有価証券報告書-第17期(平成28年1月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/03/27 9:05
【資料】
PDFをみる
【項目】
62項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債及び事業年度の収入・費用の数値に影響を与える見積りは、主に資産の評価や引当金の計上等であり、これらの見積り及び判断に対して、継続して評価を行なっております。
ただし、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
(2)当事業年度の経営成績の分析
当社の当事業年度の経営成績は、前年導入した加治川コースの乗用カート並びにナビゲーションシステムの効果もあり、入場者は2年連続して目標の5万人は達成しましたが、秋以降の天候不順が影響して、前期に比べ939名減の50,372名となりました。
売上高は、入場者数減に伴い料金収入や食堂売上の減少と、名義書換件数の減少から前期に比べ16,864千円減収の685,015千円となりました。一方、販売費及び一般管理費は、芝刈り機などのコース設備や乗用カート導入関連設備の減価償却費が増加しましたが、前期に比べ1,602千円減少し588,262千円となりました。
以上から、営業利益は29,389千円(前期に比べ12,956千円減)、経常利益は、37,319千円(前期に比べ18,044千円減)となり、当期純利益は25,406千円(前期比9,106千円減)となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社を取り巻く環境は、非常に厳しく、その詳細は、「第2 事業の状況 4事業等のリスク」に記載されているとおりであります。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社は、メンバーシップのゴルフ場として品格を保ち、最高のコースコンディションを維持し、引き続き会員の皆様にご満足いただけるようサービスの向上に努める所存であります。
前期導入した乗用カートとナビシステムをさらにPRして積極的な営業活動を行ってまいります。
また、倶楽部主催の各種企画コンペの誘致を行ない、売上の増加を目指してまいります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
営業活動によるキャッシュ・フローでは、前期は121,736千円の増加でしたが、当期は、122,570千円の資金を得ております。これは主に、税引前当期純利益を35,094千円、減価償却費を90,180千円を計上したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、前期は173,603千円の減少でしたが、当期は、34,928千円の資金を使用しました。これは、コース管理作業機械など有形固定資産の取得による支出であります。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、前期は68,807千円の増加でしたが、当期は、83,732千円の使用となりました。これは主に、長期借入金並びにリース債務の返済があったことによるものであります。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業運営の環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、ゴルフ業界は、引き続きプレー料金の低価格化および過当競争の激化は避けられず、業界を取り巻く経営環境は、さらに厳しさを増すものと思われます。
当面は、会員の高齢化が進み来場回数が減りつつありますが、積極的な営業活動を展開し入場者の増加と売上高の増収を図り、経営の安定化と魅力あるクラブライフづくりを目指します。