有価証券報告書-第30期(平成27年6月1日-平成28年5月31日)

【提出】
2016/08/29 9:32
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度(平成27年6月1日~平成28年5月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調の中で推移しましたが、中国を始めとするアジア新興国等の景気減速や金融資本市場の変動等により、先行きは不透明な状況であります。
このような状況のもと、玩具市場は、突出したヒット商品はないものの個人消費の改善傾向等を背景にして、全体的には堅調に推移しました。
当社グループは、当連結会計年度において、基幹事業であるOEM製品販売に加え、オリジナル商品販売事業の推進による収益増加の取り組みとともに、昨年11月に役員報酬を減額するなど、固定費の削減を継続してまいりました。
当連結会計年度における業績は、主力OEM製品のうち「たまごっち」シリーズの売上は、ほぼ当初計画(以下、計画という。)通りに推移いたしましたが、もう一方の主力OEM製品である「プリキュア」シリーズ及び海外展開も含め新規に予定しておりましたOEM製品の売上は計画を大きく下回りました。
また、オリジナル商品販売においては「YukiYuki」の売上は、ほぼ計画通りの販売推移でしたが、「唱歌ラヂオ」等の売上は計画を下回り、全体としても計画を大きく下回る結果となりました。
以上の結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は5億92百万円(前期比66.0%減)となりました。
利益面におきましては、売上高の減少に伴い、営業損失は3億66百万円(前期は営業損失1億70百万円)、関係会社の持分法による投資損失等の営業外費用の計上により、経常損失は4億3百万円(前期は経常損失1億73百万円)となりました。また、役員退職慰労金返上益の計上の一方で、投資有価証券売却損及び事務所移転費用等の特別損失が計上されたことにより、親会社株主に帰属する当期純損失は5億45百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失1億76百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は5億11百万円(前年同期は1億5百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失が5億44百万円計上された一方、投資有価証券売却損が3億11百万円、役員退職慰労金返上益が2億65百万円計上されたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は2億24百万円(前年同期は48百万円の獲得)となりました。これは関係会社株式の取得による支出が25百万円ありましたが、投資有価証券の売却による収入2億円、投資事業組合からの分配金による収入44百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は17百万円(前年同期は3億16百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純増2億円、長期借入金の返済による支出1億82百万円があったことによるものであります。