有価証券報告書-第20期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/28 16:04
【資料】
PDFをみる
【項目】
119項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における世界経済について、米国経済は、企業投資の伸びが下支えするかたちで緩やかな拡大基調を継続しています。中国経済は、政府支出、輸出の増加等により緩やかな改善を維持しました。欧州経済は、先行きに不透明さが残るものの景気回復傾向が継続されました。わが国経済は、企業の生産活動は持ち直しなどにより緩やかな回復傾向が続きました。
当社グループの主要な市場であるフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造装置市場においては、モバイル機器のモデルチェンジやテレビの4K化及び大型化等を背景とした、主に海外での有機ELディスプレイ(OLED)及び大型液晶パネルの大規模な設備投資が継続されました。
このような環境の中、当社グループは、中国を中心に、日本、台湾、韓国といった国内外のパネルメーカーに拡販活動を行ってまいりました。
受注金額は、主に中国、国内向けの検査関連装置、中国向けの露光装置並びに関連消耗部品及びメンテナンス等の受注により、750億8千6百万円(前年同期690億3千6百万円)となりました。なお、受注残高は723億8千1百万円(前年同期426億7千1百万円)となりました。
この結果、当連結会計年度において、オー・エイチ・ティー株式会社及び同社子会社4社を連結子会社化したこと等に伴い、売上高は453億7千6百万円(前年同期売上高391億5千3百万円)、営業利益は54億1千4百万円(前年同期営業利益25億7千8百万円)、経常利益は54億6百万円(前年同期経常利益22億3千5百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億1千3百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益9億8千9百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、37億1千9百万円増加し、162億9千1百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は、72億5千2百万円となりました。資金の取得は、主に、税金等調整前当期純利益56億6百万円、前受金の増加47億2千2百万円、たな卸資産の減少22億3千8百万円により、資金の使用は、主に、売上債権の増加15億9億8百万円、法人税等の支払額15億7千1百万円、仕入債務の減少13億3千1百万円によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果取得した資金は4億2千7百万円となりました。資金の取得は、主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入8億6千万円、資金の使用は、主に、有形固定資産の取得による支出3億9千1百万円によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、39億9千1百万円となりました。資金の使用は、主に、短期借入金の純減額30億2千4百万円、長期借入金の純減額8億6千2百万円により、資金の取得は、主に、株式の発行による収入6億2千1百万円によります。