有価証券報告書-第31期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/26 12:51
【資料】
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【項目】
143項目
当社グループはいかなる経済環境の変化にも柔軟に対応できる経営基盤の構築を目指してまいりました。一時的な好況や逆風に左右されない事業の構築を目指し、オーナー様、入居者様や、そのご家族を含め、お客様の生涯を通して寄り添う「ライフサポートカンパニー」へと進化すべく、各種の課題へ対応しております。
新型コロナウイルス感染拡大に対しては、今後も不透明な状況が続くことが予想されますが、当社グループとしては、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、業務のオンライン化・効率化だけに留まらず、コロナ禍後を見込んだDXも進めております。次世代の付加価値領域である「不動産のトラストDX」(デジタルIDを使った個人・組織認証サービス)を推進する等、コロナ禍の中でも新たな時代へ進化するスピードを落とすことのないよう取り組んでまいります。
融資環境の変動に対しては、引き続き金融機関との関係を強化するとともに、これまで中心としてきたB2Cに加え、販売チャネルの多様化を進めております。2020年7月には100億規模の私募REITを組成いたしました。さらに200億規模の資産を追加し、2021年中に東京証券取引所へREIT上場を果たすべく取り組んでおります。
さらに投資家の裾野を広げるべく、小口での投資を可能とするクラウドファンディングについても検討を進めており、販売チャネルの多様化を加速させ、販売機会の拡大と、リスクマネジメントとの両面を強化しております。また、引き続きストックビジネスの収益も拡大させ、バランスのとれた収益構造を構築してまいります。
ゼネコンや介護業界の人材不足に対しては、インドネシアからの特定技能人材を確保するルートを開拓し、入国手続と現場への配属に向けた準備をすでに進めております。
以上のように、創業以来築いてきた強力なビジネスモデルとお客様からの信頼と実績に加え、今後はテクノロジーへの積極的な投資や新規事業、M&A及びグローバル化と、事業規模を拡大していくにあたり、人材の確保と組織強化が急務と認識し、経営課題として取り組んでおります。
なお、当社グループは、当連結会計年度において創業30周年を迎えたことを節目に、新たな時代に向け、改めて当社グループのビジョンとミッションを策定いたしました。
ビジョンとして「世界中のあらゆる世代のライフサポートカンパニー」、ミッションとして「REaaSで人々や社会の課題を解決する」と定めました。
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今後、このビジョンの達成に向け、既存事業の拡大に加え、「不動産のトラストDX」をはじめ、積極的なM&Aやアライアンス戦略、海外事業、新規事業を積極的に展開し、世界中のあらゆる人々のライフサポートを実現していくとともに、社会的企業としての責務を果たしながら、持続的に企業価値を向上させてまいります。