訂正有価証券届出書(新規公開時)

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2016/06/27 15:00
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有報資料

当社グループが属するインターネット業界については、急激に市場が拡大しているものの、新規参入企業の増加に伴い、競争環境も激化しております。
このような状況の下、当社グループは「LINE」を社会的インフラとして成長させ、多様化するユーザーのニーズに応えるための継続的な新規コンテンツの拡充や、それを実現するための組織体制を整備し、今後の規模拡大に伴い、コーポレートガバナンスの強化も重要な課題として認識しております。
これらを具体化するため、以下の点を主な経営の課題と認識しております。
① 「LINE」の継続的成長
当社グループでは、「LINE」の成長が当社グループの安定的・継続的な発展に必要不可欠であると考えております。そのためには「LINE」が日常生活に必要なコミュニケーションツールとして機能しながら、ユーザーの生活をより豊かにする情報へのアクセスやゲーム、音楽・動画などのエンターテイメントコンテンツの提供など、新しいコンテンツやサービスのゲートウェイとなる必要があると考えております。
継続的な新規コンテンツ提供とサービスラインナップの拡大は、ユーザー数及びユーザーのサービス利用頻度を高めてユーザーの生活をより豊かにするとともに、LINEプラットフォームをより強固なものにすることにより、「LINE」の広告主に対してターゲットを絞った双方向なマーケティングソリューションの提供を可能にし、当社グループの収益機会の増加につながります。
当社グループでは、今後とも高い企画力・開発力により、「LINE」の発展に取り組んでいく方針であります。
② 海外でのシェア拡大
当社グループは、2011年6月にモバイルメッセンジャー・アプリ「LINE」を日本でリリースし、その後、海外に順次展開いたしました。今日、「LINE」はユーザー規模において日本、台湾及びタイにおけるモバイルメッセンジャー・アプリの主要なプレーヤーであり、またアジアではインドネシア、香港、シンガポール、マレーシア及びミャンマー、中東ではエジプト、イラン及びサウジアラビア、並びに米国を含むその他の世界各国においてもユーザーを獲得しております。
当社グループでは、これまで蓄積してきたマーケティングのノウハウ、各地域の嗜好やニーズに合わせてコンテンツをカスタマイズしてきた経験を活用することによって、今後も特にアジア、並びにブランド認知されている市場及びマーケットでの地位をすでに相当程度構築している市場に焦点をあてて、ユーザー数の成長及びユーザーのサービス利用頻度の向上を目指していく方針であります。
③ システム基盤の強化
当社グループは、収益の基盤となるサービスをインターネット上で展開していることから、システムの安全性及びシステム稼働の安定性を確保することが経営上の重要な課題であると認識しております。
これまでも、ユーザーの信頼構築と維持のため、ユーザーのプライバシー保護、安全なオンライン環境の推進、ユーザーデータの安全性を保証するプログラムの開発及び導入等を行ってまいりました。また、ユーザーが何を誰と共有するかの権限はユーザーのものであるとの方針の基、ユーザー間のプライベートなコミュニケーションの監視は行っておりません。セキュリティに関しては、ユーザーの個人情報保護に対する取り組みの一環として、技術、手続き及び人的資源への投資を行ってまいりました。当社グループは、当社グループに管理を委ねられた情報を保護する侵入検知システム等、サードパーティ開発の技術と自社技術の双方を利用しており、ファイアウォールを用いた複数レイヤーにまたがるネットワーク分離によって、サイバー攻撃や不正アクセスからの保護に努めております。当社グループのセキュリティチームは、商用ツール、コードの安全性の検討や進入試験、内部及び外部監査を利用したセキュリティの脆弱性の調査を積極的に実施しています。また、当社グループの内部方針は、情報の保護の方策を厳格に実行するためのものであり、当社グループは、セキュリティ及びプライバシー両方の国際的な認証を取得しています。
当社グループでは、今後も引き続きユーザー数の増加に対応するための負荷分散等、設備への先行投資をはじめ、継続的にシステム基盤の強化を図っていく方針であります。今まで蓄積された大容量データのハンドリング技術、各地域の異なるモバイル通信環境での高い障害対応能力を更に進化させ、安心して利用できる信頼性の高いシステム構築に取り組む方針であります。
④ 競合他社への対応
インターネットビジネス市場においては競合他社も取り組みを強化しており、今後競争が一層激しくなっていくことが予想されます。
「LINE」の主要市場として認識しているモバイル・アプリケーション市場において当社グループは、ユーザーを誘致し確保するため様々な企業と競合しております。Facebook社のFacebook MessengerやWhatsApp、Tencent社のWeChat、Telegram社のTelegram Messenger、BlackBerry社のBlackBerry Messenger等のモバイル・メッセンジャー・サービス及びApple社のiMessageのような特定のオペレーティング・プラットフォーム用モバイルメッセンジャーサービスとは、直接の競合関係にあります。Facebook、Google、TwitterやYahoo Japan等、幅広いソーシャル・ネットワークサービス及び製品、オンライン広告サービスを提供する企業とは、当社グループ事業のほぼ全ての面で競争に直面しております。さらに、ゲーム会社、携帯通信事業者、eコマース企業、音楽配信企業等、LINEメッセンジャーサービスやLINEプラットフォーム上で提供する他のアプリの特定機能と競合する可能性のある製品やサービスを提供するインターネット関連企業等との競合に直面しています。当社グループでは、製品及びサービスの実用性、性能及び信頼性、プラットフォーム提携先との関係構築及び関係維持能力等によりユーザーの拡大を進めるとともに、ユーザーの規模や構成により魅力的なゲーム等を制作するアプリ開発会社を惹きつけ、差別化を図っております。
広告主の予算や宣伝活動の管理及び最適化用ツールやシステムの開発の面で当社グループは、既存及びオンラインのメディア事業体と競合しています。広告主の予算を獲得するため、当社グループでは、ユーザーの規模や構成、広告のターゲティング能力、当社による広告及び販売努力等において差別化を図っております。
モバイル・アプリケーション市場全体の認知度が高まり利用者数が拡大することは、当社グループにとってメリットは大きいものと思われます。当社グループでは、上記の差別化を図りながら、既存サービスの利便性やセキュリティ等を強化し、既存サービスのさらなる成長を進めるとともに、グローバル展開をより一層積極的に取り組んでまいります。
⑤ 収益基盤の拡大
当社グループでは、常に新しい収益化の機会を探し求めています。当社グループの収益化に際するアプローチは、一般的に、製品リリースの初期段階でユーザー基盤とサービス利用頻度の拡大に焦点を当て、その後、一定水準のユーザーからの要求を満たした後に収益化に適切な時期や手段を慎重に選択するというものになっております。また、サービス利用頻度を高め、ユーザーからの収益を次第に増加させ、安定かつ継続的な黒字を確保するために、更なるLINE製品やサービスを国内外の市場に段階的に投入する方針であります。
⑥ 優秀な人材の採用
当社グループでは、今後の更なる成長にとって優秀な人材を適時に採用することが経営上重要な課題と認識しております。特に上級管理者、エンジニア、デザイナー及び製品マネージャー等、高度な技能を有する人材を巡って厳しい競争を迎えており、採用コストは増加傾向にあります。この競合環境は、特に本社所在地である日本において熾烈であり、先進的な技術分野や従来のメディア事業に属する他の企業と競っています。当社グループでは、優秀な人材を採用していくために、独立性、創造性、イノベーションを奨励する労働環境等の従業員の高いモチベーションにつながる環境整備や、やりがい及び報酬等の人事制度の面から企業としての採用競争力を強化してまいります。
⑦ 経営管理体制及び法令遵守の強化
当社グループは、事業拡大により従業員数が急激に増大しており、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかにかつ柔軟に対応できる組織を運営するため、また、企業価値を継続的に向上させるため、諮問委員会によるガバナンス向上や、内部統制に係る体制、法令遵守の徹底に向けた体制の強化に努めてまいります。
⑧ サービスの安全性及び健全性の確保
当社グループが提供する「LINE」は、利用者同士の密接なコミュニケーションを補完するツールであります。ユーザーが他のLINEユーザーと直接コミュニケーションをするにあたっては、各ユーザーが自身の「LINE ID」を登録し、利用者がLINE ID検索で当該ユーザーを認識することができるようにするか選ぶことができる設計としております。当社グループが提供する「LINE」及び周辺サービス自体には、見知らぬ利用者同士の出会いを推奨する機能は有しておりませんが、「LINE ID」を利用者が検索する等によって、面識のない利用者同士が「LINE」を通じてつながりを実現させることがあり得ます。
この「LINE ID」を悪用し男女の出会いの場を提供することができる外部掲示板サービスを行う事業者が多数存在しており、各種トラブルの温床となっているため、当社としては非常に憂慮しており、各種対策を行っております。当社は、ユーザーが他のユーザーからの「LINE ID」によるアカウント検索を許すか否かについて選択できるようにしています。
また「LINE」はモバイルコンテンツ審査・運用監視機構による、未成年者が利用するに相応しい運営体制であることの審査を受け、適正であるとして認証を受けております。
これらの施策を行うとともに、未成年者の安心安全な利用環境について、学生生徒児童向けや、教職員、PTA等に向けて、安心安全な利用を呼びかける啓発講演活動を2013年に130回以上、2014年には340回以上、2015年には1,000回以上行ったほか、情報モラル教育に使える、楽しいコミュニケーションを考えるワークショップ教材を作成し、教職員の方々向けに無償で公開し教材として使用して頂けるようにするなど、情報モラル教育の発展に努めております。
今後も引き続き、利用者保護の為の適切な措置を随時講じるなど、サービスの安全性及び健全性の確保を行ってまいります。

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