有価証券報告書-第165期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

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2015/06/26 9:05
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政府は平成27年度経済財政運営にあたり、「引き続き、三本の矢からなる経済政策(アベノミクス)を一体的に推進することにより、企業収益が高まり、設備投資の増加や雇用環境の改善など経済の好循環を確かなものとする。この好循環の更なる拡大を実現するとともにスピード感を持って緊急経済対策を実施し、地方にアベノミクスの成果を広く行き渡らせていく。」としています。地方創生に関する国の総合戦略が平成26年末に策定され、平成27年を「地方創生元年」と位置付けられました。
地方創生はまさしく当社グループの経営理念に掲げた「地域協働で新たな価値を創造する」ことであり、このことにグループの総合力を一層発揮して取り組んでまいります。中国やまなみ街道の全線開通や松江城の国宝化など新たな観光資源を活用し、交流人口の拡大に向けた取り組みを一層強化してまいります。また、引き続き一畑グループ中期経営計画(平成26年度~平成28年度)を確実に実行いたします。
これらの方針のもと下記の通り、本年4月より新たな体制で始動いたしました。
1.運輸業の再構築
運輸業では、規制緩和による競争激化や、運転手不足により営業収益が年々減少しています。競争力の強化や効率化を図るため、一畑バス㈱、松江一畑交通㈱、出雲一畑交通㈱の3社で営業展開する貸切旅客自動車運送事業について、大型車両を一畑バス㈱に集約いたしました。これにより貸切バスと高速乗合バスの乗務員の効率的運用を行い、乗合旅客自動車運送事業及び貸切旅客自動車運送事業の増収を図ります。これに伴って当社内にあった一畑観光受注センターも一畑バス㈱へ移管いたしました。なお、中型貸切バス、空港連絡バス、各種送迎は従来通り松江一畑交通㈱及び出雲一畑交通㈱で運行いたします。乗用旅客自動車事業につきましては、松江地区で事業展開する松江一畑交通㈱、双葉タクシー㈱、ミツワタクシー㈱の共同配車を実施することといたしました。この共同配車により、お客様がタクシーを依頼されると、3社のうちでお客様に最も近いタクシーの配車が可能となり、効率的な配車を行うことができ、お客様の利便性も高まります。また、双葉タクシー㈱本社を松江一畑交通㈱の構内へ移転し、管理部門の効率化を図りました。
2.㈱一畑百貨店と㈱いずもの統合
㈱一畑百貨店は平成26年4月からの消費税率引き上げにより個人消費が低迷し、厳しい経営を余儀なくされています。一方、出雲大社「平成の大遷宮」の恩恵を受け、前連結会計年度に大きく営業収益を伸ばした㈱いずもも、その効果が低下し早急に対応する必要があります。このような状況の中、卸・小売業に関するノウハウを共有する両社を、㈱一畑百貨店を存続会社とする吸収合併方式で統合し、業務の効率化と経営基盤の充実を図り、地域における競争力の一層の強化を図ることといたしました。
3.松江フォーゲルパークの運営
松江フォーゲルパークは、平成13年に「花と鳥の楽園」として開園いたしました。世界最大級の室内ガーデンを備え、水鳥や熱帯鳥と触れ合えるスポットとして人気を博しています。運営につきましては他社が松江市から受託していましたが、経営不振により事業の継続が困難になったことを受け、松江市が運営の委託を当社に打診し、当社で諸条件を検討した結果、引き受けることといたしました。運営に当たりましては、当社の100%出資による㈱一畑パークを平成27年2月12日に設立し、平成27年4月1日より営業を開始いたしました。今後は松江フォーゲルパーク駅を有する一畑電車㈱をはじめ、㈱一畑トラベルサービス、㈱ホテル一畑などグループの観光関連施設と共同で営業展開することにより、松江フォーゲルパークの入場者数の増加はもとより、一畑グループ観光事業全体の相乗効果を狙います。
4.㈱山陰一畑クッキングの完全子会社化
事業所向け弁当の製造販売が主要事業の㈱山陰一畑クッキングは、当社と㈱シー・エフ・ジーが共同出資して設立し、平成24年12月より営業を行っておりましたが、平成27年4月1日に当社が、㈱シー・エフ・ジー所有の同社株式を全て無償で取得し、これにより㈱山陰一畑クッキングは、当社が100%出資する連結子会社となりました。同社は営業開始以来厳しい状況が続いておりますが、今後一畑グループ各社との連携をさらに深め、収益改善を図ります。
セグメントごとの対処すべき課題については次のとおりであります。
(1)運輸業
鉄道事業では、沿線自治体の支援や協力も得ながら地元利用者の獲得、車両の計画的更新による利便性の向上などにより、増収を図ります。また、平成27年度は初の女性運転士の誕生を予定していますが、引き続き運輸事業者の使命である安全運行の確保と同時に女性の活躍推進に努めます。営業面では新たに一畑グループに加わった㈱一畑パークと連携し、セット乗車券の販売等、利用促進を図ります。
乗合旅客自動車運送事業では、運輸業再構築による効果を最大限に引き出し、高速路線バスの増便・増収を図ります。松江、出雲地区の観光需要につきましては縮小傾向にはありますが、縁結び・パワースポットブームは一定程度定着したものとみています。今後、共同運行会社と協力し、新規顧客の獲得に努め、営業収益の確保を図ります。また、公共交通機関の使命である安全運行、事故防止にも一層努力いたします。
貸切旅客自動車運送事業では、乗合旅客自動車運送事業同様、運輸業再構築による効果を最大限に引き出します。乗合高速バス運転手の貸切バスへの流用を進め、運転手の効率的運用を図り、受注機会の喪失改善に努めます。同時に新運賃制度の定着とともに旅行会社などへの営業力を強化し、増収を図ります。
乗用旅客自動車運送事業では、松江地区では前述の通り、平成27年4月より共同配車を開始し、タクシー3社の一体的運営により需要の取りこぼしを防ぎ、配車数を増やします。観光タクシーにつきましては、旅行業者への営業はもとより、インターネットなどによる直接申込みが増えるよう工夫し増収を図ります。また、前連結会計年度の運賃値上げが乗務員の待遇改善に好影響をもたらす中、慢性化している乗務員不足の解消に向けて募集、育成に努めるとともに、地道な営業活動を続け、顧客サービスの向上、安全運行に努めます。
(2)サービス業
航空代理業では、航空会社の施策に少なからず影響を受けるのは避けられませんが、引き続き、出雲、隠岐両空港での受託業務を安全かつ確実に果たすことにより、お客様や航空会社の信頼を高め、営業収益確保に努めます。
旅行業では、エリアセールス、チーム営業を徹底し、回復基調にある法人を中心に、新規顧客の掘り起しを進め、需要の増加を図ります。個人顧客に対しては、魅力のある主催旅行商品を企画し、タイムリーな商品提供に努めます。一方、着地型旅行商品につきましては、松江フォーゲルパークを始め松江、出雲の観光施設との連携を図り、ラインナップを充実させ、販売拡充に努めます。
ホテル業では、松江、出雲への観光客は緩やかに減少していますが、旅行業者や一般法人への積極的な営業活動により宿泊者や宿泊契約企業の増加に努めます。苦戦が続く宴会、婚礼受注につきましても、営業活動強化と話題性ある企画提供により利用客数が増加するよう取り組みます。また、外部のコンサルタントによる従業員教育・社内OJT強化によりサービスの向上を図り、食事や設備面におきましても、名実ともに山陰地域ナンバーワンホテルとの評価を頂けるよう努めます。
自動車教習業では、島根県東部では唯一全ての種類の自動車免許が取得できる「総合教習所」であることの特色を活かしながら、地道な営業活動を続け、近隣、遠方問わず入所者が増えるよう努めます。高齢者講習では受入を積極的に進め、また特殊車科では、教育訓練給付講座の対象を順次拡大することにより増収を目指します。設備面では、入所者が快適に教習できるようロビーやトイレの改修を行い、無料宿泊施設の環境も整えてまいります。
(3)卸・小売業
百貨店業では、平成27年4月に㈱一畑百貨店と㈱いずもが合併したことにより、互いのノウハウを共有し、長所、短所を補うことで収益体質の改善を図ります。具体的には以下の取り組みを実行いたします。
(1)スケールメリットを生かした価格交渉により商品原価の見直しを図る。(2)従業員を効率的に配置し、人件費の抑制を図る。(3)管理体制の一元化により、経費等の削減を図る。(4)全国展開のインターネット販売や地元高齢者向け販売などの各販路を共有し、増収を図ります。
土産品販売・飲食業では、旅行代理店への営業を強化し、団体客誘客に努めるとともに魅力あるオリジナル商品を開発し増収に繋げます。さらに、㈱一畑百貨店との合併により管理体制を見直し営業費を抑え更なる高収益体質を目指します。なお、営業収益が伸び悩む百貨店内の喫茶につきましては直営を止め、地元人気店をテナントとして誘致いたしました。
自動車販売・整備業では、車検、整備への取組みを強化します。ボディーコーティングやヘッドライトクリーニングなど新たな整備やメンテナンスを提案し、既存顧客の深耕や新規顧客の獲得に努めます。
(4)建設業
建設業では、消費税率引き上げ後一年が経過し、個人住宅建設の受注は若干の回復傾向が見られるものの、依然厳しい状況が続くものと思われます。官民施設の建設、設備工事や建材の受注を確実に取り込み、営業・工務・管理の人的、質的充実を図り、増収に繋がるよう努めます。また、耐震対策や老朽化対策などの新たな事業を検討し、今後の収入源となるよう取り組みます。
(5)その他事業
不動産業では、自社物件の賃貸事業につきましては、全物件が築後10年を超えておりますので、修繕管理を徹底し利便性の向上を図り、入居率維持、アップに努めます。賃貸、売買の仲介事業では情報に迅速に対応し早期成約を目指し増収に繋げます。清掃受託業務につきましては、清掃技術の向上により元請や個人顧客の信頼を得て、管理物件の契約増加に努めます。
広告代理業では、収益性の高い電車、バス、タクシーなどの交通広告媒体の受注増加を重点課題として取組んでまいります。また、イベントやシンポジウム等の企画・運営の受注に対しては、トータル的な提案を実施し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やWebアプリ等これからの主流となるデジタルメディアへの対応を強化し、競争力を高めます。
その他、新規事業といたしまして、隠岐の島町、旧隠岐空港跡地に1,500kwのメガソーラー発電所を建設し、平成27年度中を目途に売電事業を開始いたします。これは当社と隠岐一畑交通㈱の2社によるJV(共同企業体)の事業で、送電線が本土と連携していない隠岐諸島における再エネ導入量の最大化を図るための対策として、環境省の補助事業採択を受け実施するものです。これにより安定的収入が得られると見込んでおります。
また、平成27年4月1日から当社グループにより新たに運営を開始いたしました松江フォーゲルパークは、グループ各社と連携しながら入園者数の増加に努めます。
その他の各事業につきましても、引き続き着実に営業収益を確保できるように努めてまいります。

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