訂正有価証券届出書(新規公開時)
有報資料
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
連結財務諸表の作成においては、連結財務諸表の計上額に影響を及ぼす一定の見積り及び仮定を行う必要があり、これには困難かつ複雑、並びに主観的な判断を伴います。その性質上、判断には本質的に不確実性が含まれます。判断は、必要に応じて、過去の経験、現在の契約の条件、関係業界の動向の観察、取引先から提供される情報及びその他外部の利用可能な情報に基づいて行われます。当社の見積り及び判断は、見積り及び判断が行われた状況下では合理的であると考えておりますが、これらの判断が、結果的に正しい、あるいは、将来の期間における実際の報告結果が、会計処理に反映された当初予想と異ならないことを保証するものではありません。売上収益を含むこれらの詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しております。
売上収益
当社グループは、LINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプの販売に起因する収益を、使用やユーザーの行動に係る過去のデータを考慮し、ユーザーがLINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプを使用すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
外部コンテンツプロバイダが開発したゲーム
当社グループは、外部コンテンツプロバイダが開発したゲームに係る収益を、ユーザーへの販売額から外部コンテンツプロバイダ及び決済処理サービスプロバイダへの支払額を控除した後の純額で、主として、ユーザーがゲーム内仮想アイテムを購入したときに認識しております。
内部開発したゲーム及びアプリケーション
当社グループは、当社グループが開発したゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの販売に係る収益を、ユーザーへの販売額をもとに、購買パターンやログイン情報、ユーザーの仮想アイテムの削除状況などの過去のデータを考慮し、ユーザーが便益を消費すると見込まれる期間にわたり、認識しております。特に永久性アイテムについては、(イ)アイテムの見積使用期間にわたる定額法、又は、(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合には、ゲームボード若しくはアプリから削除されたアイテム分を調整したうえで、課金ユーザーの見積平均プレイ期間にわたる定額法、のいずれかの方法で認識しております。当社グループがユーザーの使用状況を分析するための十分なデータを有していない場合で、かつ、ゲーム寿命を合理的に見積もるための類似のゲーム又はアプリを参照できない場合、当社グループは、過去データが十分になるまで販売額の全額を繰り延べております。
(2)財政状態の分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
① 資産
当連結会計年度末における資産合計は、122,159,231千円となり、前連結会計年度末と比べて、36,495,375千円増加いたしました。流動資産は65,172,865千円(前連結会計年度末比15,808,156千円増)となり、現金及び現金同等物が13,397,795千円増加したことなどによるためであります。非流動資産は56,986,366千円(前連結会計年度末比20,687,219千円増)となり、主な増加要因は、関連会社及び共同支配企業への出資により、関連会社及び共同支配企業投資が1,315,379千円、売却可能金融資産の評価替え等により、その他の金融資産(非流動)が3,733,680千円、子会社における業績の回復及びMixRadio事業の損失に伴う連結上の将来減算一時差異に係る税効果を認識したこと等により、繰延税金資産が13,310,326千円増加したことなどによるためであります。
② 負債
当連結会計年度末における負債合計は、104,626,346千円となり、前連結会計年度末と比べて、31,473,458千円増加いたしました。流動負債は95,877,716千円(前連結会計年度末比27,577,755千円増)となり、主な増加要因は、売上収益の増加に伴う費用の増加により、買掛金及びその他の未払金が3,614,322千円、未使用の仮想通貨の増加等により前受金が4,345,245千円、借り入れ等によりその他の金融負債(流動)が18,532,741千円増加したことなどによるためであります。非流動負債は8,748,630千円(前連結会計年度末比3,895,703千円増)となり、主な増加要因は、売却可能金融資産の評価替え等により繰延税金負債が1,400,771千円、従業員の増加等により退職給付に係る負債が2,573,949千円増加したことなどによるためであります。
③ 資本
当連結会計年度末における資本合計は、17,532,885千円となり、前連結会計年度末と比べて、5,021,917千円増加いたしました。これは、株式報酬費用の計上等により資本剰余金が11,211,117千円、売却可能金融資産の評価替え等によりその他の包括利益累計額が1,617,801千円増加する一方、当期純損失の計上等により、利益剰余金が7,581,707千円減少したことなどによるためであります。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
当第1四半期連結会計期間末の財政状態は、資産につきましては、118,621,451千円となり、前連結会計年度末と比べて、3,537,780千円減少いたしました。流動資産は62,735,845千円(前連結会計年度末比2,437,020千円減)となり、売掛金及びその他の短期債権が減少したことなどによるためであります。非流動資産は55,885,606千円(前連結会計年度末比1,100,760千円減)となり、主な減少要因は、有形固定資産の減少が526,498千円、その他の金融資産(非流動)が588,589千円減少したことなどによるためであります。負債につきましては、99,397,159千円となり、前連結会計年度末と比べて、5,229,187千円減少いたしました。流動負債は90,859,253千円(前連結会計年度末比5,018,463千円減)となり、主な減少要因は、未払費用の支払等により未払費用が2,088,274千円減少及び未払法人税の支払等により未払法人所得税が1,698,687千円減少したことなどによるためであります。非流動負債は8,537,906千円(前連結会計年度末比210,724千円減)となり、主な減少要因は、引当金(非流動)が646,015千円減少したことなどによるためであります。資本につきましては、19,224,292千円となり、前連結会計年度末と比べて、1,691,407千円増加いたしました。これは、主に在外営業活動体の再換算等によりその他の包括利益累計額が498,195千円減少した一方、株式報酬費用の計上等により資本剰余金が、2,468,618千円増加したためであります。
(3)経営成績の分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
① 売上収益
当連結会計年度における当社グループの売上収益は、LINE GAMEを中心とするコンテンツサービスの売上やLINEスタンプを主軸とするコミュニケーションサービスの売上に加え、広告売上が売上収益の拡大に貢献し120,669,837千円(前年同期比39.7%増)となりました。
LINEビジネス・ポータル事業におきましては、LINE GAMEにおいて、アプリのダウンロード数が5億1千件に達し(当連結会計年度末現在)、2014年1月にリリースした「LINEディズニー ツムツム」等人気キャラクターを起用したカジュアルゲームや、2014年3月にリリースした自社タイトル「LINEレンジャー」の課金が好調に推移いたしました。LINEスタンプは、2014年5月より販売を開始したクリエイターズスタンプが売上を牽引し順調に推移しました。クリエイターズスタンプのクリエイター数は31万人を超え(2015年12月末現在)、スタンプのラインナップが充実し、順調に販売額が伸びております。LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプやLINEフリーコイン(現LINEポイント)等のB2Bサービスにつきましても、引き続き広告効果の高さが好評を得て、受注件数が順調に推移しております。
海外での事業展開につきましては、現地でのメッセンジャー・アプリの市場環境等を考慮し、「LINE」の普及を推し進めてまいりました。また、ユーザー規模が拡大した台湾、タイ等でのLINE GAMEのプロモーション実施、LINEスタンプの販売、LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプ、LINEフリーコイン(現LINEポイント)の営業強化等の施策が功を奏し、海外における売上収益も順調に伸びております。
各連結会計年度における、売上収益の構成要素及び構成割合は以下のとおりです。
(注) その他にはLINEキャラクターに関するロイヤルティ収入等が含まれます。
なお、当社の取締役会は、2014年9月19日に当社の完全子会社である株式会社データホテルから構成されているデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認し、当該事業を外部の第三者に売却しております。データ・マネジメント・サービス事業は2014年9月19日に非継続事業に分類され、同年9月30日に売却が完了しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は連結損益計算書上、前連結会計年度より、非継続事業として分類しております。
② 営業費用及び営業利益
「LINEスタンプ」、「LINE GAME」等の売上収益の増加に伴い、スマートフォンデバイス上での課金による決済手数料やIP保有者に対するロイヤルティが増加したほか、事業規模拡大に伴う従業員数の増加及び株式報酬費用により人件費が増加いたしました。またMixRadio事業において、サービス展開に伴う開発コストや人件費を計上するとともに、現在の事業環境等を踏まえたのれんや無形資産等の評価により4,613,344千円の減損損失等を認識した結果、営業費用は130,668,382千円(前年同期比62.8%増)となり、営業損失は9,524,182千円(前連結会計年度の営業利益は6,415,298千円)となりました。
③ 継続事業に係る税引前利益、継続事業に係る損失及び当期純利益
財務費用、持分法による投資損失、為替差損益等を含めた結果、継続事業に係る税引前損失は12,033,216千円(前連結会計年度の継続事業に係る税引前利益は6,262,807千円)となりました。
また法人所得税を計上した結果、継続事業に係る損失は7,972,111千円(前連結会計年度の継続事業に係る損失は887,759千円)となりました。
以上の結果、当期純損失は7,972,111千円(前連結会計年度の当期純利益は2,004,076千円)となりました。なお、当社の株主に帰属する損失は7,581,801千円(前連結会計年度の当社の株主に帰属する利益は4,206,989千円)となりました。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
① 売上収益
(LINEビジネス・ポータル事業)
LINEビジネス・ポータル事業は、コミュニケーション及びコンテンツサービスの売上収益、広告売上が堅調に推移いたしました。「LINEスタンプ」を中心としたコミュニケーションサービスの売上収益では、クリエイターズスタンプを含むスタンプの売上収益が堅調に推移いたしました。コンテンツサービスの売上収益では、前年同期間と比較して198,904千円減少していますが、これは、2015年にローンチした「LINEバブル2」、「LINEディズニーツムツム」などの既存ゲームの課金売上が前年同期間と比較して増加した一方、2014年にローンチした「LINE レンジャー」、「LINEゲットリッチ」、「LINE ポコポコ」などの既存ゲームの課金売上が前年同期間と比較して減少したことが主な要因となっております。また、広告売上では「LINE公式アカウント」、「LINEスポンサードスタンプ」や「LINEフリーコイン(現LINEポイント)」等のB2Bサービスにつきましても引き続き好調なのに加え、タイムライン広告等の新商材により事業を拡大しております。第17期第1四半期連結累計期間におけるタイムライン広告の売上収益は、609,401千円となっております。
(MixRadio事業)
MixRadio事業につきましては、MixRadio Limitedを通じ、ラジオ型音楽配信サービスMixRadioの提供を継続的に行ってまいりましたが、同事業のパフォーマンスやサービス運営にかかるコスト、当社グループにおける事業の優先順位など慎重に検討した結果、今後の成長は困難と判断し、MixRadioの音楽配信サービス事業を終了することを決定し、3月にMixRadioサービスを終了しております。このため、MixRdio事業は遡及して非継続事業として分類しております。
各第1四半期連結累計期間における、売上収益の構成要素及び構成割合は以下のとおりです。
(注1) その他にはLINEキャラクターに関するロイヤルティ収入等が含まれます。
(注2) MixRadio事業は、非継続事業として分類しているため、上表には含めておりません。
② 営業費用及び営業利益
クリエイターズスタンプに係るロイヤルティの増加、LINEスタンプや内部開発ゲーム等の課金の増加に伴う決済手数料の増加、従業員数の増加による人件費の増加、新しいアプリの開発などのための外注費の増加などにより費用が増加する一方、日本、タイ、台湾、インドネシアの主要4カ国以外の市場におけるマーケティング費用が減少した結果、営業費用は28,778,170千円(前年同期比7.4%増)となりました。売上収益の増加が営業費用の増加を上回ったことにより、営業利益は5,337,985千円(前年同期比275.0%増)となりました。
③ 継続事業に係る税引前四半期利益、継続事業に係る四半期純利益及び四半期純損失
米ドル及び韓国ウォンに対する円高による為替差損や、財務費用、持分法による投資損失などを含めた結果、継続事業に係る税引前四半期利益は4,143,010千円(前年同期比250.0%増)となりました。
法人所得税については、前第1四半期連結累計期間において、税務上損金算入できない非居住者である役員及び従業員に付与したストック・オプションに係る費用などにより実効税率は248.3%であった一方、当第1四半期連結累計期間においては、見積年間税引前利益の増加及び税務上損金算入できない非居住者である役員及び従業員に付与したストック・オプションに係る費用の減少により、実効税率は66.1%となりました。その結果、継続事業に係る四半期純利益は1,406,270千円(前年同期の継続事業に係る四半期純損失は1,757,063千円)となりました。
さらに、2016年3月21日のMixRadio事業の終了に伴い、MixRadio事業に関連する損益は、非継続事業に係る四半期純損失として遡及して分類表示しております。当第1四半期連結累計期間においては、かかる従業員の解雇給付費用1,183,142千円などを含む非継続事業に係る四半期純損失を1,640,163千円(前年同期の非継続事業に係る四半期純損失は148,046千円)計上しております。
以上の結果、四半期純損失は233,893千円(前年同期の四半期純損失は1,905,109千円)となりました。なお、当社の株主に帰属する四半期純損失は122,273千円(前年同期の当社の株主に帰属する四半期純損失は1,888,377千円)となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて13,397,795千円増加し、33,652,250千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は6,979,470千円(前連結会計年度は12,455,970千円の収入)となりました。当連結会計年度における主な収入要因は、非資金支出となる株式報酬費用11,212,630千円及び減価償却費及び償却費4,057,210千円、売却可能金融資産減損損失1,789,603千円、のれん及びその他の無形資産の減損4,138,289千円、買掛金及びその他の未払金の増加2,262,748千円、前受金の増加4,349,515千円などであり、主な支出要因は、税引前損失12,033,216千円、法人所得税の支払額10,843,928千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12,228,577千円(前連結会計年度は12,967,066千円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産及び無形資産の取得による支出5,696,120千円、関連会社及び共同支配企業に対する投資による支出1,567,100千円、敷金の差入による支出2,035,674千円、子会社の取得による支出2,926,572千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は18,859,895千円(前連結会計年度は6,492,312千円の収入)となりました。主な収入要因は、短期借入金による収入(純額)19,807,733千円などであります。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ1,429,364千円増加し、残高は35,081,614千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,264,071千円(前年同期は7,537,590千円の支出)となりました。主な収入要因は、税引前四半期利益の計上1,645,529千円、株式報酬費用の計上2,493,754千円、売掛金及びその他の短期債権の減少3,645,179千円などであり、主な支出要因は、未払費用の減少2,018,372千円、法人所得税の支払額3,323,439千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,928,504千円(前年同期は6,754,729千円の支出)となりました。主な支出要因は、新オフィスの賃借契約等に伴う敷金の差入による支出795,258千円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出785,730千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、683,388千円(前年同期15,130,497千円の収入)となりました。主な支出要因は短期借入金の返済による支出434,353千円などであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因といたしましては、外部要因として、①スマートフォンアプリケーション市場の環境、②競争の激化、③技術革新、④法的規制、⑤海外の政治・経済的状況、⑥風評、⑦為替等の影響等が挙げられます。また、内部要因としては、①サービスリリースやコンテンツ開発の時期、②内部管理体制、③システム障害等が挙げられます。そのため、人材の確保・育成、内部管理体制の強化等により組織体制の整備を行い、有力企業との提携やM&A、新規事業の積極的な開拓等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散及び抑制し、適切に対応していく所存です。
[調整後EBITDA及び調整後当期純利益]
また、当社グループでは、財務及び事業の意思決定目的のため、以下に示す各連結会計年度の調整後EBITDA及び調整後当期純利益を非IFRS財務指標として活用しております。
各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益は、調整前の数値によって歪められる可能性のある当社事業の根底にある傾向を識別するのに役立つと考えております。
したがって、当社の財務及び経営成績に関する意思決定においては、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益を当社の過去の実績と今後の展望の全体的な理解を判断する際の有益な指標として活用しております。
他方、当社の財務動向や業績動向を表す指標として有益である損益計算書の各数値やキャッシュ・フロー計算書の各数値に対し、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益は、それに置き換わるほどの有益な指標としてまでは解釈されるべきではありません。また、他社では、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益に関して、同様の名称を用いて当社とは異なる基準で算出する可能性があることから、比較する指標としてもその有用性が制限され、又は比較不能であることに留意が必要となります。
調整後EBITDAは、営業活動から発生する利益又は損失(財務収益、財務費用、持分法による投資損益、為替差損益、その他の営業外収益及び費用、法人所得税を含まない利益又は損失)から株式報酬費用、減価償却費及び償却費並びにMixRadio関連の営業損失(減価償却費及び償却費を除く)の影響を除外した利益又は損失を示しています。なお、2016年第1四半期より、MixRadioに関連する損益は非継続事業として分類され、営業損益を構成しないため、かかる調整はしておりません。
また、調整後当期純利益は、当期純利益から株式報酬に関連する損益、MixRadio関連の税引後純損失及び非継続事業に係る純損益による影響を除外した利益を示しています。なお、2016年第1四半期より、MixRadioに関連する損益は非継続事業に係る純損益として調整しております。
調整後EBITDAに関して、営業利益(△は損失)からの調整過程は以下のとおりです。
また、調整後利益に関して、当期純利益(△は損失)からの調整過程は以下のとおりです。
[経営上の重要な非財務指標]
当社グループでは、経営上の重要な非財務指標として、以下に記載の日現在の又は以下に記載の期間における各種指標を活用しております。
(単位:百万人)
(注)1. その特定の月において、1回以上モバイルからLINE GAMEアプリを起動したユーザーアカウント数。
2. その特定の月において、1回以上モバイルからLINE GAMEアプリ内で支払いを行ったユーザーアカウント数。
当社は、LINEの人気度やそのプラットフォーム上のゲーム、その他のコンテンツの利用状況を把握する指標として、定期的に以下のLINEメッセンジャー・アプリ累計ダウンロード数やLINE GAME累計アプリダウンロード数をレビューしております。
(注)LINEメッセンジャー・アプリの登録ユーザーアカウント数(ダウンロード後非登録となったユーザーアカウント数を除いたアカウント数)は2014年12月末時点451百万件、2015年12月末時点640百万件。
(注)1. モバイル若しくはPCから、LINEメッセンジャー・アプリ上でテキストメッセージ、音声メッセージ、スタンプ、写真、動画、音声ファイル、テキストファイル、無料音声若しくはビデオコールなどを送受信した数、又はモバイルからLINE GAMEまたはLINEファミリー・アプリ内で同様の送受信をした数。
2. クリエイターズマーケット及びLINE スポンサードスタンプを含む。
3. 2014年4月から開始したクリエイターズマーケットスタンプを含む。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは、①「LINE」の継続的成長、②海外でのシェア拡大、③システム基盤の強化、④競合他社への対応、⑤優秀な人材の採用、⑥経営管理体制の強化、⑦サービスの安全性及び健全性の確保を経営上の課題として認識しております。これらの課題に対応するため、当社グループの経営陣は、最大限に入手可能な情報に基づき現在の事業環境を確認し、最善の経営方針を立案するよう努めてまいります。
(1)重要な会計方針及び見積り
連結財務諸表の作成においては、連結財務諸表の計上額に影響を及ぼす一定の見積り及び仮定を行う必要があり、これには困難かつ複雑、並びに主観的な判断を伴います。その性質上、判断には本質的に不確実性が含まれます。判断は、必要に応じて、過去の経験、現在の契約の条件、関係業界の動向の観察、取引先から提供される情報及びその他外部の利用可能な情報に基づいて行われます。当社の見積り及び判断は、見積り及び判断が行われた状況下では合理的であると考えておりますが、これらの判断が、結果的に正しい、あるいは、将来の期間における実際の報告結果が、会計処理に反映された当初予想と異ならないことを保証するものではありません。売上収益を含むこれらの詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しております。
売上収益
当社グループは、LINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプの販売に起因する収益を、使用やユーザーの行動に係る過去のデータを考慮し、ユーザーがLINEスタンプ、クリエイターズスタンプ及びLINEスポンサードスタンプを使用すると見込まれる期間にわたり、認識しております。
外部コンテンツプロバイダが開発したゲーム
当社グループは、外部コンテンツプロバイダが開発したゲームに係る収益を、ユーザーへの販売額から外部コンテンツプロバイダ及び決済処理サービスプロバイダへの支払額を控除した後の純額で、主として、ユーザーがゲーム内仮想アイテムを購入したときに認識しております。
内部開発したゲーム及びアプリケーション
当社グループは、当社グループが開発したゲーム内又はアプリ内仮想アイテムの販売に係る収益を、ユーザーへの販売額をもとに、購買パターンやログイン情報、ユーザーの仮想アイテムの削除状況などの過去のデータを考慮し、ユーザーが便益を消費すると見込まれる期間にわたり、認識しております。特に永久性アイテムについては、(イ)アイテムの見積使用期間にわたる定額法、又は、(ロ)アイテムの使用期間を見積もることができない場合には、ゲームボード若しくはアプリから削除されたアイテム分を調整したうえで、課金ユーザーの見積平均プレイ期間にわたる定額法、のいずれかの方法で認識しております。当社グループがユーザーの使用状況を分析するための十分なデータを有していない場合で、かつ、ゲーム寿命を合理的に見積もるための類似のゲーム又はアプリを参照できない場合、当社グループは、過去データが十分になるまで販売額の全額を繰り延べております。
(2)財政状態の分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
① 資産
当連結会計年度末における資産合計は、122,159,231千円となり、前連結会計年度末と比べて、36,495,375千円増加いたしました。流動資産は65,172,865千円(前連結会計年度末比15,808,156千円増)となり、現金及び現金同等物が13,397,795千円増加したことなどによるためであります。非流動資産は56,986,366千円(前連結会計年度末比20,687,219千円増)となり、主な増加要因は、関連会社及び共同支配企業への出資により、関連会社及び共同支配企業投資が1,315,379千円、売却可能金融資産の評価替え等により、その他の金融資産(非流動)が3,733,680千円、子会社における業績の回復及びMixRadio事業の損失に伴う連結上の将来減算一時差異に係る税効果を認識したこと等により、繰延税金資産が13,310,326千円増加したことなどによるためであります。
② 負債
当連結会計年度末における負債合計は、104,626,346千円となり、前連結会計年度末と比べて、31,473,458千円増加いたしました。流動負債は95,877,716千円(前連結会計年度末比27,577,755千円増)となり、主な増加要因は、売上収益の増加に伴う費用の増加により、買掛金及びその他の未払金が3,614,322千円、未使用の仮想通貨の増加等により前受金が4,345,245千円、借り入れ等によりその他の金融負債(流動)が18,532,741千円増加したことなどによるためであります。非流動負債は8,748,630千円(前連結会計年度末比3,895,703千円増)となり、主な増加要因は、売却可能金融資産の評価替え等により繰延税金負債が1,400,771千円、従業員の増加等により退職給付に係る負債が2,573,949千円増加したことなどによるためであります。
③ 資本
当連結会計年度末における資本合計は、17,532,885千円となり、前連結会計年度末と比べて、5,021,917千円増加いたしました。これは、株式報酬費用の計上等により資本剰余金が11,211,117千円、売却可能金融資産の評価替え等によりその他の包括利益累計額が1,617,801千円増加する一方、当期純損失の計上等により、利益剰余金が7,581,707千円減少したことなどによるためであります。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
当第1四半期連結会計期間末の財政状態は、資産につきましては、118,621,451千円となり、前連結会計年度末と比べて、3,537,780千円減少いたしました。流動資産は62,735,845千円(前連結会計年度末比2,437,020千円減)となり、売掛金及びその他の短期債権が減少したことなどによるためであります。非流動資産は55,885,606千円(前連結会計年度末比1,100,760千円減)となり、主な減少要因は、有形固定資産の減少が526,498千円、その他の金融資産(非流動)が588,589千円減少したことなどによるためであります。負債につきましては、99,397,159千円となり、前連結会計年度末と比べて、5,229,187千円減少いたしました。流動負債は90,859,253千円(前連結会計年度末比5,018,463千円減)となり、主な減少要因は、未払費用の支払等により未払費用が2,088,274千円減少及び未払法人税の支払等により未払法人所得税が1,698,687千円減少したことなどによるためであります。非流動負債は8,537,906千円(前連結会計年度末比210,724千円減)となり、主な減少要因は、引当金(非流動)が646,015千円減少したことなどによるためであります。資本につきましては、19,224,292千円となり、前連結会計年度末と比べて、1,691,407千円増加いたしました。これは、主に在外営業活動体の再換算等によりその他の包括利益累計額が498,195千円減少した一方、株式報酬費用の計上等により資本剰余金が、2,468,618千円増加したためであります。
(3)経営成績の分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
① 売上収益
当連結会計年度における当社グループの売上収益は、LINE GAMEを中心とするコンテンツサービスの売上やLINEスタンプを主軸とするコミュニケーションサービスの売上に加え、広告売上が売上収益の拡大に貢献し120,669,837千円(前年同期比39.7%増)となりました。
LINEビジネス・ポータル事業におきましては、LINE GAMEにおいて、アプリのダウンロード数が5億1千件に達し(当連結会計年度末現在)、2014年1月にリリースした「LINEディズニー ツムツム」等人気キャラクターを起用したカジュアルゲームや、2014年3月にリリースした自社タイトル「LINEレンジャー」の課金が好調に推移いたしました。LINEスタンプは、2014年5月より販売を開始したクリエイターズスタンプが売上を牽引し順調に推移しました。クリエイターズスタンプのクリエイター数は31万人を超え(2015年12月末現在)、スタンプのラインナップが充実し、順調に販売額が伸びております。LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプやLINEフリーコイン(現LINEポイント)等のB2Bサービスにつきましても、引き続き広告効果の高さが好評を得て、受注件数が順調に推移しております。
海外での事業展開につきましては、現地でのメッセンジャー・アプリの市場環境等を考慮し、「LINE」の普及を推し進めてまいりました。また、ユーザー規模が拡大した台湾、タイ等でのLINE GAMEのプロモーション実施、LINEスタンプの販売、LINE公式アカウント、LINEスポンサードスタンプ、LINEフリーコイン(現LINEポイント)の営業強化等の施策が功を奏し、海外における売上収益も順調に伸びております。
各連結会計年度における、売上収益の構成要素及び構成割合は以下のとおりです。
| 第15期連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 第16期連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | ||||||
| (千円) | (%) | (千円) | (%) | ||||
| LINEビジネス・ポータル事業 | |||||||
| コミュニケーション及びコンテンツ | |||||||
| (a) コミュニケーション | 20,689,739 | 24.0 | 28,725,134 | 23.8 | |||
| (b) コンテンツ | 40,448,648 | 46.8 | 49,283,859 | 40.8 | |||
| (c) その他(注) | 1,783,666 | 2.1 | 5,985,048 | 5.0 | |||
| 小計 | 62,922,053 | 72.9 | 83,994,041 | 69.6 | |||
| 広告 | |||||||
| (d) LINE広告 | 14,603,427 | 16.9 | 26,487,056 | 22.0 | |||
| (e) ポータル広告 | 8,840,789 | 10.2 | 9,924,434 | 8.2 | |||
| 小計 | 23,444,216 | 27.1 | 36,411,490 | 30.2 | |||
| LINEビジネス・ポータル事業 合計 | 86,366,269 | 100.0 | 120,405,531 | 99.8 | |||
| MixRadio事業 | - | - | 264,306 | 0.2 | |||
| 合計 | 86,366,269 | 100.0 | 120,669,837 | 100.0 | |||
(注) その他にはLINEキャラクターに関するロイヤルティ収入等が含まれます。
なお、当社の取締役会は、2014年9月19日に当社の完全子会社である株式会社データホテルから構成されているデータ・マネジメント・サービス事業を売却する計画を承認し、当該事業を外部の第三者に売却しております。データ・マネジメント・サービス事業は2014年9月19日に非継続事業に分類され、同年9月30日に売却が完了しております。その結果、データ・マネジメント・サービス事業は連結損益計算書上、前連結会計年度より、非継続事業として分類しております。
② 営業費用及び営業利益
「LINEスタンプ」、「LINE GAME」等の売上収益の増加に伴い、スマートフォンデバイス上での課金による決済手数料やIP保有者に対するロイヤルティが増加したほか、事業規模拡大に伴う従業員数の増加及び株式報酬費用により人件費が増加いたしました。またMixRadio事業において、サービス展開に伴う開発コストや人件費を計上するとともに、現在の事業環境等を踏まえたのれんや無形資産等の評価により4,613,344千円の減損損失等を認識した結果、営業費用は130,668,382千円(前年同期比62.8%増)となり、営業損失は9,524,182千円(前連結会計年度の営業利益は6,415,298千円)となりました。
③ 継続事業に係る税引前利益、継続事業に係る損失及び当期純利益
財務費用、持分法による投資損失、為替差損益等を含めた結果、継続事業に係る税引前損失は12,033,216千円(前連結会計年度の継続事業に係る税引前利益は6,262,807千円)となりました。
また法人所得税を計上した結果、継続事業に係る損失は7,972,111千円(前連結会計年度の継続事業に係る損失は887,759千円)となりました。
以上の結果、当期純損失は7,972,111千円(前連結会計年度の当期純利益は2,004,076千円)となりました。なお、当社の株主に帰属する損失は7,581,801千円(前連結会計年度の当社の株主に帰属する利益は4,206,989千円)となりました。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
① 売上収益
(LINEビジネス・ポータル事業)
LINEビジネス・ポータル事業は、コミュニケーション及びコンテンツサービスの売上収益、広告売上が堅調に推移いたしました。「LINEスタンプ」を中心としたコミュニケーションサービスの売上収益では、クリエイターズスタンプを含むスタンプの売上収益が堅調に推移いたしました。コンテンツサービスの売上収益では、前年同期間と比較して198,904千円減少していますが、これは、2015年にローンチした「LINEバブル2」、「LINEディズニーツムツム」などの既存ゲームの課金売上が前年同期間と比較して増加した一方、2014年にローンチした「LINE レンジャー」、「LINEゲットリッチ」、「LINE ポコポコ」などの既存ゲームの課金売上が前年同期間と比較して減少したことが主な要因となっております。また、広告売上では「LINE公式アカウント」、「LINEスポンサードスタンプ」や「LINEフリーコイン(現LINEポイント)」等のB2Bサービスにつきましても引き続き好調なのに加え、タイムライン広告等の新商材により事業を拡大しております。第17期第1四半期連結累計期間におけるタイムライン広告の売上収益は、609,401千円となっております。
(MixRadio事業)
MixRadio事業につきましては、MixRadio Limitedを通じ、ラジオ型音楽配信サービスMixRadioの提供を継続的に行ってまいりましたが、同事業のパフォーマンスやサービス運営にかかるコスト、当社グループにおける事業の優先順位など慎重に検討した結果、今後の成長は困難と判断し、MixRadioの音楽配信サービス事業を終了することを決定し、3月にMixRadioサービスを終了しております。このため、MixRdio事業は遡及して非継続事業として分類しております。
各第1四半期連結累計期間における、売上収益の構成要素及び構成割合は以下のとおりです。
| 第16期第1四半期 連結累計期間 (自 2015年1月1日 至 2015年3月31日) | 第17期第1四半期 連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年3月31日) | ||||||
| (千円) | (%) | (千円) | (%) | ||||
| コミュニケーション及びコンテンツ | |||||||
| (a) コミュニケーション | 6,679,707 | 23.8 | 7,685,841 | 23.0 | |||
| (b) コンテンツ | 12,063,567 | 42.9 | 11,864,663 | 35.5 | |||
| (c) その他(注1) | 1,023,643 | 3.6 | 2,032,181 | 6.1 | |||
| 小計 | 19,766,917 | 70.3 | 21,582,685 | 64.5 | |||
| 広告 | |||||||
| (d) LINE広告 | 5,591,632 | 19.9 | 9,301,760 | 27.8 | |||
| (e) ポータル広告 | 2,745,597 | 9.8 | 2,571,408 | 7.7 | |||
| 小計 | 8,337,229 | 29.7 | 11,873,168 | 35.5 | |||
| 合計(注2) | 28,104,146 | 100.0 | 33,455,853 | 100.0 | |||
(注1) その他にはLINEキャラクターに関するロイヤルティ収入等が含まれます。
(注2) MixRadio事業は、非継続事業として分類しているため、上表には含めておりません。
② 営業費用及び営業利益
クリエイターズスタンプに係るロイヤルティの増加、LINEスタンプや内部開発ゲーム等の課金の増加に伴う決済手数料の増加、従業員数の増加による人件費の増加、新しいアプリの開発などのための外注費の増加などにより費用が増加する一方、日本、タイ、台湾、インドネシアの主要4カ国以外の市場におけるマーケティング費用が減少した結果、営業費用は28,778,170千円(前年同期比7.4%増)となりました。売上収益の増加が営業費用の増加を上回ったことにより、営業利益は5,337,985千円(前年同期比275.0%増)となりました。
③ 継続事業に係る税引前四半期利益、継続事業に係る四半期純利益及び四半期純損失
米ドル及び韓国ウォンに対する円高による為替差損や、財務費用、持分法による投資損失などを含めた結果、継続事業に係る税引前四半期利益は4,143,010千円(前年同期比250.0%増)となりました。
法人所得税については、前第1四半期連結累計期間において、税務上損金算入できない非居住者である役員及び従業員に付与したストック・オプションに係る費用などにより実効税率は248.3%であった一方、当第1四半期連結累計期間においては、見積年間税引前利益の増加及び税務上損金算入できない非居住者である役員及び従業員に付与したストック・オプションに係る費用の減少により、実効税率は66.1%となりました。その結果、継続事業に係る四半期純利益は1,406,270千円(前年同期の継続事業に係る四半期純損失は1,757,063千円)となりました。
さらに、2016年3月21日のMixRadio事業の終了に伴い、MixRadio事業に関連する損益は、非継続事業に係る四半期純損失として遡及して分類表示しております。当第1四半期連結累計期間においては、かかる従業員の解雇給付費用1,183,142千円などを含む非継続事業に係る四半期純損失を1,640,163千円(前年同期の非継続事業に係る四半期純損失は148,046千円)計上しております。
以上の結果、四半期純損失は233,893千円(前年同期の四半期純損失は1,905,109千円)となりました。なお、当社の株主に帰属する四半期純損失は122,273千円(前年同期の当社の株主に帰属する四半期純損失は1,888,377千円)となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
第16期連結会計年度(自 2015年1月1日 至 2015年12月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて13,397,795千円増加し、33,652,250千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は6,979,470千円(前連結会計年度は12,455,970千円の収入)となりました。当連結会計年度における主な収入要因は、非資金支出となる株式報酬費用11,212,630千円及び減価償却費及び償却費4,057,210千円、売却可能金融資産減損損失1,789,603千円、のれん及びその他の無形資産の減損4,138,289千円、買掛金及びその他の未払金の増加2,262,748千円、前受金の増加4,349,515千円などであり、主な支出要因は、税引前損失12,033,216千円、法人所得税の支払額10,843,928千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12,228,577千円(前連結会計年度は12,967,066千円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産及び無形資産の取得による支出5,696,120千円、関連会社及び共同支配企業に対する投資による支出1,567,100千円、敷金の差入による支出2,035,674千円、子会社の取得による支出2,926,572千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は18,859,895千円(前連結会計年度は6,492,312千円の収入)となりました。主な収入要因は、短期借入金による収入(純額)19,807,733千円などであります。
第17期第1四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年3月31日)
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ1,429,364千円増加し、残高は35,081,614千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,264,071千円(前年同期は7,537,590千円の支出)となりました。主な収入要因は、税引前四半期利益の計上1,645,529千円、株式報酬費用の計上2,493,754千円、売掛金及びその他の短期債権の減少3,645,179千円などであり、主な支出要因は、未払費用の減少2,018,372千円、法人所得税の支払額3,323,439千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,928,504千円(前年同期は6,754,729千円の支出)となりました。主な支出要因は、新オフィスの賃借契約等に伴う敷金の差入による支出795,258千円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出785,730千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、683,388千円(前年同期15,130,497千円の収入)となりました。主な支出要因は短期借入金の返済による支出434,353千円などであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因といたしましては、外部要因として、①スマートフォンアプリケーション市場の環境、②競争の激化、③技術革新、④法的規制、⑤海外の政治・経済的状況、⑥風評、⑦為替等の影響等が挙げられます。また、内部要因としては、①サービスリリースやコンテンツ開発の時期、②内部管理体制、③システム障害等が挙げられます。そのため、人材の確保・育成、内部管理体制の強化等により組織体制の整備を行い、有力企業との提携やM&A、新規事業の積極的な開拓等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散及び抑制し、適切に対応していく所存です。
[調整後EBITDA及び調整後当期純利益]
また、当社グループでは、財務及び事業の意思決定目的のため、以下に示す各連結会計年度の調整後EBITDA及び調整後当期純利益を非IFRS財務指標として活用しております。
| (単位:千円) | ||||||
| 第15期連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 第16期連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | 第17期第1四半期 連結連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年3月31日) | ||||
| 調整後EBITDA | 11,759,612 | 16,905,531 | 8,799,714 | |||
| 調整後当期純利益 | 1,975,092 | 10,265,767 | 3,789,753 |
各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益は、調整前の数値によって歪められる可能性のある当社事業の根底にある傾向を識別するのに役立つと考えております。
したがって、当社の財務及び経営成績に関する意思決定においては、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益を当社の過去の実績と今後の展望の全体的な理解を判断する際の有益な指標として活用しております。
他方、当社の財務動向や業績動向を表す指標として有益である損益計算書の各数値やキャッシュ・フロー計算書の各数値に対し、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益は、それに置き換わるほどの有益な指標としてまでは解釈されるべきではありません。また、他社では、各連結会計年度に係る調整後EBITDA及び調整後当期純利益に関して、同様の名称を用いて当社とは異なる基準で算出する可能性があることから、比較する指標としてもその有用性が制限され、又は比較不能であることに留意が必要となります。
調整後EBITDAは、営業活動から発生する利益又は損失(財務収益、財務費用、持分法による投資損益、為替差損益、その他の営業外収益及び費用、法人所得税を含まない利益又は損失)から株式報酬費用、減価償却費及び償却費並びにMixRadio関連の営業損失(減価償却費及び償却費を除く)の影響を除外した利益又は損失を示しています。なお、2016年第1四半期より、MixRadioに関連する損益は非継続事業として分類され、営業損益を構成しないため、かかる調整はしておりません。
また、調整後当期純利益は、当期純利益から株式報酬に関連する損益、MixRadio関連の税引後純損失及び非継続事業に係る純損益による影響を除外した利益を示しています。なお、2016年第1四半期より、MixRadioに関連する損益は非継続事業に係る純損益として調整しております。
調整後EBITDAに関して、営業利益(△は損失)からの調整過程は以下のとおりです。
| (単位:千円) | ||||||
| 第15期連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 第16期連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | 第17期第1四半期 連結連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年3月31日) | ||||
| 営業利益(△は損失) | 6,415,298 | △9,524,182 | 5,337,985 | |||
| 調整:株式報酬費用 | 2,974,692 | 11,212,630 | 2,493,754 | |||
| 調整:減価償却費及び償却費 | 2,369,622 | 4,057,210 | 967,975 | |||
| 調整:MixRadio関連の営業損失 (減価償却費及び償却費を除く) | ― | 11,159,873 | ― | |||
| 調整後EBITDA | 11,759,612 | 16,905,531 | 8,799,714 |
また、調整後利益に関して、当期純利益(△は損失)からの調整過程は以下のとおりです。
| (単位:千円) | ||||||
| 第15期連結会計年度 (自 2014年1月1日 至 2014年12月31日) | 第16期連結会計年度 (自 2015年1月1日 至 2015年12月31日) | 第17期第1四半期 連結連結累計期間 (自 2016年1月1日 至 2016年3月31日) | ||||
| 当期純利益(△は損失) | 2,004,076 | △7,972,111 | △233,893 | |||
| 調整:株式報酬費用(税金考慮後) | 2,862,851 | 10,649,881 | 2,383,483 | |||
| 調整:MixRadio関連の税引後純損失 | ― | 7,587,997 | ― | |||
| 調整:非継続事業に係る税引後純損益 | △2,891,835 | ― | 1,640,163 | |||
| 調整後当期純利益 | 1,975,092 | 10,265,767 | 3,789,753 | |||
| 株式報酬費用 | 2,974,692 | 11,212,630 | 2,493,754 | |||
| 株式報酬費用に係る税金 | △111,841 | △562,749 | △110,271 | |||
| 株式報酬費用(税金考慮後) | 2,862,851 | 10,649,881 | 2,383,483 | |||
[経営上の重要な非財務指標]
当社グループでは、経営上の重要な非財務指標として、以下に記載の日現在の又は以下に記載の期間における各種指標を活用しております。
(単位:百万人)
| 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | ||||||||||||||||||||||
| 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | |||||||||||||
| MAUs合計 | 75 | 94 | 125 | 137 | 159 | 170 | 179 | 190 | 205 | 211 | 212 | 215 | 218 | ||||||||||||
| 日本 | 31 | 35 | 39 | 41 | 45 | 47 | 49 | 51 | 54 | 55 | 57 | 58 | 61 | ||||||||||||
| 台湾、タイ、 インドネシア | 22 | 28 | 34 | 38 | 44 | 49 | 54 | 62 | 70 | 76 | 81 | 87 | 91 | ||||||||||||
| MPUs合計 | 2.6 | 3.7 | 3.7 | 4.1 | 5.4 | 6.7 | 7.0 | 8.2 | 7.5 | 7.9 | 8.2 | 8.8 | 8.4 | ||||||||||||
| LINE GAMEに関するMAUs(注1) | 18 | 19 | 21 | 22 | 35 | 34 | 33 | 39 | 38 | 36 | 32 | 32 | 31 | ||||||||||||
| LINE GAMEに関するMPUs(注2) | 0.6 | 0.8 | 1.1 | 1.1 | 1.5 | 1.4 | 1.4 | 1.8 | 1.5 | 1.4 | 1.4 | 1.6 | 1.6 | ||||||||||||
(注)1. その特定の月において、1回以上モバイルからLINE GAMEアプリを起動したユーザーアカウント数。
2. その特定の月において、1回以上モバイルからLINE GAMEアプリ内で支払いを行ったユーザーアカウント数。
当社は、LINEの人気度やそのプラットフォーム上のゲーム、その他のコンテンツの利用状況を把握する指標として、定期的に以下のLINEメッセンジャー・アプリ累計ダウンロード数やLINE GAME累計アプリダウンロード数をレビューしております。
| (単位:百万件) | |||||||||||||||||||||||||
| 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | ||||||||||||||||||||||
| 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | |||||||||||||
| LINEプラットフォーム上で提供されるアプリケーションの累計ダウンロード数 | |||||||||||||||||||||||||
| LINEメッセンジャー・アプリ(注) | 134 | 183 | 260 | 325 | 400 | 476 | 554 | 637 | 722 | 804 | 883 | 953 | 1,025 | ||||||||||||
| LINE GAME | 93 | 146 | 191 | 235 | 312 | 367 | 428 | 485 | 527 | 563 | 597 | 628 | 654 | ||||||||||||
| その他のLINEアプリ | 58 | 80 | 101 | 125 | 145 | 169 | 191 | 223 | 270 | 327 | 391 | 441 | 500 | ||||||||||||
| 合計 | 285 | 409 | 552 | 685 | 857 | 1,012 | 1,173 | 1,345 | 1,519 | 1,694 | 1,871 | 2,022 | 2,179 | ||||||||||||
(注)LINEメッセンジャー・アプリの登録ユーザーアカウント数(ダウンロード後非登録となったユーザーアカウント数を除いたアカウント数)は2014年12月末時点451百万件、2015年12月末時点640百万件。
| (単位:百万件) | |||||||||||||||||||||||||
| 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | ||||||||||||||||||||||
| 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | |||||||||||||
| LINEプラットフォーム上での月間ダウンロード数 | |||||||||||||||||||||||||
| LINEメッセンジャー・アプリ | 29 | 49 | 77 | 65 | 74 | 76 | 79 | 82 | 85 | 82 | 79 | 70 | 71 | ||||||||||||
| LINE GAME | 29 | 53 | 45 | 44 | 77 | 55 | 62 | 57 | 42 | 36 | 33 | 31 | 26 | ||||||||||||
| その他のLINEアプリ | 17 | 22 | 21 | 24 | 21 | 24 | 22 | 32 | 47 | 57 | 64 | 50 | 58 | ||||||||||||
| 合計 | 74 | 123 | 143 | 133 | 173 | 155 | 163 | 171 | 174 | 174 | 177 | 151 | 155 | ||||||||||||
| (単位:スタンプ総数以外は百万回) | |||||||||||||||||||||||||
| 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | ||||||||||||||||||||||
| 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | 6月末 | 9月末 | 12月末 | 3月末 | |||||||||||||
| メッセージ数 (注1) | |||||||||||||||||||||||||
| 日次平均メッセージ送信数 | 1,403 | 1,801 | 2,050 | 2,197 | 2,860 | 3,100 | 3,190 | 3,372 | 3,764 | 4,051 | 3,997 | 4,048 | 4,211 | ||||||||||||
| 日次平均メッセージ受信数 | 3,105 | 3,917 | 4,257 | 4,715 | 6,519 | 8,071 | 9,244 | 11,048 | 12,889 | 15,555 | 15,160 | 15,534 | 16,186 | ||||||||||||
| スタンプ数(注2) | |||||||||||||||||||||||||
| 日次平均スタンプ送信数 | 155 | 204 | 231 | 267 | 346 | 350 | 328 | 335 | 358 | 397 | 379 | 388 | 389 | ||||||||||||
| LINEのプラットフォーム上に登録されたスタンプ総数 | 163 | 225 | 289 | 351 | 428 | 3,881 | 18,671 | 41,596 | 75,392 | 147,987 | 185,114 | 225,895 | 259,499 | ||||||||||||
| (注3) | (注3) | (注3) | (注3) | (注3) | (注3) | (注3) | (注3) | ||||||||||||||||||
(注)1. モバイル若しくはPCから、LINEメッセンジャー・アプリ上でテキストメッセージ、音声メッセージ、スタンプ、写真、動画、音声ファイル、テキストファイル、無料音声若しくはビデオコールなどを送受信した数、又はモバイルからLINE GAMEまたはLINEファミリー・アプリ内で同様の送受信をした数。
2. クリエイターズマーケット及びLINE スポンサードスタンプを含む。
3. 2014年4月から開始したクリエイターズマーケットスタンプを含む。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは、①「LINE」の継続的成長、②海外でのシェア拡大、③システム基盤の強化、④競合他社への対応、⑤優秀な人材の採用、⑥経営管理体制の強化、⑦サービスの安全性及び健全性の確保を経営上の課題として認識しております。これらの課題に対応するため、当社グループの経営陣は、最大限に入手可能な情報に基づき現在の事業環境を確認し、最善の経営方針を立案するよう努めてまいります。