臨時報告書

【提出】
2022/04/28 14:06
【資料】
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提出理由

当社の連結子会社である蝶理マシナリー株式会社(以下、「蝶理マシナリー」といいます。)が保有する債務者に対する債権につき取立不能又は取立遅延のおそれが生じたため、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第18号の規定に基づき、本臨時報告書を提出するものであります。

連結子会社に係る取立不能又は取立遅延債権のおそれ

(1)当該連結子会社の名称、住所及び代表者の氏名
①名称 蝶理マシナリー株式会社
②住所 東京都港区港南二丁目15番3号 ③代表者の氏名 速水 淳
(2)当該債務者等の名称、住所、代表者の氏名及び資本金の額
①名称 PLATINUM CORPORATION FZE(以下、「PLATINUM」といいます。)
②住所 OFFICE NO.504, 5TH FLOOR, WEST WING, BUILDING 3W, DUBAI ③代表者の氏名 SUNIL VASWANI ④資本金の額 1,000,000ディルハム
①名称 RELIANCE COMMODITIES DMCC(以下、「RELIANCE」といいます。)
②住所 OFFICE NO.504, 5TH FLOOR, WEST WING, BUILDING 3W, DUBAI ③代表者の氏名 SUNIL VASWANI ④資本金の額 200,000ディルハム
※両社の関係
PLATINUM及びRELIANCE(以下、2社合わせて「PLATINUMグループ」といいます。)の代表者はSUNIL VASWANI氏で、両社は同一人物が代表者に就任しております。また、PLATINUMの100%出資株主であるPlatinum Investments(BVI) Ltd.はSUNIL VASWANI氏が大株主であり、両社は実質的に同一人物が大株主となっています。PLATINUMグループはドバイを中心に中東・アフリカ地域で貿易事業を展開しております。
(3)当該債務者等に生じた事実及びその事実が生じた年月日
蝶理マシナリーは、当社グループの中期経営計画における基本戦略の一環として、中東・アフリカを含む「世界四極+1(インド)の市場開拓」を掲げ、世界各地のグローバル企業との戦略的連携を通じて、海外ビジネスを拡大しております。
蝶理マシナリーは、アフリカにおいて、PLATINUMグループが有する販売ネットワークを通じて、PLATINUMグループを経由してナイジェリア連邦共和国(以下、「ナイジェリア」といいます。)を中心とする西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の地域で輸送機器等を販売する事業を展開しております。
ナイジェリアの国内経済は、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により一定の打撃を受けましたが、高い内需の下支えもあり、消費活動は着実に持ち直しの兆しを見せております。反面、輸入総額が輸出総額を大きく超過して貿易収支は大幅赤字となり、外貨準備高の減少を招いた結果、市場では慢性的な外貨供給不足が続いており、現地通貨ナイラに対する外貨の割当及び海外への資金移動に際し、一定の制限を受ける事態に陥っております。上述の通り蝶理マシナリーはPLATINUMグループを通じて輸送機器等を販売しておりましたが、資金移動の制限により、PLATINUMグループはナイジェリアからUAEへの資金の移動が困難となり、資金繰りが不安定な状況に陥ったため、蝶理マシナリーへの購入代金合計7,399百万円(外貨建て債権USD58,959千を為替レート122.39 円で換算及び日本円建て債権183百万円)の支払いが遅延しております。
(4)当該債務者等に対する債権の種類及び金額
債権の種類債 権 金 額貸倒引当金額
売上債権(PLATINUM)3,974百万円397百万円
売上債権(RELIANCE)3,425百万円342百万円
合計7,399百万円739百万円

上記債権全額に対しましては株式会社日本貿易保険(NEXI)の貿易保険を付保しております。填補率は90%であり、損失額はその10%に該当する739百万円が当社グループの負担相当額と見積っております。
(5)当該事実が当該連結会社の事業に及ぼす影響
当社及び蝶理マシナリーは、売上債権の回収交渉に注力致します。上記(4)に記載の当社グループの負担相当額については、2022年3月期連結決算において貸倒引当金繰入額として販売費および一般管理費に計上しております。