有価証券報告書-第28期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/22 16:44
【資料】
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【項目】
149項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、“コトをITで変えていく。”を使命(Mission)として掲げております。”現在は多くのイノベーションが生まれ、最先端の技術で世界は急速に進化、効率化しております。当社グループは、インターネットセキュリティサービスやクラウド・ホスティングサービスで培ったノウハウを生かし、電子認証事業へ経営資源を集中することで成長を最大限加速させ、売上規模拡大を目指してまいります。さらに中長期的な事業規模拡大を推進するために、IoTサービスインフラ・IoTセキュリティ分野においても投資を継続し、市場開拓を進めることで持続的な企業価値向上を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、①売上高、②売上高経常利益率、③ROE(自己資本利益率)を重要な経営指標としております。
(3) 経営環境
セキュリティ事業については、SSLサーバー証明書が、有効期限短縮(2年更新から1年更新へ)による単価下落の影響が2021年8月まで続くことで売上高を押し下げる要因となりますが、販売は国内、海外ともに好調に伸長しております。また、企業のデジタル化進展を契機としてトラストサービスは依然高い成長が見込まれており、直近においてはクライアント証明書および電子署名サービス等の需要拡大に対し販売機会を創出すべく投資を継続してまいります。
クラウド・ホスティング事業については、既存サービスが競合他社との厳しい競争環境により売上の減少傾向が継続しているものの商材の統廃合、ラック稼働率の最適化および業務内製化等のコスト削減による利益向上施策を推進しております。一方で、マネージドクラウドサービスはクラウドサービス市場が堅調な成長が見込まれてるなか、コロナ禍におけるリモートワーク導入等の新たなクラウド需要拡大が進んでおります。
ソリューション事業については、「電子印鑑GMOサイン」が、企業における「脱ハンコ」機運の高まりを受け、サービスの普及が急速に進展しております。当社においても同サービスに経営資源を集中しシェア拡大を推進してまいります。また、今後も企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が見込まれており、O2Oサービス、コネクテッドカーサービスおよびIoTソリューションサービス等の事業領域もさらなる拡大が見込まれております。
なお、2021年12月期より、セキュリティ事業は電子認証・印鑑事業、クラウド・ホスティング事業はクラウドインフラ事業、ソリューション事業はDX事業にセグメント名称を変更いたします。さらに「電子印鑑GMOサイン」はソリューション事業からセキュリティ事業へ移行することで事業シナジーを最大化してまいります。
以上の結果、2021年12月期の通期連結業績につきましては、売上高14,229百万円(前期比6.7%増)、営業利益1,008百万円(前期比25.7%減)、経常利益1,050百万円(前期比24.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益775百万円(前期比33.8%減)を見込んでおります。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響については、事業活動面では、2020年1月27日よりリモートワークによる全社的な在宅勤務体制に移行いたしましたが、生産性や効率面における特段の低下は見られておりません。また、業績面では、当社事業の多くが様々な業種業態へ提供しているインフラサービスを中心としていることから有事等による影響を受けにくいことに加え、日本政府による行政のデジタル化推進の流れや、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)進展により当社サービスの需要が拡大しており、一部新規サービスの進捗の遅れ等があるものの、当社グループの売上収益に対する影響は現時点では軽微であります。
(4) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループの事業分野であるインターネットサービス市場は、生産性革命の中心的な役割を担い、多くのイノベーションが生まれております。最近では、電子認証局を運営するGlobalSignブランドを通して展開してきたトラストサービスへの需要が、電子署名や電子契約などの電子文書向けセキュリティサービスを中心に拡大を続けております。中長期的には、IoT、AI及び自動運転の領域においてもセキュリティサービスの需要が拡大していくものと考えております。
このような事業環境の中、当社グループは、既存のサーバー・ホスティング等を中心とするインターネットインフラ市場から、セキュリティ事業の持つ認証技術を活用したトラストサービスを中心に、成長著しい電子契約サービスおよび電子署名サービスへ経営資源を集中してまいります。さらに、中長期的に拡大が見込まれるIoTセキュリティ分野への投資を継続し、インターネットにつながるすべてのものへ当社グループのセキュリティサービスを提供していくことにより、今後の更なる事業拡大を図ってまいります。
(5) 会社の対処すべき課題
当社グループが属するインターネット業界での国内外の競争が激化する中にあって、安定した収益を確保し続けるために、次のような課題に重点をおいて企業価値の増大を図る所存であります。
① サービスの拡充
当社グループは、私たちの目指す姿(Vision)として“One & 1st” を掲げ、GMOグローバルサイン株式会社の「セキュリティ事業」、当社が行う「クラウド・ホスティング事業」、そしてGMOデジタルラボ株式会社の「ソリューション事業」の3つの領域のシナジーを活かし、グループ横断的にプロジェクトを推進しております。そのなかで全社が1つ(One)となり、新たな事業のアイデアを創出し、日本初、世界初(1st)を追い求めてまいります。
また、事業を創るのは人であるという考えのもと、当社グループの価値観(Value)を“ワクワク” という言葉で表現しました。人が主役となり、ワクワクしながら事業をする環境を醸成することで、組織を活性化させ、新しいサービス、新しい価値観を提供してまいります。
② 新規事業、技術開発に対する投資
当社グループが属するインターネット業界は、未だ成長著しく、IoTやAI技術等の分野においても技術革新が急速に進んでおります。当社グループはセキュリティサービス、クラウド・ホスティングサービスを核に事業を展開しておりますが、これらの既存事業で培ったノウハウを生かし、IoTやAI技術等の新規事業の研究・開発のための投資を積極的に行い、企業価値の拡大に努めてまいります。
当社グループでは、自社内での新規事業の研究・開発を行っておりますが、それに加え、新規事業開発のスピードおよび効率性を重視するため、付加価値の高い企業との提携やM&Aを通して、企業価値の増大につとめてまいります。
③ 人材の育成及び確保
セキュリティ事業、クラウド・ホスティング事業及びソリューション事業は、技術革新とマーケットの拡大が同時進行しており、優秀な人材の確保と人材の継続的な育成が、重要な課題であると考えております。当社グループでは、引き続き優秀な人材の確保に努めるとともに、生産性向上や組織活性化のための環境づくり、人材育成のための教育支援制度の拡充に、なお一層取り組んでまいります。
④ 管理体制の充実
当社グループは、既存事業の急激な成長及び新規事業への積極的な投資を行う一方で、リスク管理体制・法令遵守体制を充実させ、会社の成長と経営管理のバランスの取れた組織運営体制の一層の確立が、重要な課題と考えております。

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