有価証券報告書-第48期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/29 15:27
【資料】
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【項目】
101項目
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、居酒屋チェーンを中心に展開する企業として、「心の診療所を創造する」を経営理念として掲げております。これは、飲食の提供と飲食の場を介し、お客様同士の健全なコミュニケーションのお役立ちをし、希薄化する人々の絆を深め地域社会に貢献することを目的としております。
また、長期的な経営ビジョンを以下のとおり定め、持続的な成長と企業価値向上に努めております。
◇経営理念
心の診療所を創造する

◇長期的な経営ビジョン
グループ全員のエネルギーを結集し、すべての人、すべての地域を元気にする

◇各ステークホルダーに向けたビジョン
顧 客居心地の良い時間と空間、そして当社ならではの創意工夫に満ちた料理を、感謝の気持ちと共に提供することで、お客様自身に元気を提供する。
加 盟 店信頼される加盟店本部となり、加盟店様との共存共栄を強化していくことで、加盟店様に元気を提供する。
社 員働き甲斐のある人事制度の充実や、社員全員が誇りを持って働ける職場創りに努めると共に風通しのいい組織創りに努めることで、社員全員に元気を提供する。
取 引 先良好な取引関係を築き、共存共栄を図っていくことで取引先様に元気を提供する。
地 域 社 会飲食の提供や接客サービスを通じて、お客様同士の健全なコミュニケーションのお役立ちをし、希薄化する人々の絆を深め地域社会に元気を提供する。
株 主継続的な利益創出や株主還元を通じて企業価値向上を図り、株主様に元気を提供する。

(2) 目標とする経営指標
当社が属する居酒屋業界は、当社と同様に居酒屋事業を展開する同業他社、ファストフードやレストランチェーンなどの中食を中心とした外食企業の他、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売業界との間で、価格・品質・サービス等を巡って厳しい競争が展開されており、加えて、少子高齢化に伴う労働需給の逼迫、物流経費や原価の高騰他、新型コロナウイルスの感染拡大への対応等、厳しい経営環境下にあります。
その中にあって、当社は、独自のコア・コンピタンス(中核的な競争優位性)として、「酔虎伝」「八剣伝」「居心伝」等のブランドカ、それらブランドコンセプトに応じた店舗オペレーションのノウハウ、フランチャイズシステム導入による事業規模、日本津々浦々まで商品をお届けする物流販売網を有しており、創業以来、「心の診療所を創造する」という経営理念を基として蓄積された当社独自のコア・コンピタンスを軸とした経営施策を柔軟に推進することにより、競合との差別化や消費者ニーズへの対応に努めております。
当社は、2016年4月1日から2019年3月31日間までの3年間、厳しい経営環境を認識し、「中期経営計画」を策定し、全社一丸となって当社独自のコア・コンピタンスを最大限の発揮を図るべく、「既存店収益モデルの改革」「加盟店満足の向上」「新業態パッケージの創出」を経営課題に掲げ努めてまいりました。その結果、新業態として「ハッケン酒場」「焼そばセンター」「餃子食堂マルケン」の3つの新業態を開発するに至りましたが、当社が目指すべき姿として「中期経営計画」において掲げていた重要業績評価指標ROE(自己資本利益率)6%以上、EPS(1株当たりの当期純利益)27円以上、売上高営業利益率3%以上の達成からは大きく乖離する結果となりました(その達成状況については、第1[企業の概況]1[主要な経営指標等の推移]をご参照ください)。
その反省から、現時点においては、先行き不透明な厳しい経営環境にあっては適宜迅速な意思決定の下、経営戦略の見直しが必要となる可能性があること、及び、上記重要業績評価指標から大幅に乖離している現状を打破するべく、まずは単年度毎に反省を繰り返し、業績回復を図っていく必要があるとの考えから、2019年4月1日以降、「中期経営計画」ではなく、「単年度事業計画」を立案し業績回復に努めております。
単年度事業計画における業績見込においては、現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響による不確実性が高く合理的に見積もることが困難であることから未定としております。しかしながら、その影響が一定限度終息しほぼ合理的に見積もることが可能となった時点で、遅滞なく開示する予定です。
その他、目標とする経営指標は定めておりません。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
上記「(2)目標とする経営指標」に記載のとおり、中長期経営計画は策定しておらず、現在、「単年度事業計画」を立案し、経営課題克服に努めております。経営課題は、下記「(4)経営環境及び対処すべき課題」記載のとおりです。
(4) 経営環境及び対処すべき課題
①新型コロナウイルス感染症への対応
世界的な新型コロナウイルス感染拡大防止対策を受け、当社も多くの店舗で営業自粛もしくは営業内容の見直しを余儀なくされました。通常営業に戻っても、当面の間は以前のような集客は見込めないものと推定し、この感染症への対応に全力を注ぐことは喫緊の課題であると認識しております。
具体的に、営業面では、当社直営店及び加盟店におけるテイクアウト販売やランチ営業店舗の拡充、デリバリーを推進してまいります。財務面では、売上高の減少が長期化するリスクに備え、金融機関からの資金調達を実行し手元流動性を厚く保持することで、資金繰りに懸念なき様、財務基盤を整備してまいります。
②既存直営店モデルの品質、サービス力、収益力の向上
当社独自のコア・コンピタンスの最大限の発現を期するためには、まずは加盟店の模範となるべく、既存直営店舗モデルの品質、サービス力、収益力を高めていく必要があるものと認識しております。
2021年3月期においては、既存直営店、新業態、加盟店其々に専門部隊を編成し、其々に集中して収益力向上に努める体制を組んでおります。
③新規FCパッケージの創出による更なる加盟店満足の向上
当社のビジネスモデルにおいて、加盟店との共存共栄は不可欠なものと認識しております。よって、加盟店の収益力向上策として、前中期経営計画(2016年4月1日から2019年3月31日までの3カ年計画)を通じて創り上げた新業態「ハッケン酒場」「焼そばセンター」「餃子食堂マルケン」を新規FCパッケージ化し、加盟店の新たなビジネスチャンスに繋げていくことで、更なる加盟店満足を高めていく必要があると認識しております。
④競争力強化のためのリスク管理体制の見直し及びコーポレートガバナンスの強化
お客様の選定眼が一層厳しくなり、小売店との垣根を越えた競合による競争が更に激しくなっていくことに加え、労働需給の逼迫や物流経費の上昇等により経費が圧迫しやすい経営環境にあって、経営効率の向上を図り、競争力を強化するためには、全社的なリスクマネジメントシステムの強化が必要であると認識しております。
また、「社会の公器」として、可能な限りコーポレートガバナンス・コードを意識した透明性高いガバナンス体制の構築を推し進めていくことにより、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ることが必要であると認識しております。

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