有価証券報告書-第69期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/25 10:07
【資料】
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【項目】
158項目
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、社会変革を先取りした発想と先端技術で、お客様のニーズに対応したソリューションを提供し、高度情報化社会に貢献いたします。その活動にあたっては、法令遵守、経営資源の有効活用と収益性向上により企業価値を高め、株主、取引先、従業員とともに繁栄し、豊かな社会づくりに貢献すること、並びに地球環境保全に積極的に取り組むことを会社経営の基本方針に掲げております。
(2)経営戦略等
当社グループは、持続性のある企業成長に向けて以下の項目を2025年6月に開示した中期経営計画のグランドデザインとして掲げております。
①基盤事業
システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の主要三事業につき、収益基盤の強化を行います。
②新規事業
新たな成長に向けて、宇宙ビジネス、AI開発環境構築等のNEXT事業を創出します。
③事業投資
新たなテクノロジーや事業機会の獲得を目的に、海外開発拠点を設置します。また、市場拡大を企図し、M&A、業務提携等の施策を推進します。
④サステナビリティ戦略
自社の持続的な発展と社会的責任を果たすために、サステナビリティ戦略を策定し、事業や様々な活動を通して社会貢献を実施します。
⑤人財投資
従業員の心身の健康、公正な評価、階層別教育等を通じてエンゲージメントを高め、生産性向上、離職率低下を実現し、企業の長期的な成長を目指します。
⑥株主還元
2028年3月期以降において、配当性向30%、一株当たりの配当6円以上の維持を目標とします。
中期経営計画の方針ごとの遂行結果は次のとおりとなります。
①基幹事業
システムソリューションにおきましては、教育・官公庁へのITインフラ基盤システムの導入が計画通りに推移し、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」(1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等で、学校のICT環境基盤を作り、教育の質向上と子供達の学びの多様化を目的とするもの)のもと、大規模な高速無線ネットワークシステムの納入案件が営業利益に大きく貢献しました。一方でパートナー経由での大学向け教育システムが翌期以降の案件検討となり、VR/MR関連事業においては内製化率低下で収益減となりました。引き続き文教基盤事業を堅持しながら、収益基盤強化を図ってまいります。
ネットワークソリューションにおきましては、映像配信システム案件及び衛星通信アンテナ建設案件等の高利益率案件減少により、営業利益が減少しましたが、低軌道衛星関連製品が好調に推移し、Jアラート新型受信機への移行に伴う関連製品の納入が順調に進んだ結果、売上高は前年とほぼ同等となりました。引き続き事業基盤の強化を図ってまいります。
電子部品及び機器におきましては、データセンター向け光ファイバ接続用途の機能性接着剤案件が好調に推移しましたが、電源関係のビジネスは導入予定遅れとなり計画未達となりました。
連結子会社である株式会社エアロパートナーズにおいては、防衛省向け航空機エンジンの大型修理案件が順調に推移し営業利益に大きく貢献しました。
②新規事業
中期経営計画に基づき、新規事業、NEXT事業の早期立ち上げ、グループ間の新規事業創成を目指し活動してまいりました。
NEXT事業として掲げている宇宙ビジネスにおきましては、低軌道衛星製造会社向けに初期の部品管理システム導入、国内アンテナ製造会社との業務提携、低軌道衛星に搭載する商材の品揃えは進みましたが、事業計画より立ち上がりが遅れております。グループ間での連携事業におきましては、連結子会社であるネットウエルシステムと当社で、NuraLogix(ニューラロジックス)社の健康指標値測定システムを利用した非接触での日々の健康状態の計測・記録を行えるシステムを開発し、保険会社等での試験運用が始まりました。連結子会社であるエアロパートナーズと共同で、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータの開発及び超高解像度VR/AR用ヘッドマウントディスプレイの取扱いを開始しました。
引き続き、事業創出に向けた取組みを積極的に推進します。
③事業投資
事業拡大のためのM&Aにおいては、具体的な提案を数件行いましたが、2026年3月期においては具体的な進捗には至りませんでした。NEXT事業の宇宙ビジネスにおいて、引き続き、他社との業務提携、資本提携を進めてまいります。また、既存事業においては、新規商材を増やすための事業投資を継続して進めております。
今後もM&A・事業連携を進めることにより基幹事業の充実化を図ってまいります。
④サステナビリティ戦略
当社のサステナビリティ戦略に基づき、地球環境の保全の取組みとして、GXリーグへの参加、カーボンニュートラルへの取組みを開示し、2024年度目標を達成しました。また地域や社会貢献の一環として、VR映像コンテンツを活用した消防機関や一般市民向け、防災、訓練シミュレーションの開発及び提供を行い、一部の活動が国土強靭化の取組事例に掲載されました。
⑤人財投資
DXを活用した人財育成、AIを活用した配属先適正化による離職率の削減への取り組み、即戦力となる中核人財や多様性を考慮した採用を掲げ、2026年3月期には、11人の中途採用を行い、社内活性化と人財層の強化に努めました。
また、2026年3月に健康経営宣言を掲げ、社員が心身ともに健やかに、意欲を持って働き続けられる職場環境の実現を経営の重要課題と位置づけ、健康経営にも積極的に取り組んでまいります。
⑥株主還元
当社の株主、投資家に対する積極的な情報発信として、個人投資家向け及び機関投資家向け決算説明会の開催、機関投資家向け個別説明会の開催を継続して実施することで、市場での知名度改善に向けての堅実な活動を実施いたしました。
引き続き株主の皆さまへの利益還元は経営上の重要課題と認識と捉えており、更なる向上へ向けて取り組んでまいります。
(3)経営環境
今後の経済動向につきましては、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復が続いているものの、緊迫化する中東情勢や国際紛争の長期化による地政学リスク、エネルギー供給への懸念の強まり等、依然として先行きが不透明な状況にあります。
昨今の少子化や、クラウド化、セキュリティ強化、AIやDX活用による業務効率化、サプライチェーン強靭化への対応など、当社グループを取り巻く環境は日々変化をしております。また、AIデータセンターの建設増加に伴い、光ファイバや電力供給の需要増加、世界の安全保障環境の変化による防衛費の増加などの変化が見られる一方、サービス過多による競争激化や、供給面の制約による納期遅延リスクなどに引き続き注意する必要があります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
上述のような経営環境下、当社グループは、以下の4項目を対処すべき課題として認識し、その克服を目指しております。
①構造改革
関係会社との連携事業において、VR/MRを活用した次世代のフライトシミュレータ関連の事業化、及び非接触での日々の健康指標管理ソリューション(IoTヘルスケア事業)のマネタイズ化を継続して推進してまいります。また、中期経営計画に掲げたNEXT事業としての宇宙ビジネス、AI開発環境構築支援等の新たな企業成長へ向けた取り組みも積極的に推進し、引き続き構造改革に取り組んでまいります。
②基盤強化
当社単体の売上規模拡大及び高収益化を継続課題と捉え、中期経営計画に掲げた各事業の強化策、及び企業成長が見込める他社との業務提携、資本提携、M&A等の施策を継続して進めてまいります。また、当社グループのサステナビリティ戦略に基づき、多様性のある人財採用や、社員教育の充実化、職場環境の改善で人財面での強化も図り、持続性のある企業成長が見込める基盤強化を行ってまいります。
③企業価値
個人投資家及び機関投資家向け決算説明会や個別説明会開催等の堅実なIR活動に加え、防衛省予算増額での連結業績が好調な要因もあり、株価向上、ROE8%以上の達成、PBR1倍超えなど企業価値は向上しましたが、当社単体の企業価値に対する証券市場での評価はいまだ低いことから、引き続き構造改革及び基盤強化を進め、企業価値向上に注力してまいります。
④社会貢献
当社の防災情報伝達システムを活用した国内自治体、公共施設及び海外(JICAとのODA協力事業)向け減災支援、国内製造業向けでVR/MRでの仮想空間を活用した開発環境の脱炭素化支援、当社事業におけるカーボンニュートラル化への取組内容や結果の開示等の様々な企業活動を通して、引き続き社会貢献活動を実施してまいります。
当社グループは一丸となってこれらの課題を克服することで、業績の更なる拡大を図るとともに、社会貢献と持続的に成長が期待できる企業を目指してまいります。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの経営指標としては、2025年6月に開示いたしました中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)に基づき、2028年3月期において、連結売上高202億円、連結営業利益8億6千万円、親会社株主に帰属する当期純利益5億1千8百万円、ROE8.8%の達成を目標としております。

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