有価証券報告書-第35期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/31 10:42
【資料】
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【項目】
143項目
文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、和装という日本の伝統文化を守り、次世代へ繋げていくために、きものを自分で着られる人を増やしたい、という想いから、設立当初より変わらないビジネスモデルである「教えて・伝えて・流通を促す」ことを通して、和装市場の活性化を図ることに努めてまいりました。今後とも、当社グループの事業活動においてご縁の生じたすべての方々から「出会えてよかった!」と心から思っていただけるよう、サービスの向上に務め、消費者の皆様、生産者の皆様、株主様、各御取引先様、そして社員一人ひとりとの間で喜びを共有できる“五方良し”の企業を目指します。
0102010_001.png(2)経営環境
新型コロナウイルス感染症は世界的規模での拡大が続いており、その収束が未だ不透明な状況です。和装業界においては、インバウンド需要の激減、「3密」の回避による催事や「ハレの日」需要に代表されるきものを着る機会となるイベントの激減等、大きな打撃を受けており、その回復にはまだまだ時間を要すると思われます。依然として昔ながらの商慣習(手形決済、分引き、反積み等)から完全に抜け出すことができていないなか、この度の新型コロナウイルス感染症の影響、新しい生活様式にどのように対応していくのかという課題にも直面しています。しかし、そのような業界環境であるからこそ、当社グループではグループ企業間のシナジー効果をより一層発揮できる状況にあると考えております。
当社グループの強みは、製造(株式会社はかた匠工芸)や、縫製機能(日本和装トレーディング株式会社)だけでなく、仕入れ機能、流通機能(当社)、販促機能(ニチクレ株式会社)やアフターケア機能(当社きものリフレッシュセンター)等、グループ内で完結するいわば和装業界における「ワンストップのグループシナジー」を築いてきたことにあります。これは、創業時から確固たるビジネスモデルを確立し、不変的な軸足(ビジネスモデル)を右足にしっかりと置き、時代の変化をうまく捉えられる様に左足を順応させて動かしていくことを重んじて来たことが主要因であり、その結果として、当下半期にみられるように、新しい生活様式に適応したビジネスを実践し成果をあげることもできております。
今後はさらに幹となる日本和装事業を中心として、グループ会社がそれぞれの強みを活用することによって、和装業界に関わるあらゆるシェアを拡げ、和装業界における売上シェアナンバーワンを目指していきたいと考えております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
① 営業現場の生産性向上
当社グループは、直近の10年間で市場規模が約22%縮小して推移(2009年度3,420億円→2019年度2,664億円:矢野経済研究所調べ)している和装業界に属しながら、独自のビジネスモデルによって、業界内では比較的安定した営業利益(2017年度498百万円、2018年度683百万円、2019年度626百万円、2020年度160百万円)を計上しております。今後とも安定的な収益を確保するため、組織整備と教育強化による人材育成を進めてまいります。
② 新規受講者の獲得
毎年春と秋の年2回実施している新規受講者の募集につきましては、消費者に対してきものへの興味を喚起し、当社の無料きもの着付け教室の扉をたたいていただくための最も重要なプロセスのひとつであります。当社では、市場のニーズを適切に捉え、効果的なプロモーション活動を行うことで事業の根幹となる需要拡大を図ってまいります。
③ 卒業生へのアプローチ
当社の無料きもの着付け教室を卒業した卒業生に、当社を永くご愛顧いただくことも、当社グループの継続的な成長にとって重要であると考えております。当社グループでは、「きものを着ることを楽しむ機会」を充実させ、感動体験や付加価値の提供に注力するなど、常に品質やサービスの向上に努めるとともに、顧客の多様なニーズに応え、顧客満足度の向上を目指してまいります。
④ ガバナンス体制の強化
当社グループでは、ガバナンス体制及び内部管理体制の強化が最重要課題のひとつと認識しております。グループ全体で適切な経営管理体制の構築と、内部管理体制の充実を図ってまいります。
⑤ 新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が長期化し、その収束時期が見通せない状況が続いております。当社グループとしては、今後も新型コロナウイルス感染症を想定した『新しい生活様式』を実践し、お客様の健康と安全面を最大限に配慮のうえ、安心してイベント等に参加できる環境を提供することで、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限に抑えるとともに、従来の事業の一層の向上と効率の改善を進め、業績の向上に努めてまいります。

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