、高い独立性を保持しております。また、社外取締役及び社外監査役を選任するための独立性に関する基準または方針として明確に定めたものはありませんが、専門的な知見に基づく客観的かつ適切な監督または監査といった機能及び役割が期待され、一般株主と利益相反が生じる恐れが無いことを基本的な考え方として選任しております。
なお、社外取締役及び社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携につきましては、取締役会及び監査役会において適宜報告及び意見交換がなされております。
(ロ)責任限定契約の内容の概要
当社と社外取締役及び社外監査役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該規定に基づく賠償責任の限度額は、法令が定める最低限度責任額としております。なお、当該限定責任が認められるのは、当該社外取締役または社外監査役が責任の原因となった職務の遂行について善意でかつ重大な過失がないときに限られます。
⑦ 会計監査の状況
会計監査につきましては、清和監査法人を会計監査人に選任しております。
業務を執行した公認会計士の氏名及び補助者の構成は以下のとおりです。
指定社員公認会計士坂井 浩史(継続監査年数1年)
指定社員公認会計士大塚 貴史(継続監査年数3年)
補助者公認会計士5名
その他3名

⑧ 役員報酬等
(イ)役員ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
区分報酬等の総額
(千円)
報酬等の種類別の金額(千円)対象となる役員の人員数
基本報酬ストックオプション賞与退職慰労金
取締役
(社外取締役を除く。)
67,98759,537-8,450-4
監査役
(社外監査役を除く。)
10,0808,640-1,440-1
社外役員7,2006,600-600-3

(ロ)役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針の内容及び決定方法
当社は役員の報酬等の額の決定に関する方針を定めておりませんが、取締役及び監査役の報酬等は株主総会において決定しております。
⑨ 株式の保有状況
(イ)投資株式のうち保有目的が純投資目的以外の目的であるものの銘柄数及び貸借対照表計上額の合計額25銘柄 378,157千円
(ロ)保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式の保有区分、銘柄、株式数、貸借対照表計上額及び保有目的
前事業年度
特定投資株式
銘柄株式数(株)貸借対照表計上額
(千円)
保有目的
伊藤忠商事㈱64,31883,710取引関係等の円滑化のため
㈱キッツ130,00077,220取引関係等の円滑化のため
いすゞ自動車㈱46,34874,041取引関係等の円滑化のため
㈱プロネクサス53,24043,390取引関係等の円滑化のため
三菱重工業㈱46,97031,108取引関係等の円滑化のため
クリナップ㈱29,70627,775取引関係等の円滑化のため
日産車体㈱18,00027,774取引関係等の円滑化のため
岩塚製菓㈱3,00020,190取引関係等の円滑化のため
As-meエステ-ル㈱23,10018,295取引関係等の円滑化のため
三菱自動車工業㈱11,50012,477取引関係等の円滑化のため
㈱指月電機製作所5,0003,650取引関係等の円滑化のため
ミサワホーム㈱2,9283,065取引関係等の円滑化のため
㈱積水工機製作所10,0002,840取引関係等の円滑化のため
日産自動車㈱1,4641,791取引関係等の円滑化のため
日野自動車㈱221379取引関係等の円滑化のため

当事業年度
特定投資株式
銘柄株式数(株)貸借対照表計上額
(千円)
保有目的
㈱プロネクサス53,24063,888取引関係等の円滑化のため
㈱キッツ130,00063,310取引関係等の円滑化のため
伊藤忠商事㈱25,34335,126取引関係等の円滑化のため
クリナップ㈱31,56124,333取引関係等の円滑化のため
三菱重工業㈱46,97019,638取引関係等の円滑化のため
As-meエステ-ル㈱23,10014,830取引関係等の円滑化のため
岩塚製菓㈱3,00014,730取引関係等の円滑化のため
いすゞ自動車㈱10,45912,154取引関係等の円滑化のため
日産車体㈱9,00010,197取引関係等の円滑化のため
三菱自動車工業㈱11,5009,694取引関係等の円滑化のため
㈱指月電機製作所5,0002,710取引関係等の円滑化のため
ミサワホーム㈱2,9282,181取引関係等の円滑化のため
日産自動車㈱1,4641,524取引関係等の円滑化のため
日野自動車㈱221268取引関係等の円滑化のため

⑩ 自己株式の取得
当社は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。
⑪ 株主総会の特別決議要件
当社は、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会を円滑に行うことを目的とするため、会社法第309条第2項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めております。
⑫ 中間配当の決定機関
当社は、株主への機動的な利益還元を行うことを目的として、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる旨を定款に定めております。