半期報告書-第53期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/07/02 14:54
【資料】
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【項目】
79項目

業績等の概要

(1)業績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用情勢や企業収益の改善の動きが見られ、全体として緩やかな回復基調を維持しつつも、北朝鮮のロケット発射による軍事行動、OPEC・ロシアによる原油減産の合意、英国の欧州連合(EU)からの離脱決定後の動向、アメリカのトランプ政権による軍事介入懸念、個人消費の停滞・個人所得の伸び悩みなどから、景気の先行きは不透明な状況にあります。
このような経済状況のもと、当社グループの属する宝飾業界は、依然として厳しい経営環境が継続しております。
連結子会社の株式会社バージンダイヤモンドが展開するダイヤモンド事業では、エンゲージリング及びマリッジリングをメインとした「Virgin Diamond」及び楽天市場の「ザ・ベストサプライズ」のインターネット販売に加え、ブライダルジュエリー及び高額品の店舗販売を行っております。インターネット販売、ブライダルジュエリー及び高額品に積極的に取り組んでまいりましたが、インターネット販売については広告宣伝の不足、また、ブライダルジュエリー及び高額品販売は予約制としたことから低迷しております。
連結海外子会社の株式会社サハダイヤモンド(ロシア)と有限責任会社サハユーロダイヤモンドが展開するダイヤモンド研磨事業では、自社研磨による原石加工販売を行っております。現在は受注が激減し、工場の稼働率が低下している状況で、依然として厳しい状況が続いております。
また、当社及び株式会社サハダイヤモンド(ロシア)と有限責任会社サハダイヤモンドセンターが展開する不動産賃貸事業の業績は、全室貸し出しが達成していない状況となりました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は350百万円(前年同期比74.2%減)、営業損失は55百万円(前年度は157百万円)、経常損失は44百万円(前年度は287百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失57百万円(前年度は392百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ダイヤモンド事業)
日本におけるダイヤモンド事業の売上高は35百万円(前年同期比146.1%増)、セグメント利益は3百万円(前年度は△4百万円)となりました。
(ダイヤモンド研磨事業)
海外子会社株式会社サハダイヤモンド(ロシア)の売上高は252百万円(前年同期比66.7%減)、セグメント利益は△12百万円(前年度△3百万円)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業の売上高は73百万円(前年同期比109.7%)、セグメント利益は25百万円(前年度は0百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)はロシアのダイヤモンド研磨事業の受注が止まり、前受金の減少等により、前連結会計年度末に比べ9百万円減少し、177百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は△0百万円(前年度108百万円)となりました。これは主に、売上と経費のバランスが保たれたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6百万円(前年度305百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出8百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3百万円(前年度103百万円)となりました。これは主に、短期借入金の減少額3百万円等によるものであります。