有価証券報告書-第46期(2023/04/01-2024/03/31)
2.戦略
当社グループでは、気候変動に関連するリスクと機会を評価するために、TCFD提言に基づき複数の気候変動シナリオを用いたシナリオ分析を行っています。シナリオ分析では、温暖化の進行度や規制の変化など、異なるシナリオを想定し、中長期的な視点でそれぞれのシナリオが当社事業に与える影響を評価しています。これにより、将来の気候変動に対する潜在的なリスクや機会を把握し、事業戦略の調整やリスク管理の強化が可能となり、適切な戦略や対策を策定することにつながっています。
当社では、シナリオ分析の結果を基に、持続可能なビジネスモデルの構築と気候変動への適切な対応を推進してまいります。
■シナリオの概要と参照したシナリオ
■気候変動リスクと機会及び対応策
当社グループでは、気候変動に関連するリスクと機会を評価するために、TCFD提言に基づき複数の気候変動シナリオを用いたシナリオ分析を行っています。シナリオ分析では、温暖化の進行度や規制の変化など、異なるシナリオを想定し、中長期的な視点でそれぞれのシナリオが当社事業に与える影響を評価しています。これにより、将来の気候変動に対する潜在的なリスクや機会を把握し、事業戦略の調整やリスク管理の強化が可能となり、適切な戦略や対策を策定することにつながっています。
当社では、シナリオ分析の結果を基に、持続可能なビジネスモデルの構築と気候変動への適切な対応を推進してまいります。
■シナリオの概要と参照したシナリオ
| シナリオ | 概要 | 参照したシナリオ |
| 1.5℃ | 21世紀末の世界の平均気温の上昇が、産業革命以前と比較して1.5℃以内に抑えられるシナリオ。 温室効果ガスの排出量削減に向けた規制が強化され、脱炭素社会への移行が進展する。 | ・IEA WEO NZE2050(IEA) ・SSP1-1.9(IPCC) |
| 4℃ | 21世紀末の世界の平均気温の上昇が、産業革命以前と比較して4℃程度上昇するシナリオ。 地球温暖化対策が遅れ、異常気象や自然災害などの物理的な影響が増大する。 | ・IEA WEO STEPS(IEA) ・SSP5-8.5(IPCC) |
■気候変動リスクと機会及び対応策
| リスク項目 | 指標 | リスク・機会 | 対応策 | 顕在化する 時間軸 | 影響度 | ||
| 1.5℃ (2℃) | 4℃ | ||||||
| 移行 | 炭素価格 | 支出 | ・炭素税導入によって事業活動により排出されるGHG排出量に税金が課せられ、事業コストが増加しP/Lに影響が出る。 | ・中長期的なCO2排出量削減目標の策定 ・目標達成に向けた削減計画の立案と各種施策の実施 | 長 | 中 | 中 |
| 廃棄物・ リサイクル規制の強化 | 支出 | ・プラスチック等の梱包材・製品への規制が各国で導入され、対応コストが増加する。 ・コンサートグッズ等の廃棄に対しての規制(リサイクル含む)による処理コストが増加する。 | ・製品におけるリサイクル率向上の推進 ・安価で効率のよい包装材の代替品の導入 ・川上・川下顧客とのスクラップ回収スキームの確立 | 長 | 小 | 小 | |
| エネルギー価格の上昇 | 支出 | ・電力価格の高騰によりオフィスや、イベント等事業での電力コストが増加する。 | ・燃料転換・電力会社の切り替え等省エネ改善 | 長 | 中 | 小 | |
| 消費者/投資家の行動変化 | 収益資本 | 「リスク」 ・環境先進国から環境対策に消極的であると判断され、当該国での事業の機会が低下する。 ・投資家から環境対策に消極的であると評価された場合、資本調達が行いにくくなり、資本調達コストが増加する。 「機会」 ・環境に配慮した企業や団体と、広告宣伝やCM、アンバサダーなど協業の機会が増加する。 ・環境系のイベントなどの需要が高まる。 ・低炭素・環境配慮型の事業に移行し、十分な発信を行った結果、投資家から環境対策に積極的であると評価された場合、ESG投資等資本調達が容易になり、資本調達コストが低下する。 | ・環境対応への注力 ・気候変動情報の積極的な開示 ・環境課題に係るアーティストや従業員への啓蒙 ・環境負荷の少ないイベント、コンテンツの制作 | 中 | 中 | 小 | |
| 物理的 | 原料価格の高騰 | 支出 | ・主に繊維系統(綿、ポリエステル)の原料が高騰しグッズ製造のコストが増加する。 | ・より安価な調達先への変更 ・より安価な素材への変更 ・製造コストを安く抑えられるグッズの開発 ・価格の見直し | 中・長 | 中 | 中 |
| 平均気温の上昇 | 収益支出 | ・熱中症防止の観点から物販・イベントの中止が想定され収益が減少する。 ・気温上昇への対策として冷房設備など環境整備のためのコストが増加する。 ・アーティストやスタッフの体調悪化への懸念が高まる。また、熱中症等リスクに伴いイベント等での人件費が高騰する。 | ・熱中症を考慮した時期・時間・場所でのイベント等開催 | 中・長 | 中 | 大 | |
| 異常気象の激甚化 | 収益 | ・異常気象の激甚化から災害被害などが発生しイベント中止や影響範囲の消費者のチケット払い戻しなどにより収益が減少する。 | ・オンラインライブの活用 | 長 | 中 | 中 | |
| 感染症の増加/拡大 | 収益支出 | ・感染症の拡大に伴うイベント中止やアーティストの活動停止により収益が減少する。 ・感染対策への設備投資などのコストが増加する。 | ・アーティストやイベント時の感染症対策の整備と徹底 | 長 | 大 | 大 | |