有価証券報告書-第60期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「社業を通じて医療進歩の一翼を担い、人々の健やかな生命と幸福に尽くし、もって社会の繁栄に寄与する」を社是とし、患者・医療従事者等の安全と医療機関等の経営の合理化・省力化に貢献できる製商品群を製造・販売しております。
(2)経営戦略等
コロナ禍の中、各医療機関は医療提供体制の確保に懸命に取り組んでいます。こうした状況下、当社はお客様の安全に配慮することを最優先し、医療施設を訪問するすべての社員に定期的にPCR検査を行うなど、お客様や従業員への安全を配慮した形で活動を行ってまいりました。
国内の手術件数につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大の状況に連動して増減を繰り返しており、現時点においても影響を受ける以前の状態には戻っておりません。
営業活動につきましては、営業員のPCR検査による陰性確認の実施や医療機関の訪問規制に対応するためリモートでの営業活動も取り入れ、医療機関の意向に沿った活動を行っております。
当社グループは引き続き、全社を挙げて感染拡大防止に努めつつ、医療機関への付加価値の高い製品の安定供給を最優先することを通じて、医療関係者の皆様の「安全」と「安心」の確保に取り組んでまいります。
新型コロナウイルスによる影響により、医療機関におきましては従来発生していない業務が増加・定着するとともに、医療従事者の離職の増加など、従来からの問題がさらに顕在化しております。
当社の「プレミアムキット」は、術式ごとに必要な医療材料が使用順にセットされた「オールインワンキット」であるため、熟練度に左右されずに統一された手順で術前から術後までの準備が可能となっております。手術準備の効率化を実現できることから、時間外労働の削減や新型コロナウイルスによって様々な業務が増加した医療機関の業務の省力化に貢献いたします。さらに、手術直前での準備が可能なため、展開された医療材料の長時間放置を防ぐことができ、落下菌による汚染リスクを低減します。生産面では、人の手を介さないロボットによる自動製造のため、付着菌数の低減や入れ間違い等の人為的なミスを防止し、安全性の向上にも努めております。
当社は引き続き、お客様への最適なソリューションとして、「業務の効率化」と「安全性向上」に貢献できる「プレミアムキット」の提案を強化してまいります。
また、今後も需要拡大が見込まれる「プレミアムキット」の生産量増大と生産効率のさらなる向上を図るべく、新キット工場Ⅱ期工事を着実に推進してまいります。
当社は、世界的に不足した感染症防護製品の安定供給へのニーズに対応し、特に医療機関で不足していたサージカルガウンを中心とする不織布の供給不安を解消するため、P.T. ホギインドネシアにて不織布製品の増産体制を整えてまいりました。
防護製品の世界的な需給バランスの不均衡は改善しつつありますが、安定供給に対するお客様の関心は高い状態が続いております。
こうした状況を受け、特に新型コロナウイルスの感染拡大への対応として、当社といたしましては国内トップメーカーとしての責任と役割を果たすべく、サージカルガウン、フェイスシールド、N95マスクなどの感染防止関連製品をセット化した「プリコーションセット」を上市し、市場に必要な製品の供給を継続してまいりました。
その結果、コロナ禍でも製品の安定供給を堅持してきた当社の不織布製品は、堅調に推移いたしました。
海外事業につきましては、ASEAN (東南アジア諸国連合)各国での事業拡大を目指しております。医療材料等製品の海外展開の第一歩として、当社は販売子会社ホギメディカル アジアパシフィックPTE.LTD.(2018年8月設立)をシンガポールに設立しました。ASEAN各国に対し各種製品の許認可取得を進め、「プレミアムキット」を中心とした営業活動を主要病院に行っております。また、販売孫会社であるP.T. ホギメディカル セールス インドネシア(インドネシア、ジャカルタ市)では、不織布製品を中心に販売活動を積極的に展開しております。なお、製造子会社である P.T. ホギインドネシアでは、引き続き生産性の向上・強化に取り組むとともに、内製化を推進してまいります。
「R-SUD(単回使用医療機器再製造)」事業とは、使用を1回限りと定められている高額なSUD(Single-Use Device:単回使用医療機器)を、使用後に医療機器製造販売業者が収集し、分解・洗浄・部品交換・再組立て・滅菌などの処理を行った上で、同一用途のSUDとして再び製造販売する事業です。
当社は美浦工場第一を一部改装し、検査・試験・再製造プロセスの円滑化と、許可申請及び承認までのプロセスの迅速化を図るとともに、準備が整った製品から順次、許認可申請を行ってまいりました。当期末時点での許認可取得件数は4件、申請数は1件となっております。
また、政府が掲げる「地域医療構想」による高度急性期・急性期病院の集約とそれに伴う手術の集中、労働人口の減少に対して、「プレミアムキット」や「R-SUD」を含む、手術に必要なすべての医療材料をジャスト・イン・タイムで提供する「サプライチェーンマネジメント(SCM)構想」を目指して、さらなる病院経営の効率化のご提案を行ってまいります。
(3)経営環境
医療業界におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響による感染者数増加に伴い入院患者受入病床数が逼迫し、各医療機関は病床確保の対応に追われていると同時に、感染患者受入施設においては集団感染防止対策を徹底しながら医療提供体制の確保に懸命に取り組んでおります。院内における医療従事者の負担はより一層増大し、一部の医療現場においては看護師の離職率が上昇するなど人手不足がさらに深刻化しております。また、感染拡大状況と連動し、患者の受診抑制や手術件数及び検査数の増減に影響が出るなど、医療機関の環境は依然として厳しい状況が続いております。
こうした状況下、当社はお客様の安全に配慮することを最優先に、医療現場の業務の効率化に貢献すべく提案活動を進めてまいりました。当期の営業活動については、各医療施設の訪問規制ルールや各地域における感染者数及びその増減などによって異なるものの、医療の一翼を担う一員として感染拡大防止を第一に、活動自粛あるいはお客様の要請に基づく訪問を基本として営業活動を行いました。また、医療施設への訪問を行うすべての社員に対し、定期的に自主的なスクリーニング用PCR検査を実施するなど、お客様と従業員に対する安全に配慮した上で活動を行いました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、「社会貢献」、「安全なもの作り」、「安定生産」、「お客様との共存共栄」、「社員満足度の向上」、「安定成長」及び「利益改善」を経営のキーワードとして掲げております。当社が販売する製品は、医療の現場で使用されるものが多いため、安全な製品の安定供給は当社の存在意義でもあり社会的責任でもあります。以上のことを踏まえ、下記の対処すべき課題についてそれぞれの施策に取り組んでおります。これらを継続して遂行することにより、企業価値の向上を図ってまいります。
①安全な製品の安定供給
・安定供給のための生産管理体制の強化
・お客様が使いやすく、かつ安全な製品の追求
・新キット工場の自動化による安全性の向上
②継続的な利益成長
・プレミアムキットの販売強化
・新製品の販売強化
・新キット工場の自動化による生産性の向上
・インドネシア工場での生産性の改善
・材料の内製化推進
・海外販売事業の拡大
③医療環境の変化への対応
・働き方改革と医療安全に貢献するソリューションの提供
・進歩する医療技術に対応する新製品の開発
・SUD(単回使用医療機器)のリプロセス(再製造)の事業化
・新型コロナウイルス感染拡大による環境の変化への対応
④内部統制システム・コンプライアンス体制の整備
・情報管理の徹底、社員教育の充実
・リスクマネジメント体制の更なる強化
・5S(整理/整頓/清掃/清潔/躾)の徹底と費用対効果の向上
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営指標といたしましては、1株当たり当期純利益(EPS)、自己資本当期純利益率(ROE)、営業利益を重視しております。
(1)経営方針
当社グループは、「社業を通じて医療進歩の一翼を担い、人々の健やかな生命と幸福に尽くし、もって社会の繁栄に寄与する」を社是とし、患者・医療従事者等の安全と医療機関等の経営の合理化・省力化に貢献できる製商品群を製造・販売しております。
(2)経営戦略等
コロナ禍の中、各医療機関は医療提供体制の確保に懸命に取り組んでいます。こうした状況下、当社はお客様の安全に配慮することを最優先し、医療施設を訪問するすべての社員に定期的にPCR検査を行うなど、お客様や従業員への安全を配慮した形で活動を行ってまいりました。
国内の手術件数につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大の状況に連動して増減を繰り返しており、現時点においても影響を受ける以前の状態には戻っておりません。
営業活動につきましては、営業員のPCR検査による陰性確認の実施や医療機関の訪問規制に対応するためリモートでの営業活動も取り入れ、医療機関の意向に沿った活動を行っております。
当社グループは引き続き、全社を挙げて感染拡大防止に努めつつ、医療機関への付加価値の高い製品の安定供給を最優先することを通じて、医療関係者の皆様の「安全」と「安心」の確保に取り組んでまいります。
新型コロナウイルスによる影響により、医療機関におきましては従来発生していない業務が増加・定着するとともに、医療従事者の離職の増加など、従来からの問題がさらに顕在化しております。
当社の「プレミアムキット」は、術式ごとに必要な医療材料が使用順にセットされた「オールインワンキット」であるため、熟練度に左右されずに統一された手順で術前から術後までの準備が可能となっております。手術準備の効率化を実現できることから、時間外労働の削減や新型コロナウイルスによって様々な業務が増加した医療機関の業務の省力化に貢献いたします。さらに、手術直前での準備が可能なため、展開された医療材料の長時間放置を防ぐことができ、落下菌による汚染リスクを低減します。生産面では、人の手を介さないロボットによる自動製造のため、付着菌数の低減や入れ間違い等の人為的なミスを防止し、安全性の向上にも努めております。
当社は引き続き、お客様への最適なソリューションとして、「業務の効率化」と「安全性向上」に貢献できる「プレミアムキット」の提案を強化してまいります。
また、今後も需要拡大が見込まれる「プレミアムキット」の生産量増大と生産効率のさらなる向上を図るべく、新キット工場Ⅱ期工事を着実に推進してまいります。
当社は、世界的に不足した感染症防護製品の安定供給へのニーズに対応し、特に医療機関で不足していたサージカルガウンを中心とする不織布の供給不安を解消するため、P.T. ホギインドネシアにて不織布製品の増産体制を整えてまいりました。
防護製品の世界的な需給バランスの不均衡は改善しつつありますが、安定供給に対するお客様の関心は高い状態が続いております。
こうした状況を受け、特に新型コロナウイルスの感染拡大への対応として、当社といたしましては国内トップメーカーとしての責任と役割を果たすべく、サージカルガウン、フェイスシールド、N95マスクなどの感染防止関連製品をセット化した「プリコーションセット」を上市し、市場に必要な製品の供給を継続してまいりました。
その結果、コロナ禍でも製品の安定供給を堅持してきた当社の不織布製品は、堅調に推移いたしました。
海外事業につきましては、ASEAN (東南アジア諸国連合)各国での事業拡大を目指しております。医療材料等製品の海外展開の第一歩として、当社は販売子会社ホギメディカル アジアパシフィックPTE.LTD.(2018年8月設立)をシンガポールに設立しました。ASEAN各国に対し各種製品の許認可取得を進め、「プレミアムキット」を中心とした営業活動を主要病院に行っております。また、販売孫会社であるP.T. ホギメディカル セールス インドネシア(インドネシア、ジャカルタ市)では、不織布製品を中心に販売活動を積極的に展開しております。なお、製造子会社である P.T. ホギインドネシアでは、引き続き生産性の向上・強化に取り組むとともに、内製化を推進してまいります。
「R-SUD(単回使用医療機器再製造)」事業とは、使用を1回限りと定められている高額なSUD(Single-Use Device:単回使用医療機器)を、使用後に医療機器製造販売業者が収集し、分解・洗浄・部品交換・再組立て・滅菌などの処理を行った上で、同一用途のSUDとして再び製造販売する事業です。
当社は美浦工場第一を一部改装し、検査・試験・再製造プロセスの円滑化と、許可申請及び承認までのプロセスの迅速化を図るとともに、準備が整った製品から順次、許認可申請を行ってまいりました。当期末時点での許認可取得件数は4件、申請数は1件となっております。
また、政府が掲げる「地域医療構想」による高度急性期・急性期病院の集約とそれに伴う手術の集中、労働人口の減少に対して、「プレミアムキット」や「R-SUD」を含む、手術に必要なすべての医療材料をジャスト・イン・タイムで提供する「サプライチェーンマネジメント(SCM)構想」を目指して、さらなる病院経営の効率化のご提案を行ってまいります。
(3)経営環境
医療業界におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響による感染者数増加に伴い入院患者受入病床数が逼迫し、各医療機関は病床確保の対応に追われていると同時に、感染患者受入施設においては集団感染防止対策を徹底しながら医療提供体制の確保に懸命に取り組んでおります。院内における医療従事者の負担はより一層増大し、一部の医療現場においては看護師の離職率が上昇するなど人手不足がさらに深刻化しております。また、感染拡大状況と連動し、患者の受診抑制や手術件数及び検査数の増減に影響が出るなど、医療機関の環境は依然として厳しい状況が続いております。
こうした状況下、当社はお客様の安全に配慮することを最優先に、医療現場の業務の効率化に貢献すべく提案活動を進めてまいりました。当期の営業活動については、各医療施設の訪問規制ルールや各地域における感染者数及びその増減などによって異なるものの、医療の一翼を担う一員として感染拡大防止を第一に、活動自粛あるいはお客様の要請に基づく訪問を基本として営業活動を行いました。また、医療施設への訪問を行うすべての社員に対し、定期的に自主的なスクリーニング用PCR検査を実施するなど、お客様と従業員に対する安全に配慮した上で活動を行いました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、「社会貢献」、「安全なもの作り」、「安定生産」、「お客様との共存共栄」、「社員満足度の向上」、「安定成長」及び「利益改善」を経営のキーワードとして掲げております。当社が販売する製品は、医療の現場で使用されるものが多いため、安全な製品の安定供給は当社の存在意義でもあり社会的責任でもあります。以上のことを踏まえ、下記の対処すべき課題についてそれぞれの施策に取り組んでおります。これらを継続して遂行することにより、企業価値の向上を図ってまいります。
①安全な製品の安定供給
・安定供給のための生産管理体制の強化
・お客様が使いやすく、かつ安全な製品の追求
・新キット工場の自動化による安全性の向上
②継続的な利益成長
・プレミアムキットの販売強化
・新製品の販売強化
・新キット工場の自動化による生産性の向上
・インドネシア工場での生産性の改善
・材料の内製化推進
・海外販売事業の拡大
③医療環境の変化への対応
・働き方改革と医療安全に貢献するソリューションの提供
・進歩する医療技術に対応する新製品の開発
・SUD(単回使用医療機器)のリプロセス(再製造)の事業化
・新型コロナウイルス感染拡大による環境の変化への対応
④内部統制システム・コンプライアンス体制の整備
・情報管理の徹底、社員教育の充実
・リスクマネジメント体制の更なる強化
・5S(整理/整頓/清掃/清潔/躾)の徹底と費用対効果の向上
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営指標といたしましては、1株当たり当期純利益(EPS)、自己資本当期純利益率(ROE)、営業利益を重視しております。