有価証券報告書-第59期(平成29年2月1日-平成30年1月31日)

【提出】
2018/04/27 12:46
【資料】
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【項目】
96項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
① 生産性向上とコストの適正化
当社グループにおきましては、前期及び当期の2年間でunico事業に係る店舗は17店舗増加致しました。これにより、全国レベルでの販売網を形成し、売上高の拡大のための基盤を構築することができました。
一方で、係る規模の拡大に伴い、一部ではあるものの店舗でのオペレーションコストや本部機能の維持、管理に係るコストも増加する傾向となりました。
そこで当社グループと致しましては、規模拡大に伴って増加したコストを全面的に見直すと共に、店舗、本部問わず業務オペレーションの見直しを通じて生産性を向上させ、コストの適正化を目指します。
② 「unico」と「unico loom」の緩やかな切り分け
前期におきまして、既存ブランド「unico」のセカンドブランドとして「unico loom」の販売を開始し、当期末におきまして丸1年が経過致しました。
この1年間で蓄積された販売実績データ、顧客データに基づいて、どういった商品(ターゲット、品質、価格、デザインニュアンス)を企画開発し、どの様な販売方法(店舗立地、店舗面積、品揃え、接客方法)によって販売することが合理的か、といった定量的な検証を行うことが可能となりました。
こうした蓄積データを複合的に勘案し、既存ブランド「unico」と新規ブランド「unico loom」を緩やかに切り分け、これらを有効かつ臨機応変に組み合わせた販売戦略を展開します。
③ 本部整備(生産管理強化とEC戦略への資源集中)
近年、他社のライフスタイル市場への参入により、当社グループを取り巻く競争が激化する状況が続いております。これに対抗するためには、本部機能の一部である生産管理機能の質を一層向上させると共に、その迅速な実行が求められると考えます。
それと同時に、店舗での接客販売に並ぶもう一つの販売チャネルとして、本部にて運営しているECサイトを拡充することが有効であるとも考えます。
そこで当社グループでは、生産管理機能の重要な部分に位置するマーチャンダイジング(MD)計画の精度向上とその迅速な遂行、及びタイムリーな見直しを通じて、商品発注の精度の向上及び在庫投資の効率化を進めます。
また、EC戦略につきましては、平成30年5月に予定されているサイトのリニューアルと共に、ECに特化した商品開発や、適時適切なサイト改修を通じて、販売力向上を目指します。