有価証券報告書-第79期(2025/03/01-2026/02/28)

【提出】
2026/05/27 14:57
【資料】
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【項目】
170項目
(2) 戦略
当社グループは、事業活動を通じて社会価値と経済価値を創出するため、以下の5つの重要課題(マテリアリティ)を特定しています。
1. 地球と共生し、未来につながる事業活動
2. パートナー企業と共に
3. 潤いと彩りに満ちた働き方
4. 多様な個性と共に
5. 誠実で公正な経営
「1.地球と共生し、未来につながる事業活動」
当社グループは、気候変動への対応および循環型社会の実現を重要な経営課題と認識し、環境負荷低減と資源循環の推進に取り組んでいます。具体的には、「Green Onward」の取組を通じ、衣料品回収・再利用・再資源化を推進しています。2009年から実施している「オンワード・グリーン・キャンペーン」では、お客さまから不要となった衣料品を回収し、リユース・リサイクル・リメイクを行うことで、衣料品循環システムの構築を進めています。また、受注生産型ビジネスやOMO施策による在庫最適化、サステナブル素材の活用、省エネルギー化、物流効率化等を推進しています。PLMやRFID等のデジタル技術を活用することで、サプライチェーン全体の可視化・効率化を進め、生産リードタイム短縮や廃棄ロス削減につなげています。さらに、温室効果ガス排出量削減目標を設定し、脱炭素社会の実現に向けた取組を推進しています。
「2.パートナー企業と共に」
当社グループは、持続可能なサプライチェーン構築のため、取引先との長期的な信頼関係を重視しています。サプライヤーに対しては、「サプライヤー行動基準」を共有し、人権尊重、労働安全衛生、法令遵守、品質管理等について理解と協力を求めています。また、工場監査を実施し、適切な労働環境および生産体制の確認を行っています。監査においては、単なる指摘型ではなく、対話を通じて継続的改善を支援する「育てる監査」を推進しています。また、長年培ってきた協力工場や素材メーカーとのパートナーシップを活かし、高品質なモノづくりを支える生産体制を維持・強化しています。自社工場や協力工場との直接的な対話を重視し、技術・ノウハウの共有や品質基準の浸透を図ることで、当社グループ独自の品質価値の向上に取り組んでいます。
「3.潤いと彩りに満ちた働き方」
当社グループは、社員一人ひとりが主体的かつ生き生きと働くことができる環境づくりを推進しています。働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を通じて、業務効率化とワークライフバランスの両立を推進しています。単なる残業削減ではなく、創出された時間を新たな価値創造やイノベーションにつなげることを目的としています。具体的には、「カエル会議」を通じて、チーム単位で主体的に業務改善を議論し、トライアンドエラーを重ねながら働き方改革を推進しています。また、心理的安全性を重視した組織風土づくりにも取り組んでいます。さらに、勤務時間インターバル制度やシフト選択制等を導入し、多様なライフスタイルに応じた柔軟な働き方を支援しています。
「4.多様な個性と共に」
当社グループは、「社員の多様な個性を活かしたお客さま中心の経営」を重要な経営方針として掲げ、多様な人財が活躍できる企業風土の醸成を推進しています。女性活躍推進、育児との両立支援、ダイバーシティ研修、メンター制度等を通じ、多様な人財が長期的に活躍できる制度整備を進めています。男性育児休業取得推進に向けたマネジメント研修やプレパパ・プレママ向けセミナー等も実施しています。また、高い専門性や経験を有するシニア人財が継続的に活躍できるよう、「ストアマイスター制度」を導入しています。
「5.誠実で公正な経営」
当社グループは、透明性・公平性の高い経営を実現するため、コーポレート・ガバナンスおよびコンプライアンス体制の強化に取り組んでいます。コーポレートガバナンス・ポリシーに基づき、経営監督機能の強化および迅速な意思決定体制を整備するとともに、コンプライアンス委員会や内部通報制度等を通じて、法令遵守およびリスク管理の徹底を図っています。また、腐敗防止、ハラスメント防止、情報セキュリティ等に関する教育・研修を継続的に実施し、誠実かつ公正な企業活動の浸透を図っています。さらに、株主・投資家・取引先・地域社会等、様々なステークホルダーとの対話を重視し、適時適切な情報開示およびIR活動の充実に努めています。
人財の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略
当社グループは、「社員の多様な個性を活かしたお客さま中心の経営」への進化に向け、変革を担う人財を内部育成・外部採用し、組織・人財プラットフォーム改革を進めることで、多様で個性的な人財が活躍できる企業を目指しています。
■ 働き方デザイン
業務効率化とワーク・ライフバランスの実現により生産性を向上させることを目的に、社員が自発的に取り組み、働き方を変化させていく働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」を推進しています。残業削減や休日取得、仕事の効率化だけを目的とするのではなく、それによって創出された時間を、新たな発想を形にする機会やイノベーションの創出につなげていきたいという考えのもと、本取り組みを開始しました。
具体的には、普段一緒に仕事をしているチームで、「自分たちがより良い働き方をするために何をすべきか」を考える「カエル会議」を開催しています。単に業務の進捗を共有するだけの会議ではなく、メンバー全員が主体となってトライ&エラーを繰り返しながら、働き方を変えることに留まらず、その先の「ありたい姿」の実現を目指しています。また、会議を進めるうえでは心理的安全性を最優先事項とし、「どんな意見も出す」「出た意見を否定しない」「リアクションをする」ことを意識することで、自由闊達な議論ができる風土の醸成に取り組んでいます。
さらに、2022年度からは、前日の終業時刻と翌日の始業時刻との間を11時間確保する「勤務時間インターバル制度」を導入しました。一定の休息時間を確保することで、従業員が十分な生活時間や睡眠時間を確保し、ワーク・ライフバランスを保ちながら働き続けることができる環境整備を進めています。
■ ダイバーシティ
人財戦略に基づき、多様性を歓迎し、多様で個性的な人財が活躍できる企業を目指しています。今後、多様化するお客さまの価値観・ニーズに応え、社会に貢献していくためには、当社グループが多様で個性的な人財が活躍できる企業であることが重要であると考えています
[女性活躍の推進]
ファッションビジネスに必要な新しい発想や新しい価値の提案は、個人の「違い」を尊重し、受け入れ、一人ひとりが能力を最大限に発揮することから生まれると考えています。社員が働きがいを持ち、より高いパフォーマンスを発揮できる職場環境づくりを行うため、人財部門にダイバーシティ推進セクションを設置し、各部署において従来の業務内容を見直しながら、生産性向上につながる働き方改革を継続的に推進しています。
[仕事と育児の両立支援施策の推進]
多様で個性的な人財が活躍できる企業を目指す施策の一環として、仕事と育児の両立支援を推進しています。男性社員についても、女性社員と同様に育児休業を取得しやすい環境整備を進めており、男性社員の育児休業取得を促進するため、管理職を対象としたマネジメント研修を実施しています。また、これから父親になる男性社員(プレパパ)および母親になる女性社員(プレママ)を対象として、男性が育児休業を取得する必要性や、夫婦で育児を行うことの重要性を学ぶセミナーを開催しています。
さらに、2022年度より、13種類のシフトの中から勤務時間を選択できる「シフト選択制」を導入しました。社員が仕事とプライベートのバランスを取りながら、充実感を持って働くことができる環境づくりを目指し、11時間の勤務間インターバル制度と併せて運用しています。

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