(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間期における当社を取り巻く環境は、明るい兆しも感じられるが、実体経済としてはまだまだ厳しい状況が続いている。国内においては引続き安倍政権が安定した政権運営を進めているが、日銀のいわゆる黒田バズーカと呼ばれる金融緩和も限界にきており、政権主導のアベノミクスの第三の矢の実現に影響が出ている状況である。そのため経済の回復の実感は私ども中小・零細の企業には届いておらず、景気が大きく上方に回復する見通しは立っていない。また、国外に目を向けると世界各地でのテロは収まる気配もなく、「アメリカファースト」という孤立主義の傾向を益々強めるアメリカのトランプ政権はその人種差別的な発言からアメリカ国内を分断し、白人至上主義者による移民を対象とした銃の乱射事件も多発し、多数の死傷者が出ている。また、北東アジアでは、米朝会談が行われ緊張の緩和が期待されたにもかかわらず実質的な進展は無く、親北朝鮮政権の性格を益々強める韓国の文政権によって日米韓の同盟に大きな亀裂を生じさせている。加えて米中間にもトランプ政権の強硬姿勢から端を発した貿易戦争と言える関税の引き上げ合戦がエスカレートし世界経済の先行きをより不安定にしている。中部地区はトヨタの利益の安定した伸びによりまだまだ堅調ではあるが、日本のゴルフ人口の激減傾向もありゴルフ場入場者の伸びは鈍化している。今年も春先から厳しい暑さの日も多く、梅雨の時期は長雨が続きプレーヤーの来場意欲が削がれることも多くあった。また、引続き老朽化した施設・機器の補修・入替え等に資金の投入を余儀なくされ収益性の改善には厳しい環境は続いているが、当中間決算期においては入場者数の増加により売上高を伸ばし、人員体制の改革が進み、経費の抑制と相まって結果として昨年同時期に比べより収支の改善が進み若干ながら利益を計上することができた。
期の後半に向けては、現在進めている社員一人ひとりの意識向上および社内における営業体制の改革を通して引き続き収益性の改善に正面から取り組んでいきたいと考える。特に昨年同時期に比べ2,931名の来場者増は達成したもののまだまだ過去の入場者には届いておらず、また客単価の減少による売上総額の伸び悩みも大きな課題である。来場者増・顧客単価の増を実現するため、コース管理力の向上、フロント・キャディー・サービス等の従業員教育、レストランの味・質の向上、の三本柱を中心に社員一同一丸となって努力していきたい。常に創業時の精神に立ち返り、三方よしの経営のもと、地域社会から愛されるゴルフ倶楽部を目指し、また創業60年を迎える長い歴史を持ったメンバーシップコースとして、恥ずかしくない運営を行っていく所存である。
2019/09/26 10:15