有価証券報告書-第79期(2023/01/01-2023/12/31)
(2)戦略
① サステナビリティに関する取り組み
当社は東京の中心地に位置し皇居外苑の自然環境が目の前にあることから、CSRの概念が広まる以前よりこの美しい環境を大切に守り続ける意識が根づいておりました。日本で生まれ育ったホスピタリティカンパニーとして、お客様と従業員の安心・安全を最優先とする伝統を守り続けながら、環境や社会に対する責任を積極的に果たすことを使命としております。
当社が運営するパレスホテル東京は2012年のオープン当初より「自然との調和」をお客様への提供価値の一つとし、サステナブルな取り組みを継続的に実施。更に横断的な展開と活動活性化のため2020年にサステナビリティ連絡会を発足し、2021年にはサステナビリティコンセプトと行動の3本柱を策定。同年、国際基準の環境ラベルであるエコマーク認定「ホテル・旅館 Version 2.0」を取得いたしました。
お客様や従業員はもとより、未来の社会に対しても常に「おもてなしの心」を持ち続けることで、持続可能な社会の実現に貢献することを約束いたします。
当社の主要な取り組みは以下の通りです。
a. 防災対策
1985年に自衛消防隊を結成、丸の内消防署主催の自衛消防訓練審査会に毎年参加し数々の賞を受賞。2012年のパレスホテル東京オープン時にはホテル・オフィス棟に当時最新の制震構造を備え、災害に対応する大規模地震対応マニュアルなどを整備。また2021年には大洪水の発生に備え、地下鉄接続通路の止水扉を設置し、以降定期的に訓練を実施。
b. 食品・資源のロス削減
1995年にホテル業界で初めて、生ごみを発酵処理し有機肥料化するリサイクルシステムを施設内に設置、1997年にはリサイクルされた有機肥料「エコパレス」を特定農家で使用してもらい、その作物をホテルで消費する循環型リサイクルを実現。フードロス対策として、焼菓子制作で生まれた端っこをフードバンクへ定期的に寄贈しているほか、ホテルとして初めてFOOD LOSS BANKとコラボレーションし、2021年に規格外野菜を使用した惣菜パン、規格外の苺を活用したスイーツを考案し、ホテルで販売。
c. CO2排出量の削減、脱炭素への取り組み
2012年のパレスホテル東京・パレスビルの建て替え時に、高効率の冷暖房機器や変圧器、太陽光発電、コージェネレーション、客室外調機の全熱交換器、屋上緑化などの設備を導入。パレスビルには外気の影響による環境負荷を最大限抑制するためのエアフローウィンドウを採用。2016年に客室照明の一部をLED電球に切り替えたほか、2020年よりグリーン電力証書を継続して購入。
d. シングルユースプラスチック製品の削減
2022年の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」施行前より、プラスチック製のストローやゴミ袋を代替素材の製品に変更し、シングルユースプラスチック製品の使用削減に努める。また同法律の施行に伴い、2024年中にパレスホテル東京のプラスチック使用量を対2019年比で60%削減することを目標に掲げ、2023年度に目標を達成。
② 人的資本、多様性に関する戦略
a. 人材育成方針
中期経営計画では、従業員の成長こそ企業の持続的成長に不可欠な財産と捉え、以下方針に従い人材育成に取り組むこととしております。
ア. 周りの環境に惑わされず、ぶれない軸を持つことができる人材であること
イ. 企業理念である「美しいこころで、感性をゆさぶる」を体現する人材であること
ウ. 失敗を恐れず新しいものに挑戦し続ける人材であること
b. 社内環境整備方針
中期経営計画では、多様な人材が可能性を最大限発揮して、安心して働き続けられるよう、以下方針に従い社内環境整備に取り組むこととしております。
ア. 企業理念に沿った、人事制度改革、採用、研修の実施
・ 新評価制度策定
・ 多様な人材発掘を可能とする採用活動費の有効活用
・ ホテリエ、ビジネスパーソンの両側面を育成していく研修活動費の有効活用
・ 海外研修プログラム
イ. 子育て従業員が働き続けたいと思える両立支援
・ 出生時特別休暇取得の推進
・ 育児休業規定改定(小学校3年生終了までの子を養育する社員は短時間勤務可能)
ウ. 従業員の安全と健康を守る健康経営
・ 救急救命講習受講、防災訓練、自衛消防審査会参加
・ 禁煙啓蒙活動(禁煙医療プログラム支援)
① サステナビリティに関する取り組み
当社は東京の中心地に位置し皇居外苑の自然環境が目の前にあることから、CSRの概念が広まる以前よりこの美しい環境を大切に守り続ける意識が根づいておりました。日本で生まれ育ったホスピタリティカンパニーとして、お客様と従業員の安心・安全を最優先とする伝統を守り続けながら、環境や社会に対する責任を積極的に果たすことを使命としております。
当社が運営するパレスホテル東京は2012年のオープン当初より「自然との調和」をお客様への提供価値の一つとし、サステナブルな取り組みを継続的に実施。更に横断的な展開と活動活性化のため2020年にサステナビリティ連絡会を発足し、2021年にはサステナビリティコンセプトと行動の3本柱を策定。同年、国際基準の環境ラベルであるエコマーク認定「ホテル・旅館 Version 2.0」を取得いたしました。
お客様や従業員はもとより、未来の社会に対しても常に「おもてなしの心」を持ち続けることで、持続可能な社会の実現に貢献することを約束いたします。
・サステナビリティコンセプト 「未来を、もてなす。」 ・行動の3本柱 1. 人にやさしいおもてなし 2. 社会とつながるおもてなし 3. 自然と生きるおもてなし |
当社の主要な取り組みは以下の通りです。
a. 防災対策
1985年に自衛消防隊を結成、丸の内消防署主催の自衛消防訓練審査会に毎年参加し数々の賞を受賞。2012年のパレスホテル東京オープン時にはホテル・オフィス棟に当時最新の制震構造を備え、災害に対応する大規模地震対応マニュアルなどを整備。また2021年には大洪水の発生に備え、地下鉄接続通路の止水扉を設置し、以降定期的に訓練を実施。
b. 食品・資源のロス削減
1995年にホテル業界で初めて、生ごみを発酵処理し有機肥料化するリサイクルシステムを施設内に設置、1997年にはリサイクルされた有機肥料「エコパレス」を特定農家で使用してもらい、その作物をホテルで消費する循環型リサイクルを実現。フードロス対策として、焼菓子制作で生まれた端っこをフードバンクへ定期的に寄贈しているほか、ホテルとして初めてFOOD LOSS BANKとコラボレーションし、2021年に規格外野菜を使用した惣菜パン、規格外の苺を活用したスイーツを考案し、ホテルで販売。
c. CO2排出量の削減、脱炭素への取り組み
2012年のパレスホテル東京・パレスビルの建て替え時に、高効率の冷暖房機器や変圧器、太陽光発電、コージェネレーション、客室外調機の全熱交換器、屋上緑化などの設備を導入。パレスビルには外気の影響による環境負荷を最大限抑制するためのエアフローウィンドウを採用。2016年に客室照明の一部をLED電球に切り替えたほか、2020年よりグリーン電力証書を継続して購入。
d. シングルユースプラスチック製品の削減
2022年の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」施行前より、プラスチック製のストローやゴミ袋を代替素材の製品に変更し、シングルユースプラスチック製品の使用削減に努める。また同法律の施行に伴い、2024年中にパレスホテル東京のプラスチック使用量を対2019年比で60%削減することを目標に掲げ、2023年度に目標を達成。
② 人的資本、多様性に関する戦略
a. 人材育成方針
中期経営計画では、従業員の成長こそ企業の持続的成長に不可欠な財産と捉え、以下方針に従い人材育成に取り組むこととしております。
ア. 周りの環境に惑わされず、ぶれない軸を持つことができる人材であること
イ. 企業理念である「美しいこころで、感性をゆさぶる」を体現する人材であること
ウ. 失敗を恐れず新しいものに挑戦し続ける人材であること
b. 社内環境整備方針
中期経営計画では、多様な人材が可能性を最大限発揮して、安心して働き続けられるよう、以下方針に従い社内環境整備に取り組むこととしております。
ア. 企業理念に沿った、人事制度改革、採用、研修の実施
・ 新評価制度策定
・ 多様な人材発掘を可能とする採用活動費の有効活用
・ ホテリエ、ビジネスパーソンの両側面を育成していく研修活動費の有効活用
・ 海外研修プログラム
イ. 子育て従業員が働き続けたいと思える両立支援
・ 出生時特別休暇取得の推進
・ 育児休業規定改定(小学校3年生終了までの子を養育する社員は短時間勤務可能)
ウ. 従業員の安全と健康を守る健康経営
・ 救急救命講習受講、防災訓練、自衛消防審査会参加
・ 禁煙啓蒙活動(禁煙医療プログラム支援)