訂正有価証券報告書-第19期(平成29年2月1日-平成30年1月31日)

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2019/03/20 15:06
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106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度(平成29年2月~平成30年1月)におけるわが国経済は、雇用・所得環境、企業収益の改善が続き、個人消費も緩やかな持ち直しの動きが見られる等回復基調が続いているものの、海外の政策動向や地政学的リスク等による世界経済の不確実性のもとで、先行き不透明な状況が続きました。
国内の家電小売業界におきましては、4Kテレビの普及本格化に加えて有機ELテレビ等の構成比が継続して伸長しており、好調に推移しました。又、生活家電では、高付加価値商品を中心に、エアコン、冷蔵庫、洗濯機等が好調に推移しました。
このような状況の中、当社グループのセグメント別の業績は以下のとおりであります。
インターネット通販事業につきましては、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」等の外部サイトでの年末商戦施策や顧客へのポイント施策等を積極的に行い、「Amazonマーケットプレイス」をはじめとする各外部サイトの売上が当初予想を大きく上回り、好調に推移しました。その結果、当社グループの売上高は通期連結業績予想を上回る結果となりました。
中でもとりわけ好調である「Amazonマーケットプレイス」については、在庫保管・商品配送代行サービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」を平成29年11月に導入し、今後各業務効率をさらに高めて売上拡大を目指します。
インターネット通販事業における商品別の状況では、パソコン・タブレット端末、プリンター等のOA機器、デジタルカメラ、レンズ等周辺機器や掃除機が前年の売上高から大きく伸長いたしました。
各カテゴリにおける前年同期比では家電8.3%減、パソコン6.9%増、周辺機器・デジタルカメラ25.2%増となりました。
その結果、インターネット通販事業における売上高は19,225百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益127百万円(前年同期比49.8%減)となりました。
株式会社エックスワンにおいて展開される、ビューティー&ヘルスケア事業につきましては、新商品として、ヒト幹細胞培養液を配合したベースメイクシリーズ「XLUXESプロケアビヨンド」全4種11アイテムを平成29年5月より順次発売し、9月には、エイジングケア(美と健康)ビジネスが集う展示会「アンチエイジングジャパン2017」に新製品「XLUXESプロケアビヨンド」シリーズの出展を行いました。おかげさまで、同シリーズのメイクアップショーは来場者の高い関心を集めました。
又、平成30年1月に、ヒト幹細胞配合の美容液「XLUXESプロケア リバーサーセラムW(ダブリュー)」を発売しました。
しかしながら、平成29年10月に会社創業30周年を迎えたのに伴い、下半期から来期に向けての関連プロモーション企画を強化し、広告宣伝費等が増加した結果、営業利益は当初計画より下回りました。
部門別の売上は、パーソナルケア(化粧品)部門1,797百万円、ヘルスケア(健康食品)部門325百万円、その他部門181百万円となりました。
その結果、ビューティー&ヘルスケア事業における売上高は2,304百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益7百万円(前年同期比94.9%減)となりました。
当社グループの事業構成は、その他事業として「各種販売支援事業」、「オンライン・ゲーム事業」を展開しております。
「各種販売支援事業」につきましては、国内免税店31店舗において訪日観光客向け販売支援を行っております。
訪日観光客の動向に関しましては、観光客向けビザ発給要件の緩和や、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港数増加等により、平成29年1月~12月の訪日外国人観光客数が推計2,869万人(前年比19.3%増)と、5年連続で最高記録を更新しました。又、訪日観光客の消費総額は4兆4,161億円(前年比17.8%増)と年間累計で初めて4兆円を突破し、好環境の中、株式会社エックスワンの扱う化粧品は各免税店にて依然販売の上位を維持しております。
「オンライン・ゲーム事業」につきましては、共同企画・運営を行っているタイトルが、引き続き安定的な売上を維持しております。
その結果、その他事業における売上高は1,430百万円(前年同期比10.9%増)、営業利益234百万円(前年同期は11百万円の営業利益)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は22,430百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益95百万円(前年同期比49.3%減)、経常利益60百万円(前年同期比65.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は16百万円(前年同期比80.3%減)となりました。
インターネット通販事業の売上高・来店客数推移(過去5年間)
期 間
科 目
平成26年1月期平成27年1月期平成28年1月期平成29年1月期平成30年1月期
売上高(千円)14,647,68718,705,14620,870,68118,825,35219,225,470
営業利益又は営業損失(△)(千円)△190,923238,388260,625253,671127,247
来客数(千人)17,90016,70215,48716,62614,736
受注件数(千件)6987798359201,144
会員数(千人)注2.7,4218,0508,7149,47710,327

注1.当該数字は、独立監査人による監査を受けておりません。
注2.会員数は、顧客情報を登録頂いている顧客数の累計です。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは321百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは123百万円の使用、財務活動によるキャッシュ・フローは245百万円の増加となり、現金同等物は、前連結会計年度末から443百万円の増加となり、619百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果増加した資金は、321百万円(前年同期は99百万円使用)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益64百万円、非資金項目である減価償却費224百万円、売上債権の減少額129百万円、仕入債務の増加額246百万円であり、支出の主な内訳は、たな卸資産の増加額324百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、123百万円(前年同期は254百万円使用)となりました。支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出137百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果増加した資金は、245百万円(前年同期は0百万円使用)となりました。収入の内訳は、短期借入金の純増額350百万円、長期借入れによる収入300百万円、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出402百万円によるものであります。