有価証券報告書-第45期(2022/04/01-2023/03/31)
(3)戦略
前述のとおり、当社ではアーティスト、従業員といった人的資本に係る戦略をサステナビリティの最重要項目と位置付けて取組を進めております。
1.アーティストに関する取組
当社では所属するタレントのクリエイティビティに敬意を表し、ジャンルに依らず、所属するタレントを「アーティスト」と呼んでいます。アーティストは当社事業の価値創造の源泉であり、その唯一無二の才能と向きあい世の中に届けることが当社にとって最大の使命であると認識しております。多彩なアーティストが才能を発揮し、長く活躍し続けられる環境づくりに努めております。
1) 新人アーティストの才能開花を応援する取組
・「AMUSE CAMPα」
2022年より、いわゆるZ世代からα世代の可能性をもった若いアーティストの強化育成プログラム「AMUSE CAMPα」をスタートいたしました。本プログラムでは、当社所属アーティストを含む講師陣による演技・ダンス・ヴォーカルをはじめとした様々なレッスンを実施し、小学生から大学生までの39名の当社新人アーティストが、切磋琢磨しながらその才能を磨いております。次世代の才能を輩出してきた当社ならではの育成プログラムを拡充し、新たなアーティストの発掘と育成を引き続き強化してまいります。
2) 長期視点でのマネージメントを実現するための取組
・プロデュース体制の強化
当社ではアーティストが長く活躍を続けるためには、その才能に加え、プロデュース体制が重要であると捉えており、なかでもアーティスト・マネージャーの強いパートナーシップを実現する上で不可欠なマネージャーの人員確保・配置の最適化に努めております。2020年にはアーティストの送迎を行う「車両室」を設置し、アーティストや社員の安全管理を向上させるとともに、マネージャーの業務負荷を分散させることで、アーティストとのコミュニケーションやプランニングなどのプロデュース業務により集中できる環境をつくりました。また、ファンクラブやグッズ製作においても、アーティストごとの担当者がアーティストやマネージャーと直接的に関わりながらサービス開発にあたる担当制を導入しており、アーティストを中心に据えた最適なプロデュース体制を構築しております。
3) アーティストのプライバシーや権利を守るための取組
・法務部twitterアカウント
当社では以前より、アーティストに係る過度な憶測記事や私生活への介入を伴う取材行為、アーティストへのなりすまし行為など、アーティストの権利を侵害する行為に対して、所轄の警察署やその他の専門機関と連携を取り、必要な対応を行ってまいりました。情報発信の場がSNSへと移行し、デジタル上での権利侵害が深刻化してきたことを受け、2020年には当社法務部(2019年に部格として新設、新設当初の名称は「グループ法務部」)がtwitter上でアカウントを開設し、アーティストの権利や利益を守るために、誹謗中傷やデマ情報などの権利侵害に関する警告や注意喚起、エンターテインメント法務に関する啓発活動を行っております。
2.従業員に関する取組
多様なジャンル・属性のアーティストをマネージメントするためには、多様なプロデュース人材が必要です。性別や年齢、経歴や国籍などに捉われずに、多様な才能を獲得・受け入れることで、豊かな感性を育んでおります。
1) 多彩な人材獲得のための取組
・AMUSE ISHIN採用(定期採用)
現在、アミューズは新時代の幕開けを推し進めた明治“維新”のように、新卒一括採用における従来の様式を廃止し、ルールや慣習に縛られない「AMUSE ISHIN採用」を実施しています。30歳未満(この年齢基準は長期勤続によるキャリア形成のためのものです)であれば、学歴、経験、経歴は不問です。
また定期採用のほかにも随時、積極的なキャリア採用も行っております。
2) 個性・感性・能力を磨くための取組
<人事制度>・等級と役職の分離
個人の能力・スキルを評価する「等級」と、組織内での役割にあたる「役職」を分離し、個々の能力や適性を発揮できる仕組みを運用するとともに、有能な若手人材の抜擢・登用がしやすい環境づくりを行っております。
・部門特化型研修
全社員向け、管理職向けのセミナーや研修のほか、部門の業務内容やメンバー構成、課題にあわせた部門独自のテーマに基づいて実施する部門特化型研修の取組を行っています。「マーケティング」「カスタマーサービス」「チームビルディング」などの研修事例があります。
・業務報告、及び評価シートにおいて「目標以外の成果」項目を設置
月次の業務報告や期末の評価において「目標以外の成果」を記載・評価する項目を設置しています。現在の所属部署や担務、設定した目標の枠にとらわれずに、広い視野で挑戦する姿勢、チームに貢献するマインドを奨励しております。
・キャリアデザインシート
年に1度、全社員を対象にキャリアデザインシートの記入・提出を実施しています。
キャリアの棚卸と「今後のありたい姿」をイメージした上で、「今後3年以内を目安にやってみたいこと・達成したいこと」「実現するために必要だと思うスキル、能力、環境」などを書き込み、必要に応じて人事面談を行うなど、キャリアプランの形成支援を行っております。
<研修>・「One Young World」への派遣
次世代リーダー育成と国際交流を目的とした世界規模のサミット「One Young World」に社員やアーティストを派遣しています。気候変動やジェンダー平等などの様々な社会課題に当事者意識を持ち、解決のための発想力と実行力を身につける機会を提供しております。
・アミューズサステナビリティラボ「S-Labo」
「S-Labo」はサステナビリティについて考える社内プログラムです。外部講師による社会課題に関する勉強会や、山梨の豊かな自然を活かしたアクティビティを通じて得た気づきを、日々の業務や新たなクリエイティブ創出に活かすことを目的にしています。同時に、社員同士のコミュニケーションを深める場にもなっております。
3) チーム力を強化するための取組
・全社横断プロジェクト
「FUN OUT! ~ FIREWORKS ON SAIKO ~」(2021年12月山梨県・西湖)のように、所属部署・職種を問わず、全社員が一丸となってイベントの運営に取り組むことで、普段の業務とは異なる視点を体験する、お客様に直接サービスを提供する、部署の垣根を越えてコミュニケーションする機会を創出し、事業や社員同士の理解を促進しております。
・コミュニケーションチーム
社内コミュニケーションの活性化を目的に、毎年、様々な部署からメンバーを集め運営しています。BBQや釣り、スポーツや映画観賞などのレクリエーションを企画することで、部署を超えたコミュニケーションを創出し、業務の活性化を促進しております。
・ESOP(業績連動株式報酬制度)
管理職相当の社員を対象にESOP制度を導入することで、企業価値をより一層向上させることへのインセンティブや、経営参画の意識を高めることを狙いとしております。
3.アーティスト・従業員共通の取り組み
1) 心と体の健康(ウェルネス)を守る取組
・アミューズ ヴィレッジ
2021年に山梨県・西湖湖畔に創設した新本社「アミューズ ヴィレッジ」は新しいクリエイティブの拠点であると同時に、アーティスト、社員のコミュニケーションを活性化し、心と身体を解放するための福利厚生施設としても機能しています。業務利用のみならずプライベートでも利用できる宿泊施設やジム、大浴場を完備し、地産無農薬野菜を取り入れた食事を提供するなど、都会では享受できない自然環境のもとでのウェルネス促進を目指しております。
・産業医への健康相談体制、各医療機関との連携
健康診断・人間ドックの定期受診や各医療機関との連携に加え、アーティストや社員からの幅広い相談を受けることができるよう、2020年度より産業医を1名から3名に増員しました。また、コロナ禍では総務部を中心とする新型コロナウイルス感染症対策チームを組成しました。ワクチンの職域接種や検査体制の整備を行うとともに、感染者発生時には必要に応じて医療機関と連携を取りながら、感染者のサポートを実施いたしました。
2) 法令、コンプライアンス遵守に係る取組
・コンプライアンス研修
従業員についてはハラスメントや著作権、情報漏洩等、幅広いトピックスを取り上げたコンプライアンス研修を定期的に実施し、多様な人材が活躍する中にも、健全で前向きなアイデアとコミュニケーションが活性化する風土を醸成しています。また、新規契約アーティストを中心に法務部がコンプライアンス研修を行うとともに、注意すべき法改正や社会の動向についての注意喚起等をマネージャーに適宜行うことで、法令、コンプライアンスにかかるリスクを低減し、アーティストが長く活躍し続けるための土台づくりに努めております。
前述のとおり、当社ではアーティスト、従業員といった人的資本に係る戦略をサステナビリティの最重要項目と位置付けて取組を進めております。
1.アーティストに関する取組
当社では所属するタレントのクリエイティビティに敬意を表し、ジャンルに依らず、所属するタレントを「アーティスト」と呼んでいます。アーティストは当社事業の価値創造の源泉であり、その唯一無二の才能と向きあい世の中に届けることが当社にとって最大の使命であると認識しております。多彩なアーティストが才能を発揮し、長く活躍し続けられる環境づくりに努めております。
1) 新人アーティストの才能開花を応援する取組
・「AMUSE CAMPα」
2022年より、いわゆるZ世代からα世代の可能性をもった若いアーティストの強化育成プログラム「AMUSE CAMPα」をスタートいたしました。本プログラムでは、当社所属アーティストを含む講師陣による演技・ダンス・ヴォーカルをはじめとした様々なレッスンを実施し、小学生から大学生までの39名の当社新人アーティストが、切磋琢磨しながらその才能を磨いております。次世代の才能を輩出してきた当社ならではの育成プログラムを拡充し、新たなアーティストの発掘と育成を引き続き強化してまいります。
2) 長期視点でのマネージメントを実現するための取組
・プロデュース体制の強化
当社ではアーティストが長く活躍を続けるためには、その才能に加え、プロデュース体制が重要であると捉えており、なかでもアーティスト・マネージャーの強いパートナーシップを実現する上で不可欠なマネージャーの人員確保・配置の最適化に努めております。2020年にはアーティストの送迎を行う「車両室」を設置し、アーティストや社員の安全管理を向上させるとともに、マネージャーの業務負荷を分散させることで、アーティストとのコミュニケーションやプランニングなどのプロデュース業務により集中できる環境をつくりました。また、ファンクラブやグッズ製作においても、アーティストごとの担当者がアーティストやマネージャーと直接的に関わりながらサービス開発にあたる担当制を導入しており、アーティストを中心に据えた最適なプロデュース体制を構築しております。
3) アーティストのプライバシーや権利を守るための取組
・法務部twitterアカウント
当社では以前より、アーティストに係る過度な憶測記事や私生活への介入を伴う取材行為、アーティストへのなりすまし行為など、アーティストの権利を侵害する行為に対して、所轄の警察署やその他の専門機関と連携を取り、必要な対応を行ってまいりました。情報発信の場がSNSへと移行し、デジタル上での権利侵害が深刻化してきたことを受け、2020年には当社法務部(2019年に部格として新設、新設当初の名称は「グループ法務部」)がtwitter上でアカウントを開設し、アーティストの権利や利益を守るために、誹謗中傷やデマ情報などの権利侵害に関する警告や注意喚起、エンターテインメント法務に関する啓発活動を行っております。
2.従業員に関する取組
多様なジャンル・属性のアーティストをマネージメントするためには、多様なプロデュース人材が必要です。性別や年齢、経歴や国籍などに捉われずに、多様な才能を獲得・受け入れることで、豊かな感性を育んでおります。
1) 多彩な人材獲得のための取組
・AMUSE ISHIN採用(定期採用)
現在、アミューズは新時代の幕開けを推し進めた明治“維新”のように、新卒一括採用における従来の様式を廃止し、ルールや慣習に縛られない「AMUSE ISHIN採用」を実施しています。30歳未満(この年齢基準は長期勤続によるキャリア形成のためのものです)であれば、学歴、経験、経歴は不問です。
また定期採用のほかにも随時、積極的なキャリア採用も行っております。
2) 個性・感性・能力を磨くための取組
<人事制度>・等級と役職の分離
個人の能力・スキルを評価する「等級」と、組織内での役割にあたる「役職」を分離し、個々の能力や適性を発揮できる仕組みを運用するとともに、有能な若手人材の抜擢・登用がしやすい環境づくりを行っております。
・部門特化型研修
全社員向け、管理職向けのセミナーや研修のほか、部門の業務内容やメンバー構成、課題にあわせた部門独自のテーマに基づいて実施する部門特化型研修の取組を行っています。「マーケティング」「カスタマーサービス」「チームビルディング」などの研修事例があります。
・業務報告、及び評価シートにおいて「目標以外の成果」項目を設置
月次の業務報告や期末の評価において「目標以外の成果」を記載・評価する項目を設置しています。現在の所属部署や担務、設定した目標の枠にとらわれずに、広い視野で挑戦する姿勢、チームに貢献するマインドを奨励しております。
・キャリアデザインシート
年に1度、全社員を対象にキャリアデザインシートの記入・提出を実施しています。
キャリアの棚卸と「今後のありたい姿」をイメージした上で、「今後3年以内を目安にやってみたいこと・達成したいこと」「実現するために必要だと思うスキル、能力、環境」などを書き込み、必要に応じて人事面談を行うなど、キャリアプランの形成支援を行っております。
<研修>・「One Young World」への派遣
次世代リーダー育成と国際交流を目的とした世界規模のサミット「One Young World」に社員やアーティストを派遣しています。気候変動やジェンダー平等などの様々な社会課題に当事者意識を持ち、解決のための発想力と実行力を身につける機会を提供しております。
・アミューズサステナビリティラボ「S-Labo」
「S-Labo」はサステナビリティについて考える社内プログラムです。外部講師による社会課題に関する勉強会や、山梨の豊かな自然を活かしたアクティビティを通じて得た気づきを、日々の業務や新たなクリエイティブ創出に活かすことを目的にしています。同時に、社員同士のコミュニケーションを深める場にもなっております。
3) チーム力を強化するための取組
・全社横断プロジェクト
「FUN OUT! ~ FIREWORKS ON SAIKO ~」(2021年12月山梨県・西湖)のように、所属部署・職種を問わず、全社員が一丸となってイベントの運営に取り組むことで、普段の業務とは異なる視点を体験する、お客様に直接サービスを提供する、部署の垣根を越えてコミュニケーションする機会を創出し、事業や社員同士の理解を促進しております。
・コミュニケーションチーム
社内コミュニケーションの活性化を目的に、毎年、様々な部署からメンバーを集め運営しています。BBQや釣り、スポーツや映画観賞などのレクリエーションを企画することで、部署を超えたコミュニケーションを創出し、業務の活性化を促進しております。
・ESOP(業績連動株式報酬制度)
管理職相当の社員を対象にESOP制度を導入することで、企業価値をより一層向上させることへのインセンティブや、経営参画の意識を高めることを狙いとしております。
3.アーティスト・従業員共通の取り組み
1) 心と体の健康(ウェルネス)を守る取組
・アミューズ ヴィレッジ
2021年に山梨県・西湖湖畔に創設した新本社「アミューズ ヴィレッジ」は新しいクリエイティブの拠点であると同時に、アーティスト、社員のコミュニケーションを活性化し、心と身体を解放するための福利厚生施設としても機能しています。業務利用のみならずプライベートでも利用できる宿泊施設やジム、大浴場を完備し、地産無農薬野菜を取り入れた食事を提供するなど、都会では享受できない自然環境のもとでのウェルネス促進を目指しております。
・産業医への健康相談体制、各医療機関との連携
健康診断・人間ドックの定期受診や各医療機関との連携に加え、アーティストや社員からの幅広い相談を受けることができるよう、2020年度より産業医を1名から3名に増員しました。また、コロナ禍では総務部を中心とする新型コロナウイルス感染症対策チームを組成しました。ワクチンの職域接種や検査体制の整備を行うとともに、感染者発生時には必要に応じて医療機関と連携を取りながら、感染者のサポートを実施いたしました。
2) 法令、コンプライアンス遵守に係る取組
・コンプライアンス研修
従業員についてはハラスメントや著作権、情報漏洩等、幅広いトピックスを取り上げたコンプライアンス研修を定期的に実施し、多様な人材が活躍する中にも、健全で前向きなアイデアとコミュニケーションが活性化する風土を醸成しています。また、新規契約アーティストを中心に法務部がコンプライアンス研修を行うとともに、注意すべき法改正や社会の動向についての注意喚起等をマネージャーに適宜行うことで、法令、コンプライアンスにかかるリスクを低減し、アーティストが長く活躍し続けるための土台づくりに努めております。