訂正有価証券報告書-第149期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)
業績等の概要
(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、現政権下での経済対策および日銀による金融政策を背景に、景気は一部に改善の遅れもみられるも、緩やかな回復基調のうちに推移いたしました。しかしながら、中国をはじめとするアジア新興国の景気の下振れや、海外経済の不確実性の高まり、また、金融資本市場の変動の影響等もあり先行きの不透明感が払拭出来ない状況が続きました。
百貨店業界におきましては、円安株高による富裕層の高額消費の回復や訪日外国人の消費が再び勢いを取り戻しつつある中、東京地区百貨店売上高は前年実績を上回りました。
このような状況の中、当社グループでは、前3ヵ年計画の成果と反省を踏まえつつ、平成31年度に迎える創業150周年に向けた第2フェーズとしての新たな中期経営計画である「中期経営計画『銀座を極める 150』(2016~2018年度)」の基本方針に沿った諸施策に取り組み、業績の向上を目指してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は90,568百万円と前連結会計年度に比べ4,230百万円(+4.9%)の増収となり、営業利益は2,122百万円と前連結会計年度に比べ882百万円(+71.1%)の増益、経常利益は2,044百万円と前連結会計年度に比べ775百万円(+61.2%)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は1,256百万円と前連結会計年度に比べ482百万円(+62.4%)の増益となりました。
①百貨店業
主力となる百貨店業の銀座店におきましては、中期経営計画の基本方針である「お客様とのより強固な絆づくり ―『松屋ファン』を『熱烈な松屋ファン』へ」の下、個性的な百貨店「GINZA スペシャリティストア」のさらなる進化を推進すべく、平成29年8月には2階インターナショナルブティックの一部を改装いたしました。この改装は、「高級婦人靴なら松屋」という強みに一層の磨きをかけるため、イタリアのハイエンドシューズブランド等を導入することで、他フロアとのグレードとテイストの統一と、買廻り性の向上を目指したものであります。また、化粧品売場の一部においてもファッション性の高い銀座に相応しく、かつ、伝統と革新性を備えた発信力のある新たなブランドや店舗を導入する等、松屋ならではの独自性が明確な売場を作ることで、他店との差別化を図り、売上の向上と来店の促進に尽力してまいりました。
なお、平成29年4月には銀座店を象徴する1階中央ホール「スペース・オブ・ギンザ」が約1年2ヵ月の工事を経てリニューアルオープン、さらに、8階「レストランシティ GINZA」の中央部分には憩いの場として「MGテラス」がオープンする等、計画的な改装と同時に、お買物環境を改善することで、利便性と買廻り性の向上にも注力してまいりました。
一方、訪日外国人の消費動向も「モノ」から「コト」へと変化し、インバウンドニーズが新たなステージへと移行する中、海外からのお客様の趣味・嗜好やライフスタイルに着目した品揃えと利便性向上の取組みを強化することで、さらなる売上の向上と再来店の促進を目指してまいりました。
催事におきましては、「西尾維新大辞展」や「北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展」を開催する等、独自性と話題性のある企画と全館と連動したプロモーションによって集客を高め、売上の向上に努めてまいりました。
浅草店におきましては、入居する商業施設「EKIMISE」との相乗効果の発揮に取り組み、施設内を買い廻るお客様の需要を取り込むプロモーションの強化や、浅草を訪れる国内外のお客様への積極的な商品提案をする等、業績の向上に尽力してまいりました。
以上の結果、百貨店業の売上高は80,333百万円(うち外部顧客に対する売上高80,300百万円)と前連結会計年度に比べ4,146百万円(+5.4%)の増収となり、営業利益は2,055百万円と前連結会計年度に比べ588百万円(+40.1%)の増益となりました。
②飲食業
飲食業のアターブル松屋グループにおきましては、主力となる婚礼宴会部門の婚礼組数が前年を上回ったこと等により増収となりました。また、営業費用の圧縮に取り組んだことにより営業損失も縮小いたしました。
以上の結果、飲食業の売上高は5,576百万円(うち外部顧客に対する売上高5,345百万円)と前連結会計年度に比べ151百万円(+2.8%)の増収となり、営業損失は36百万円と前連結会計年度に比べ167百万円の改善となりました。
③ビル総合サービス及び広告業
ビル総合サービス及び広告業の㈱シービーケーにおきましては、主として宣伝装飾部門、建装部門における受注が前年を下回ったことにより、減収・減益となりました。
以上の結果、ビル総合サービス及び広告業の売上高は4,954百万円(うち外部顧客に対する売上高2,527百万円)と前連結会計年度に比べ225百万円(△4.4%)の減収となり、営業利益は97百万円と前連結会計年度に比べ17百万円(△15.6%)の減益となりました。
④輸入商品販売業
輸入商品販売業の㈱スキャンデックスにおきましては、主力ブランドの「イッタラ」で各種販売促進策等を組んだことや、直営店の効率的なオペレーションや販管費の低減等にも取り組んだ結果、増収・増益となりました。
以上の結果、輸入商品販売業の売上高は2,201百万円(うち外部顧客に対する売上高2,127百万円)と前連結会計年度に比べ198百万円(+9.9%)の増収となり、営業利益は13百万円と前連結会計年度に比べ162百万円の増益となりました。
⑤その他
その他の事業におきましては、売上高1,122百万円(うち外部顧客に対する売上高267百万円)と前連結会計年度に比べ19百万円(+1.8%)の増収となり、営業利益は30百万円と前連結会計年度に比べ19百万円(△39.5%)の減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、税金等調整前当期純利益1,885百万円、減価償却費1,528百万円等により4,262百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ1,861百万円の増加となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、主に有形固定資産の取得による支出△4,892百万円、無形固定資産の取得による支出△8,821百万円等により13,398百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ11,825百万円の減少となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、借入金の増加9,568百万円等により10,040百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ10,843百万円の増加となりました。
この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は904百万円増加し、3,264百万円となりました。
当連結会計年度におけるわが国経済は、現政権下での経済対策および日銀による金融政策を背景に、景気は一部に改善の遅れもみられるも、緩やかな回復基調のうちに推移いたしました。しかしながら、中国をはじめとするアジア新興国の景気の下振れや、海外経済の不確実性の高まり、また、金融資本市場の変動の影響等もあり先行きの不透明感が払拭出来ない状況が続きました。
百貨店業界におきましては、円安株高による富裕層の高額消費の回復や訪日外国人の消費が再び勢いを取り戻しつつある中、東京地区百貨店売上高は前年実績を上回りました。
このような状況の中、当社グループでは、前3ヵ年計画の成果と反省を踏まえつつ、平成31年度に迎える創業150周年に向けた第2フェーズとしての新たな中期経営計画である「中期経営計画『銀座を極める 150』(2016~2018年度)」の基本方針に沿った諸施策に取り組み、業績の向上を目指してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は90,568百万円と前連結会計年度に比べ4,230百万円(+4.9%)の増収となり、営業利益は2,122百万円と前連結会計年度に比べ882百万円(+71.1%)の増益、経常利益は2,044百万円と前連結会計年度に比べ775百万円(+61.2%)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は1,256百万円と前連結会計年度に比べ482百万円(+62.4%)の増益となりました。
①百貨店業
主力となる百貨店業の銀座店におきましては、中期経営計画の基本方針である「お客様とのより強固な絆づくり ―『松屋ファン』を『熱烈な松屋ファン』へ」の下、個性的な百貨店「GINZA スペシャリティストア」のさらなる進化を推進すべく、平成29年8月には2階インターナショナルブティックの一部を改装いたしました。この改装は、「高級婦人靴なら松屋」という強みに一層の磨きをかけるため、イタリアのハイエンドシューズブランド等を導入することで、他フロアとのグレードとテイストの統一と、買廻り性の向上を目指したものであります。また、化粧品売場の一部においてもファッション性の高い銀座に相応しく、かつ、伝統と革新性を備えた発信力のある新たなブランドや店舗を導入する等、松屋ならではの独自性が明確な売場を作ることで、他店との差別化を図り、売上の向上と来店の促進に尽力してまいりました。
なお、平成29年4月には銀座店を象徴する1階中央ホール「スペース・オブ・ギンザ」が約1年2ヵ月の工事を経てリニューアルオープン、さらに、8階「レストランシティ GINZA」の中央部分には憩いの場として「MGテラス」がオープンする等、計画的な改装と同時に、お買物環境を改善することで、利便性と買廻り性の向上にも注力してまいりました。
一方、訪日外国人の消費動向も「モノ」から「コト」へと変化し、インバウンドニーズが新たなステージへと移行する中、海外からのお客様の趣味・嗜好やライフスタイルに着目した品揃えと利便性向上の取組みを強化することで、さらなる売上の向上と再来店の促進を目指してまいりました。
催事におきましては、「西尾維新大辞展」や「北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展」を開催する等、独自性と話題性のある企画と全館と連動したプロモーションによって集客を高め、売上の向上に努めてまいりました。
浅草店におきましては、入居する商業施設「EKIMISE」との相乗効果の発揮に取り組み、施設内を買い廻るお客様の需要を取り込むプロモーションの強化や、浅草を訪れる国内外のお客様への積極的な商品提案をする等、業績の向上に尽力してまいりました。
以上の結果、百貨店業の売上高は80,333百万円(うち外部顧客に対する売上高80,300百万円)と前連結会計年度に比べ4,146百万円(+5.4%)の増収となり、営業利益は2,055百万円と前連結会計年度に比べ588百万円(+40.1%)の増益となりました。
②飲食業
飲食業のアターブル松屋グループにおきましては、主力となる婚礼宴会部門の婚礼組数が前年を上回ったこと等により増収となりました。また、営業費用の圧縮に取り組んだことにより営業損失も縮小いたしました。
以上の結果、飲食業の売上高は5,576百万円(うち外部顧客に対する売上高5,345百万円)と前連結会計年度に比べ151百万円(+2.8%)の増収となり、営業損失は36百万円と前連結会計年度に比べ167百万円の改善となりました。
③ビル総合サービス及び広告業
ビル総合サービス及び広告業の㈱シービーケーにおきましては、主として宣伝装飾部門、建装部門における受注が前年を下回ったことにより、減収・減益となりました。
以上の結果、ビル総合サービス及び広告業の売上高は4,954百万円(うち外部顧客に対する売上高2,527百万円)と前連結会計年度に比べ225百万円(△4.4%)の減収となり、営業利益は97百万円と前連結会計年度に比べ17百万円(△15.6%)の減益となりました。
④輸入商品販売業
輸入商品販売業の㈱スキャンデックスにおきましては、主力ブランドの「イッタラ」で各種販売促進策等を組んだことや、直営店の効率的なオペレーションや販管費の低減等にも取り組んだ結果、増収・増益となりました。
以上の結果、輸入商品販売業の売上高は2,201百万円(うち外部顧客に対する売上高2,127百万円)と前連結会計年度に比べ198百万円(+9.9%)の増収となり、営業利益は13百万円と前連結会計年度に比べ162百万円の増益となりました。
⑤その他
その他の事業におきましては、売上高1,122百万円(うち外部顧客に対する売上高267百万円)と前連結会計年度に比べ19百万円(+1.8%)の増収となり、営業利益は30百万円と前連結会計年度に比べ19百万円(△39.5%)の減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、税金等調整前当期純利益1,885百万円、減価償却費1,528百万円等により4,262百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ1,861百万円の増加となりました。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、主に有形固定資産の取得による支出△4,892百万円、無形固定資産の取得による支出△8,821百万円等により13,398百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ11,825百万円の減少となりました。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、借入金の増加9,568百万円等により10,040百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ10,843百万円の増加となりました。
この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は904百万円増加し、3,264百万円となりました。