有価証券報告書-第25期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/03/28 15:31
【資料】
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【項目】
104項目
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、会社の経営理念として以下の4つを掲げております。また、環境に優しいタンクコンテナを活用することにより、地球の環境保全に役立つ企業となることを目指しています。
① 私たちは、効率的な国際物流システムを構築・運営することにより、世界中のお客様に貢献します。
② 私たちは、きめ細かい高品質なサービスをお客様に提供します。
③ 私たちは、働く厳しさと喜びを共有し、国際物流のプロフェショナル集団となることを目指します。
④ 私たちは、公共性・信頼性・国際性を備え、社会に誇り得る会社となることを目指します。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、売上高、売上総利益、営業利益及び経常利益の額を予算の目標数値として管理しております。また、収益性の指標として、売上総利益率、売上高営業利益率等を、また経営安定の視点から、自己資本比率等を重要な指標として位置付けておりますが、自己資本比率を60%以上にすることを当面の目標としております。
(3) 経営環境
「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
(4) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、企業集団として向こう3年間の中期経営計画を策定しております。この計画は当社グループの経営の基本方針を基に、経済情勢、業界動向等の経営環境を考慮し、今後の経営課題を明らかにした上で、達成すべき売上・利益を策定したものであり、連結会計年度ごとに作成・実施される年度予算の基となるものであります。計画の内容については、当連結会計年度の下半期終了時期の実績予想を踏まえ、見直し・修正を行うローリング方式を採用しております。その内容は基本方針、売上計画、設備投資計画、営業戦略、業務戦略、内部管理体制整備計画及び人員計画等で構成されております。なお、平成31年度の中期経営計画の基本方針は、以下のとおりであります。
① 環境に適した繰り返し使用可能なタンクコンテナを利用し、日本の物流革命を一段と推進する。
② 環境に優しいタンクコンテナを活かすために構築したネットワークを活用し、ビジネスの更なる取り込みを図る。
③ 当社独自のビジネスモデルを広く展開し、ガスコンテナビジネスを着実に拡大する。
④ 資本業務提携を結ぶ㈱商船三井との協業体制を一段と強化し、新たなフロンティアを開拓する。
(5) 会社の対処すべき課題
当社グループは、危険物を含む液体貨物や各種ガスの大量輸送を可能とするISO標準規格のタンクコンテナを、長期に亘り繰返し利用することにより環境に優しい輸送サービスをグローバルに提供している企業であります。当社グループにとっての永遠の課題は事故防止と環境保全であり、事業を拡大するうえで最も重要なポイントであると認識しております。
また、タンクコンテナを利用した大量輸送は欧米においてスタートしたものでありますが、日本の物流をタンクコンテナにより変革するパイオニア企業として、今後もお客様の啓蒙を続けながら、液体貨物や各種ガスを輸送する際に発生する様々なニーズにも対応し、事業拡大を図っていきたいと考えております。そして、そのために必要な設備投資を行う資金を確保できる体制を維持し強化していくことが課題であると認識しております。
① 安全と環境問題への取り組み
当社グループが取り扱う液体貨物や各種ガスには漏洩事故等により生命や環境に悪影響を及ぼすリスクが比較的高いものがあり、当社グループの物流拠点の設備充実に留まらず、タンクコンテナを正しく取り扱うことのできる従業員や危険物を積載した貨物を安全に輸送できる人材の育成が重要であります。このため、当社グループの従業員や輸送に携わる運送業者に対して、常日頃から安全や環境問題に係る教育を施したり、取り扱う化学品やガスに関する十分な知識の習得等を徹底することにより、安全の確保や環境の保全に努めております。今後も、安全の確保と環境の保全に向けた業務体制強化と設備の充実に一段と努めていく所存であります。
② お客様の啓蒙とトータルソリューションのご提案
タンクコンテナは、液体貨物や各種ガスの輸送手段として既に世界で広く利用されております。当社グループは、タンクコンテナの持つ利便性・経済性・安全性に関する啓蒙を主に日本のお客様に対して行いながら、貨物の輸出入に絡む輸送サービスのご提供を中心とした営業活動を進めて参りました。しかしながら、リーマンショックや東日本大震災の経験を通じ、安定した経営をするためには日本発着の国際輸送取引にとらわれない新たな収益の柱を構築することが不可欠であることを強く認識するに至りました。そこで、近時はタンクコンテナを利用した国内輸送の受注拡大に向けた営業活動や欧米大手化学企業との更なる取引の深化、日本を経由しない三国間の輸送取引獲得に向けた営業活動も強化しております。
なお、国内においては、このビジョンに従って主要なコンビナートに順次拠点の新設・拡充を進めて参りました。この結果、ワンウェイの国内輸送による低コストでのサービスに加え、積載貨物の一時保管やタンクローリー等への積替え、冷えて固体化した貨物を加温をして溶かす等の附帯サービスをご提供できる能力が大きく向上しております。また、フロンガスに絡むサービスでは、単なる輸送だけでなく、回収、再生、破壊までの処理を一括してお引き受けできる体制を構築しております。こうしたタンクコンテナ固有の優位性とトータルソリューションをご提供することにより他社との差別化を図りながら、お客様のニーズに応えるご提案を積極的に展開していきたいと考えております。
③ タンクコンテナの取扱能力の拡大及びITによる省力化への取り組み
取扱量の増加と多様化する顧客ニーズに対応するためのタンクコンテナの増強や支店等の物流洗浄拠点の拡充、並びにITを活用した省力化等による業務の効率化が、業績を向上させるために継続して取り組むべき課題であると認識しております。
④ 資金調達と投資行動
これまでの資金調達は、銀行等の金融機関からの借入れやファイナンス・リースにより行ってきましたが、今後はタンクコンテナの保有基数の拡大や支店等の物流洗浄拠点の設備能力増強等の旺盛な投資ニーズに充分応じられるよう、資本市場からの資金調達も視野に入れた財務運営を行っていきたいと考えております。
なお、設備投資にあたっては、投資の有効性や採算性、及び液体貨物や各種ガスの荷動きやお客様の動向を慎重かつ充分に吟味し、リスクを充分に見極めたうえで判断することが肝要であると認識しております。
⑤ 財務力の充実
当社グループは未だ業容の拡大を続けておりますが、併せて財務内容も着実に改善していきたいと考えております。他方、今後も業容を拡大しながら競争力を一段と向上させるためには、タンクコンテナの調達や物流洗浄拠点への継続的な投資が不可欠であります。
従いまして、投資資金の回収が長期に亘る中、業容拡大と財務力の充実のバランスを保った経営が肝要であると考えております。

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