四半期報告書-第46期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 9:11
【資料】
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における日本経済の概況は、雇用・所得環境の改善や企業収益の持ち直しがみられる一方で、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動に加えて、円安による原材料等の価格上昇による影響が懸念され、先行き不透明な状況で推移しました。
このような環境下におきまして、当社グループは周辺売上増強・新商品・新サービスの商品化による収益源の確保に努めるとともに、コスト改善による利益率の維持向上に努めてまいりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
① 冠婚事業
当事業では、一般婚礼の集客増を図るために、チャペル内を光とスモークでドラマティックな空間に演出する「天空への誓い」を新商品として、各媒体のビジュアル面の充実を図り、商品力の向上に努めてまいりました。
さらに、ロイヤルマナーフォートベルジュールにおいて大規模婚礼対応のバンケットホールを残したまま、中小規模婚礼にも対応可能なフロアリニューアルを実施するとともに、中小規模婚礼専用の新プランを作成いたしました。
その結果、前年同期に比べ、婚礼一組単価は小規模婚礼の取込みにより減少いたしましたが、婚礼施行組数は増加となり、売上高は201百万円(前年同期比6.5%増加)、営業利益は10百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
② 葬祭事業
当事業では、平成26年7月に貸切型の家族葬専用式場として新葬祭施設「湘和会館赤松」(茅ヶ崎市赤松町)をオープンいたしました。
また、既存葬祭施設では中小規模の葬儀にも対応可能なように「湘和会堂六会」(藤沢市亀井野)の全館改装を実施し、ご家族が故人にゆったりと寄り添える専用安置室「貴殯室」も新設いたしました。さらに、より魅力ある施設とするため、「湘和会館辻堂元町」「湘和会館愛甲石田」の外観リニューアルを行いました。
営業面では、施設見学会などのイベントを実施するとともに、エリア毎に変化を持たせた案内紙を配布するなど、広告活動の強化に努めて参りました。
当第2四半期連結会計期間における当社主要エリアのシェア率は前年同期と比べ上昇しましたが、死亡人口増加率は大きく下降したため、葬儀施行件数は減少となりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間における死亡人口増加率も前年同期と比べ下降となったものの、当社シェア率は上昇したため葬儀施行件数は増加、葬儀一件単価は会葬者数減少等の影響により減少し、売上高は3,666百万円(前年同期比1.5%減少)、経費については、「湘和会館赤松」の開業費用及び「湘和会堂六会」の改装費用が発生したこともあり、営業利益は895百万円(前年同期比11.8%減少)となりました。
③ 互助会事業
当事業では、売上高は117百万円(前年同期比1.1%減少)、広告宣伝費の増加により営業利益は55百万円(前年同期比10.7%減少)となりました。
④ 介護事業
当事業では、訪問看護・介護サービスの利用者数増と、高齢者向け賃貸住宅の広告強化により入居者数が順調に推移したことで、売上高は522百万円(前年同期比3.2%増加)、営業利益は34百万円(前年同期比35.3%増加)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は4,392百万円(前年同期比0.7%減少)、経費面では、子会社調理部門において前期に実施された厨房の一元化を労務効率の面でさらに向上させるため、葬祭部門の調理スペースの拡張工事を行い、冠婚・葬祭の調理部門を1フロアーに統合した費用等が発生した事により、営業利益は587百万円(前年同期比8.4%減少)、経常利益は642百万円(前年同期比8.6%減少)、四半期純利益は390百万円(前年同期比5.0%減少)となりました。
なお、各事業の売上高、営業損益はセグメント間の取引による金額を含んでおります。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の連結財政状態は、総資産は前連結会計年度末に比較して133百万円の減少となりました。流動資産では、法人税等の支払及び有形固定資産の取得により現金及び預金が211百万円減少、有価証券が償還、振替等により301百万円の増加となりました。また、投資その他の資産では、投資有価証券が取得、振替等により278百万円減少しております。
負債合計では、前連結会計年度末に比較して406百万円の減少となりました。流動負債では、法人税等の納付により未払法人税等が318百万円減少いたしました。固定負債では、前払式特定取引前受金が93百万円減少しております。
純資産は、前連結会計年度末と比較して272百万円の増加となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況は、営業活動の結果、獲得した資金は214百万円(前年同期比209.3%増加)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益642百万円、減価償却費238百万円が計上された一方で、前払式特定取引前受金の減少93百万円、仕入債務の減少40百万円、法人税等の支払548百万円が生じたことによるものであります。
投資活動の結果、使用した資金は290百万円(前年同期比193.2%増加)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出272百万円によるものであります。
財務活動の結果、使用した資金は132百万円(前年同期比0.2%増加)となりました。これは、配当金の支払132百万円によるものであります。
これにより、当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ208百万円減少し、6,280百万円となりました。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。