有価証券報告書-第29期(平成26年5月1日-平成27年4月30日)

【提出】
2015/07/24 13:41
【資料】
PDFをみる
【項目】
109項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度(平成26年5月1日から平成27年4月30日まで)におけるわが国経済は、政府による金融緩和政策や経済対策などによる円安傾向と株価の回復を基調として企業業績の向上や雇用情勢の改善が見られ、緩やかながら景気回復の動きが見えます。一方で、円安によるコスト増などの先行き不透明感は依然継続しております。
このような経済状況のもと、当社は、事業拡大に伴い本社ビルの建替えを進めております。また、新規テナント用ビルを着工しております。移動体通信関連事業における販売基盤の整備・店舗運営の効率化、不動産事業の安定収益の確保、リゾート事業の収益基盤の強化等に努めてまいりました。
当連結会計年度の連結経営成績は、売上高261億79百万円(前期比3.7%減)、営業利益1億53百万円(前期比73.7%減)、経常利益38百万円(前期比92.7%減)、当期純損失89百万円(前期は当期純利益3億28百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(移動体通信関連事業)
携帯電話業界におきましては、携帯電話の加入件数が平成27年3月末現在で1億4,783万台に達しております(「電気通信事業者協会」より)。スマートフォンやタブレット端末の急速な普及は途絶えることなく、端末・ネットワークでの通信事業者間の差別化が困難になっており、顧客獲得をめぐる競争は激化しております。
このような環境の中、当社グループは、店舗近隣への営業活動による集客力の強化及び新規店舗出店の結果、当連結会計年度における売上高は246億48百万円、セグメント利益は4億99百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業におきましては、景気の穏やかな回復基調を背景に堅調さを取り戻してきており、安定的収益を確保するため、市場の変化を的確に捉え対応しております。
当連結会計年度において、TOSHIN HONMACHIビルをはじめとする複数のオフィスビルに着工するとともに、平成28年完成予定である本社ビルのテナント募集を開始しております。当連結会計年度における売上高は2億26百万円、セグメント利益は1億41百万円となりました。
(リゾート事業)
ゴルフ業界は、若手からベテランに至るまで幅広いプロゴルファーの活躍により、ゴルフ人気が幅広く波及しており、ゴルフが世代を超えた老若男女問わず親しみやすいスポーツとして捉えられるようになってまいりました。
このような経営環境の中、ゴルフコースの品質維持・サービス向上に努め、ゴルファーの快適なプレー環境をサポートし、集客力の強化に努めてまいりました。
当連結会計年度における売上高は12億76百万円、セグメント利益は68百万円となりました。
なお、平成27年6月30日付で、ゴルフ場として運営しておりました「TOSHIN TOKYO North Hills Golf Course」事業を、会社分割により新設会社に承継するとともに、平成27年7月1日付で同新設会社の全株式をアワノ総合開発株式会社に譲渡いたしました。
(その他)
飲料水の販売やオリジナルゴルフ用品の販売、太陽光売電事業等を行っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純損失が72百万円となるとともに、有形固定資産の取得による支出11億18百万円、長期借入れによる収入15億10百万円及び長期借入金の返済による支出9億44百万円等により、前連結会計年度末に比べて4億96百万円減少し、当連結会計年度末は13億92百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における、営業活動に使用したキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失が72百万円となるとともに、売上債権の増加3億29百万円、法人税等の支払額3億92百万円等により、全体では1億50百万円の支出となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における、投資活動により増加したキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出11億18百万円等により、全体では9億3百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における、財務活動により使用したキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入15億10百万円等がある一方で、長期借入金の返済による支出9億44百万円等により、全体では5億49百万円の収入となりました。