有価証券報告書-第78期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/27 14:57
【資料】
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【項目】
124項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営方針
当社グループの経営方針は、古来より人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場および産業市場向けで新たな価値を生み出し、豊かな生活に貢献することです。また、地球環境の保全に努める企業として、グローバルな視点から経営を進めています。
≪社是≫
愛と信(まこと)を基盤とし、最高の技術と最大の活力により、社業を発展させ、もって社会に貢献し、希望ある人生をきずこう。
≪ビジョン≫
当社グループでは創業100年を迎えるにあたり、平成29年4月に新たなビジョンを制定しました。
「いつまでも元気で若々しくありたい」
そんな世界中の人々の願いを、コラーゲンの飽くなき追求により叶えます。
① お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。
② 研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。
③ 挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。
(2)経営戦略等
当社グループでは「新たな視点で次のステージへ」をスローガンとし、「質の追求」を基本戦略に営業、生産、品質保証、研究開発など事業に関わる全ての質の向上に努めます。そして、①高付加価値製品の開発、②最適生産・最適販売、③グローバル経営基盤の強化の3つを戦略課題として取り組んでいます。
事業環境は、為替変動やエネルギーコストの上昇、米国や欧州の政治情勢など先行き不透明な状況が続くと予想されますが、これらの戦略課題を確実に達成することにより、収益を最大化し企業の価値を高め、持続的な社会貢献を目指します。
① 高付加価値製品の開発
日本では、人口減少と市場の成熟により、従来製品による「量の拡大」だけでは、競合他社との価格競争に陥り適正な利益を確保することが困難な状況にあります。当社では創業以来、時代の変遷と市場のニーズに合わせた製品を開発し発展してきました。当社のコアであるゼラチン・コラーゲンには無限の可能性があり、これからも他社にない差別化が継続できると考えています。今後、当社がこれまで培ってきた技術を応用し、高い生体調整機能を有するコラーゲンペプチド、iPS細胞など再生医療用のゼラチン・コラーゲン、市場の拡大が予想されるアクティブシニア層向け製品、接着剤事業では、顧客の製造工程の自動化に寄与する高機能樹脂など高付加価値製品の開発を進めます。
② 最適生産・最適販売
当社グループでは日本、北米、インド、中国、ベトナムに生産・販売拠点を有し、北米及びアジアを中心にグローバルに事業を展開しています。各拠点からの輸出入によって、関税、輸送コスト及び為替変動の影響を極力是正するため、BSE規制緩和を契機に各拠点で生産した製品は各拠点の地域で販売する「地産地消」の推進を図ります。また、成長市場に対応した生産を進めます。
③ グローバル経営基盤の強化
当社は、昭和50年にインドに牛骨ゼラチンの原料を求め進出し、その後、当社グループにとって原料調達、牛骨ゼラチンの製造・販売を行なう重要な拠点となっています。平成27年4月からニッタゼラチンインディアLtd.及びインドの関連会社2社を連結子会社化し、また平成28年8月には米国でヴァイスゼラチン,LLCを設立した結果、海外の関係会社は15社となりました。当社では経営陣のダイバーシティ化及びグローバルマネジントの強化と従業員の人材交流により、海外での事業戦略を確実かつ迅速に行いグループ各社の収益向上を図り、経営基盤の強化を進めます。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等
当社グループでは、事業の成長と収益力向上の観点から、連結売上高及び連結営業利益を重要な経営指標と位置づけています。お客様のニーズにマッチした製品・サービスを提供すること、また継続的なコスト削減、生産性向上による競争力あるモノつくりによって、事業の持続的な成長と収益の最大化を目指しています。
(4)経営環境
日本では、外国人観光客の増加による消費拡大や、女性の社会進出や高齢化による個食化が進み、袋物総菜、冷凍食品、レンジ対応食品などほぼ調理不要で食べられる「簡便・即食」の消費者ニーズの高まりなど食品市場でビジネスチャンスが生まれています。海外では、米国が緩やかな景気回復を維持しており、またアジア新興国は高い経済成長率と人口増加により食品市場や医薬品市場のさらなる拡大が見込まれます。これら日本と海外のそれぞれの地域に適した事業戦略とその遂行が重要と考えています。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
(コラーゲン素材事業)
ゼラチンは、生産の効率化と原料サプライチェーンの強化によりさらなるコスト削減を行い、グローバルでの競争力を強化します。また、グループ各社の製品を食品市場における伸長分野や生産地域周辺など最適な地域で販売し、収益の拡大を進めます。コラーゲンペプチドは、一般食品向けの販売拡大や消費者の機能性に対する理解向上に努めます。また、「脳機能改善効果の検証」など新たな機能性の探究と開発に積極的に取り組み、利益性の高い新規市場開拓を行います。コラーゲンケーシングは、北米工場の生産性向上と新たな顧客開拓により、収益の向上を図ります。ライフサイエンスは、研究用及び医療用素材の研究開発を基に再生医療分野での普及を図り、主力事業となるよう育成します。
(フォーミュラソリューション事業)
食品材料は、お客様にとって新しい価値を創造する製品を最新のアプリケーション技術により提供し、さらなる事業の拡大を目指します。接着剤は、海外での紙おむつ需要の高まりを受け、衛生材料用の需要は引き続き堅調に推移すると見込んでいます。また高機能樹脂は、顧客ニーズを的確に捉えた新用途開拓と新製品開発を行い、日本及びアジアで一層の販売拡大を目指します。

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