有価証券報告書-第29期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、企業理念である「すべての人に最高の余暇を」の実現に向けて、付加価値の高いIP(知的財産)を取得・保有・創出し、その多元展開によって商業的に価値の高いコンテンツを育成しています。さらに、IPを起点に幅広いエンタテインメント分野に事業領域を拡大し、各分野において世の中の人々を豊かにする商品やサービスの提供に努めています。
こうした事業展開と併せて、経営の基本方針である「株主重視」の姿勢を堅持し、企業価値の向上と株主への利益還元を図るために、経営資源の最適配分を目指していきます。
(2)会社の対処すべき課題
経済産業省が平成27年4月に公表した報告書「コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性」では、我が国のコンテンツは、「クールジャパン」として海外からも高く評価されており、コンテンツ産業は海外展開を通じた成長を見込める有望な産業と言及しております。併せて、今後、日本のコンテンツの価値を活かし海外からの収益を獲得していくことが重要であるとし、引き続き、コンテンツ産業の成長・発展に大きな期待を寄せております。しかしながら、近年はメディアの多様化や個人の嗜好の広がりもあって、魅力的な新キャラクターが生まれにくい状況となっており、優良IPの枯渇が懸念されております。
当社グループは、これらを踏まえ、日本の経済成長に寄与し、かつ将来にわたり世の中の人々の心の豊かさに資するため、安定的かつ継続的にキャラクターをはじめとしたIPビジネスを成長・発展させることが重要な経営課題であると位置付けております。併せて、直近の当社業績を鑑み、市場環境の変化に動じない事業構造を構築することが喫緊の経営課題であると認識しております。
こうしたことから、当社グループは平成29年5月に3ヵ年の中期経営計画を発表し、各種施策を推進しています。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社は、平成27年4月に東京証券取引所市場第一部へ株式を上場しました。これを機に、「すべての人に最高の余暇を」という企業理念のもと、この世界に暮らす全ての人々に最高の余暇を創造しつづける企業であることを目指すという誓いを立てました。さらに、世界を元気にするヒーローIPを様々な事業プラットフォームで提供し、世界中に喜びや幸せを届けるという長期ビジョンを打ち出しました。こうした企業理念や誓い、長期ビジョンに基づき、今般、平成30年3月期からの3ヵ年中期経営計画を発表しました。当社グループでは、この中期経営計画の達成に向けて、以下の通り、グループ一丸となった取り組みを推進しています。
① 3ヵ年 中期経営計画のフォーカスポイント(力点)
当社グループは、直近の業績低迷の要因を正しく認識したうえで、以下の3点を中期経営計画のフォーカスポイントとして定めています。これらを着実に実行していくことで、3ヵ年業績計画の達成はもとより、さらなる成長を目指していきます。
1)中長期の事業戦略遂行と並行して、短期業績回復に注力
・パチンコ・パチスロ事業プラットフォームにおける流通基盤の強化
・各IPプロジェクトの黒字化
2)企画・プロデュース力をコアとした事業バリューチェーンの再構築
・顧客志向・変化対応・情報力・パートナーシップ・企画力・飽くなき事業開発
・商品の理想を追求するプロデュース力の組織的向上
3)[IP×事業プラットフォーム]事業モデルの進化
・IP視点、事業プラットフォーム視点、双方からのアプローチの徹底
・[IP×事業プラットフォーム]の拡大及び深耕による収益化
② 中期経営計画 業績計画
(単位:百万円)
③ アクション
コアとする事業バリューチェーンを再構築し、これをベースに「IP」と「事業プラットフォーム」双方の視点から、IPの統合的な育成に注力します。また、グローバル事業開発の加速やVR(仮想現実)を含む新技術領域での事業プラットフォームの拡大等、新規事業開発にも取り組み、さらなる収益拡大を図ります。
なお、すべてのアクションでは、版元、遊技機メーカー、パチンコホール経営企業、エンタテインメント企業、グローバル企業等のパートナーとWin-Win関係の強化に努めていきます。
(注)リセント/カレントIP:若~青年層に広く浸透しているIP、レジェンドIP:中高年層に広く浸透しているIP。
リブート:原作の連続性を捨て、設定やストーリーを一から仕切り直し新たに制作すること。
(A)バリューチェーンの再構築
「企画・プロデュース力」をコアとした当社の事業バリューチェーンにおいて、すべてのプロセスにおける市場・顧客密着の徹底、企画力の再強化に向けた組織的な取り組み、商品の理想を追求するプロデュース力の組織的向上、パートナーシップのさらなる強化を実施し、再構築を図ります。そして、これをベースとして[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルを遂行していきます。
[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルでは、IPを育成する多くの「顧客接点」=「クロスメディア事業プラットフォーム」でIPを磨き上げ、ファンの拡大、IPの価値向上、商品のシリーズ化を行い、収益の拡大を図ります。
(B)IP戦略
IP戦略として、[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルを遂行するため、以下を実行します。
1)IPのポートフォリオ経営
特定のIPのヒットに依存しない「IPポートフォリオ経営」を推進し、平成30年3月期から平成32年3月期は、まず第一に「リセント/カレントIP」にフォーカスします。また、「レジェンドIP」のリブートにも積極的に挑戦します。当社オリジナルIPは「チャレンジIP」と位置付け、選択と集中により絞り込んだIPについて、「リセント/カレントIP」へと成長するよう、育成に取り組みます。
(注)リセント/カレントIP:若~青年層に広く浸透しているIP、レジェンドIP:中高年層に広く浸透しているIP、
チャレンジIP:当社オリジナルIP
2)IP企画への注力
「リセント/カレントIP・レジェンドIP」の中から、「リブート×クロスメディア」で成功するIP企画に注力し、全プラットフォーム横断で実行します。
なお、IP企画の定義としては、「IPを徹底的に掘り下げ、対象メディアの特性に合わせて、IPの魅力を最大限に引き出した「企画」に練り上げること、また、対象となるメディア(複数)やフォーマット(RPG等)での成功のために必要十分な条件を持つIPを厳選し、さらに各メディア・フォーマットでの最適化のためにリメイク等を企画すること」と定めています。
3)IPマネジメント体制の革新
平成29年4月3日付で、当社グループ全体のIPを統合的にマネジメントする「IPマーケティング室」を社長直轄組織として設置しました。
また、従来の事業ごとの損益管理から、IP投資をグループ全体の事業計画に基づいて意思決定し、評価するIP別の「ROI」を管理会計上の中心指標として設定します。今後は、IPの投資意思決定、プラットフォームごとの中期事業計画、執行役員会等での進捗確認及びコレクティブ・アクション、グループ会社も含めた業績評価等に活用し、マネジメント意識を改革していきます。
(C)事業プラットフォーム戦略
事業プラットフォーム戦略として、パチンコ・パチスロ事業プラットフォームでは労働生産性の向上、クロスメディア事業プラットフォームではグローバルを含む[IP×事業プラットフォーム]の好循環化を推進します。
<パチンコ・パチスロ事業プラットフォームにおける戦略>1)中長期の事業戦略遂行と並行して、短期業績回復に注力
短期業績回復に向けた施策として、流通基盤の強化と取り扱い商品の拡充を図っていきます。流通基盤の強化では、パチンコホールへの訪問軒数を増加させ顧客との接触回数を増やし、取引数を増加させるとともに、組織的な営業支援体制を構築し、営業活動をフォローすることで取引率の向上を図っていきます。また、取り扱い商品の拡充では、提携メーカーとのリレーション強化はもとより、提携メーカー以外の他メーカーへの販売協力に努めていきます。
2)市場環境変化に動じない事業構造の構築
市場環境変化に動じない事業構造の構築に向け、年間を通じた安定的な商品の提供体制を整備していきます。そのため、商品力のあるタイトルをバランスよく配置したラインアップを構成するとともに、安定的に新台を供給できる流通体制及びリレーションの構築を図っていきます。併せて、遊技機販売のみに依存しない事業構造の構築にも努めていきます。
3)パチンコ・パチスロソリューションの提供
流通企業として全国の顧客ニーズに応えるべく、パチンコ・パチスロソリューションの提供に注力していきます。なお、当社の全国流通基盤と商品やサービスを掛け合せることで、今後、多種多様なソリューションを提供することが可能となり、当社のターゲット市場も遊技機販売市場8,600億円(当社調べ)からパチンコ・パチスロ総合市場2.7兆円(当社調べ)に拡大する見込みです。
<クロスメディア事業プラットフォームにおける戦略>1)IPの取り組み
IPの取り組みでは、リセント/カレントIP・レジェンドIPのリブートを見据えたIP選定を実施していきます。また、IP選定では、社長直轄組織である「IPマーケティング室」と連携し、メディア横断IP選定プロジェクトチームを編成していきます。これらにより、中長期でリセント/カレントIP・レジェンドIPの編成、及びシリーズ化を実現していきます。
2)事業プラットフォームの取り組み
事業プラットフォームの取り組みでは、各事業プラットフォームが連動し、パートナーとの協業を通じて収益化を図っていきます。このため、市場変化に対応した基盤強化、大手パートナーとの協業路線への転換、遊技機プラットフォームとの連動進化に向けた諸施策を推進していきます。
3)グローバルの取り組み
グローバルの取り組みでは、グローバル展開を前提とした企画開発を推進するとともに、海外のプラットフォームパートナーとのネットワーク構築を強化することで、海外における商品やサービスの水平展開を図っていきます。
(D)新規事業の開発
新規事業の開発としては、グローバル事業開発や新技術領域での事業プラットフォームの拡大等に注力します。
1)グローバル事業開発の推進
グローバル事業開発では、ウルトラマンIPを有効活用し、中国等の海外現地企業との提携でライセンス収入の拡大を目指すとともに、東南アジアを中心にライブエンタテインメントの展開を拡大させていきます。また、映像事業では米中配信企業と協働作品を開発し、グローバル配信を推進するとともに、IPライセンス事業等を加速させていきます。さらに、ゲーム事業では中国ゲーム企業と提携し、国内外でのゲーム展開や、海外ゲームエンジンの活用等を推進していきます。
2)VR(仮想現実)を含む新技術領域での事業プラットフォーム拡大への挑戦
新技術領域での事業プラットフォームの拡大では、「ウルトラマンIP」等からスタートしたVR事業化の拡大を図っていきます。併せて、AI(人工知能)、MR(複合現実)、5G(第5世代移動通信システム)、ソーシャルカジノ等の新技術領域へも挑戦していきます。
④ 財務戦略及びガバナンス
財務戦略としては、安定した財務基盤のもと、引き続き、健全性の確保(手元資金200億円以上を維持)、安全性の確保(事業に即した形で資金調達を実施)、安定した株主還元(安定した配当を継続)、企業体質強化(販管費コントロール等)に努めていきます。
また、ガバナンスとしては、企業価値を継続的に高めるべく、取締役の責務の明確化等の内部統制システムの整備や、コーポレートガバナンス・コードを踏まえたコーポレート・ガバナンス体制の強化に注力していきます。
当社グループは、企業理念である「すべての人に最高の余暇を」の実現に向けて、付加価値の高いIP(知的財産)を取得・保有・創出し、その多元展開によって商業的に価値の高いコンテンツを育成しています。さらに、IPを起点に幅広いエンタテインメント分野に事業領域を拡大し、各分野において世の中の人々を豊かにする商品やサービスの提供に努めています。
こうした事業展開と併せて、経営の基本方針である「株主重視」の姿勢を堅持し、企業価値の向上と株主への利益還元を図るために、経営資源の最適配分を目指していきます。
(2)会社の対処すべき課題
経済産業省が平成27年4月に公表した報告書「コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性」では、我が国のコンテンツは、「クールジャパン」として海外からも高く評価されており、コンテンツ産業は海外展開を通じた成長を見込める有望な産業と言及しております。併せて、今後、日本のコンテンツの価値を活かし海外からの収益を獲得していくことが重要であるとし、引き続き、コンテンツ産業の成長・発展に大きな期待を寄せております。しかしながら、近年はメディアの多様化や個人の嗜好の広がりもあって、魅力的な新キャラクターが生まれにくい状況となっており、優良IPの枯渇が懸念されております。
当社グループは、これらを踏まえ、日本の経済成長に寄与し、かつ将来にわたり世の中の人々の心の豊かさに資するため、安定的かつ継続的にキャラクターをはじめとしたIPビジネスを成長・発展させることが重要な経営課題であると位置付けております。併せて、直近の当社業績を鑑み、市場環境の変化に動じない事業構造を構築することが喫緊の経営課題であると認識しております。
こうしたことから、当社グループは平成29年5月に3ヵ年の中期経営計画を発表し、各種施策を推進しています。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社は、平成27年4月に東京証券取引所市場第一部へ株式を上場しました。これを機に、「すべての人に最高の余暇を」という企業理念のもと、この世界に暮らす全ての人々に最高の余暇を創造しつづける企業であることを目指すという誓いを立てました。さらに、世界を元気にするヒーローIPを様々な事業プラットフォームで提供し、世界中に喜びや幸せを届けるという長期ビジョンを打ち出しました。こうした企業理念や誓い、長期ビジョンに基づき、今般、平成30年3月期からの3ヵ年中期経営計画を発表しました。当社グループでは、この中期経営計画の達成に向けて、以下の通り、グループ一丸となった取り組みを推進しています。
① 3ヵ年 中期経営計画のフォーカスポイント(力点)
当社グループは、直近の業績低迷の要因を正しく認識したうえで、以下の3点を中期経営計画のフォーカスポイントとして定めています。これらを着実に実行していくことで、3ヵ年業績計画の達成はもとより、さらなる成長を目指していきます。
1)中長期の事業戦略遂行と並行して、短期業績回復に注力
・パチンコ・パチスロ事業プラットフォームにおける流通基盤の強化
・各IPプロジェクトの黒字化
2)企画・プロデュース力をコアとした事業バリューチェーンの再構築
・顧客志向・変化対応・情報力・パートナーシップ・企画力・飽くなき事業開発
・商品の理想を追求するプロデュース力の組織的向上
3)[IP×事業プラットフォーム]事業モデルの進化
・IP視点、事業プラットフォーム視点、双方からのアプローチの徹底
・[IP×事業プラットフォーム]の拡大及び深耕による収益化
② 中期経営計画 業績計画
(単位:百万円)
| 平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 平成31年3月期 | 平成32年3月期 | |
| 売上高 | 76,668 | 82,000~85,000 | 71,000~74,000 | 81,000~88,000 |
| 営業利益 | △5,374 | 1,000~2,000 | 2,000~3,000 | 5,000~7,000 |
| 経常利益 | △9,068 | 0~2,000 | 2,000~3,000 | 5,000~7,000 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | △12,483 | 0~1,000 | 1,000~1,500 | 2,500~3,500 |
③ アクション
コアとする事業バリューチェーンを再構築し、これをベースに「IP」と「事業プラットフォーム」双方の視点から、IPの統合的な育成に注力します。また、グローバル事業開発の加速やVR(仮想現実)を含む新技術領域での事業プラットフォームの拡大等、新規事業開発にも取り組み、さらなる収益拡大を図ります。
なお、すべてのアクションでは、版元、遊技機メーカー、パチンコホール経営企業、エンタテインメント企業、グローバル企業等のパートナーとWin-Win関係の強化に努めていきます。
(注)リセント/カレントIP:若~青年層に広く浸透しているIP、レジェンドIP:中高年層に広く浸透しているIP。
リブート:原作の連続性を捨て、設定やストーリーを一から仕切り直し新たに制作すること。
(A)バリューチェーンの再構築
「企画・プロデュース力」をコアとした当社の事業バリューチェーンにおいて、すべてのプロセスにおける市場・顧客密着の徹底、企画力の再強化に向けた組織的な取り組み、商品の理想を追求するプロデュース力の組織的向上、パートナーシップのさらなる強化を実施し、再構築を図ります。そして、これをベースとして[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルを遂行していきます。
[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルでは、IPを育成する多くの「顧客接点」=「クロスメディア事業プラットフォーム」でIPを磨き上げ、ファンの拡大、IPの価値向上、商品のシリーズ化を行い、収益の拡大を図ります。
(B)IP戦略
IP戦略として、[IP×事業プラットフォーム]のマトリクスモデルを遂行するため、以下を実行します。
1)IPのポートフォリオ経営
特定のIPのヒットに依存しない「IPポートフォリオ経営」を推進し、平成30年3月期から平成32年3月期は、まず第一に「リセント/カレントIP」にフォーカスします。また、「レジェンドIP」のリブートにも積極的に挑戦します。当社オリジナルIPは「チャレンジIP」と位置付け、選択と集中により絞り込んだIPについて、「リセント/カレントIP」へと成長するよう、育成に取り組みます。
(注)リセント/カレントIP:若~青年層に広く浸透しているIP、レジェンドIP:中高年層に広く浸透しているIP、
チャレンジIP:当社オリジナルIP
2)IP企画への注力
「リセント/カレントIP・レジェンドIP」の中から、「リブート×クロスメディア」で成功するIP企画に注力し、全プラットフォーム横断で実行します。
なお、IP企画の定義としては、「IPを徹底的に掘り下げ、対象メディアの特性に合わせて、IPの魅力を最大限に引き出した「企画」に練り上げること、また、対象となるメディア(複数)やフォーマット(RPG等)での成功のために必要十分な条件を持つIPを厳選し、さらに各メディア・フォーマットでの最適化のためにリメイク等を企画すること」と定めています。
3)IPマネジメント体制の革新
平成29年4月3日付で、当社グループ全体のIPを統合的にマネジメントする「IPマーケティング室」を社長直轄組織として設置しました。
また、従来の事業ごとの損益管理から、IP投資をグループ全体の事業計画に基づいて意思決定し、評価するIP別の「ROI」を管理会計上の中心指標として設定します。今後は、IPの投資意思決定、プラットフォームごとの中期事業計画、執行役員会等での進捗確認及びコレクティブ・アクション、グループ会社も含めた業績評価等に活用し、マネジメント意識を改革していきます。
(C)事業プラットフォーム戦略
事業プラットフォーム戦略として、パチンコ・パチスロ事業プラットフォームでは労働生産性の向上、クロスメディア事業プラットフォームではグローバルを含む[IP×事業プラットフォーム]の好循環化を推進します。
<パチンコ・パチスロ事業プラットフォームにおける戦略>1)中長期の事業戦略遂行と並行して、短期業績回復に注力
短期業績回復に向けた施策として、流通基盤の強化と取り扱い商品の拡充を図っていきます。流通基盤の強化では、パチンコホールへの訪問軒数を増加させ顧客との接触回数を増やし、取引数を増加させるとともに、組織的な営業支援体制を構築し、営業活動をフォローすることで取引率の向上を図っていきます。また、取り扱い商品の拡充では、提携メーカーとのリレーション強化はもとより、提携メーカー以外の他メーカーへの販売協力に努めていきます。
2)市場環境変化に動じない事業構造の構築
市場環境変化に動じない事業構造の構築に向け、年間を通じた安定的な商品の提供体制を整備していきます。そのため、商品力のあるタイトルをバランスよく配置したラインアップを構成するとともに、安定的に新台を供給できる流通体制及びリレーションの構築を図っていきます。併せて、遊技機販売のみに依存しない事業構造の構築にも努めていきます。
3)パチンコ・パチスロソリューションの提供
流通企業として全国の顧客ニーズに応えるべく、パチンコ・パチスロソリューションの提供に注力していきます。なお、当社の全国流通基盤と商品やサービスを掛け合せることで、今後、多種多様なソリューションを提供することが可能となり、当社のターゲット市場も遊技機販売市場8,600億円(当社調べ)からパチンコ・パチスロ総合市場2.7兆円(当社調べ)に拡大する見込みです。
<クロスメディア事業プラットフォームにおける戦略>1)IPの取り組み
IPの取り組みでは、リセント/カレントIP・レジェンドIPのリブートを見据えたIP選定を実施していきます。また、IP選定では、社長直轄組織である「IPマーケティング室」と連携し、メディア横断IP選定プロジェクトチームを編成していきます。これらにより、中長期でリセント/カレントIP・レジェンドIPの編成、及びシリーズ化を実現していきます。
2)事業プラットフォームの取り組み
事業プラットフォームの取り組みでは、各事業プラットフォームが連動し、パートナーとの協業を通じて収益化を図っていきます。このため、市場変化に対応した基盤強化、大手パートナーとの協業路線への転換、遊技機プラットフォームとの連動進化に向けた諸施策を推進していきます。
3)グローバルの取り組み
グローバルの取り組みでは、グローバル展開を前提とした企画開発を推進するとともに、海外のプラットフォームパートナーとのネットワーク構築を強化することで、海外における商品やサービスの水平展開を図っていきます。
(D)新規事業の開発
新規事業の開発としては、グローバル事業開発や新技術領域での事業プラットフォームの拡大等に注力します。
1)グローバル事業開発の推進
グローバル事業開発では、ウルトラマンIPを有効活用し、中国等の海外現地企業との提携でライセンス収入の拡大を目指すとともに、東南アジアを中心にライブエンタテインメントの展開を拡大させていきます。また、映像事業では米中配信企業と協働作品を開発し、グローバル配信を推進するとともに、IPライセンス事業等を加速させていきます。さらに、ゲーム事業では中国ゲーム企業と提携し、国内外でのゲーム展開や、海外ゲームエンジンの活用等を推進していきます。
2)VR(仮想現実)を含む新技術領域での事業プラットフォーム拡大への挑戦
新技術領域での事業プラットフォームの拡大では、「ウルトラマンIP」等からスタートしたVR事業化の拡大を図っていきます。併せて、AI(人工知能)、MR(複合現実)、5G(第5世代移動通信システム)、ソーシャルカジノ等の新技術領域へも挑戦していきます。
④ 財務戦略及びガバナンス
財務戦略としては、安定した財務基盤のもと、引き続き、健全性の確保(手元資金200億円以上を維持)、安全性の確保(事業に即した形で資金調達を実施)、安定した株主還元(安定した配当を継続)、企業体質強化(販管費コントロール等)に努めていきます。
また、ガバナンスとしては、企業価値を継続的に高めるべく、取締役の責務の明確化等の内部統制システムの整備や、コーポレートガバナンス・コードを踏まえたコーポレート・ガバナンス体制の強化に注力していきます。