有価証券報告書-第53期(平成30年7月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「全社員の一心同体経営」、「仕事から得られる心の利益を大切にする」という2つの経営理念を基に、人に付いた技術で日本のもの造りを支援し、設備と敷地を持たない製造業、また人材輩出企業に進化していく上で、以下の3つの経営方針を掲げております。
1.社会的存在価値のある尊敬される企業になるための社内環境、事業を構築する。
2.人材育成と製造技術・ノウハウの結集により新たな高付加価値のサービスを提供する。
3.人材会社から製造支援会社・人材教育会社へ、国内サービスからグローバルサービスへ転換する。
(2)経営環境と中長期的な経営戦略
当社グループは、新たな高付加価値サービスを提供するものづくり支援オンリーワン企業に向けて、邁進する所存であります。
外部環境は、以下の見込みを前提としております。
・製造請負・製造派遣市場規模拡大2.8兆円市場へ年率6.4%アップ
・技術者派遣市場規模拡大1.1兆円市場へ年率8.7%アップ
・海外からの引き合い増加ASEAN GDP4兆ドルへ年率9.8%成長
ただし、リスクとして、米中貿易戦争による不透明感とそれに伴う円高により変動すると考えております。
具体的な施策は、以下のとおりであります。
① 新規事業と既存事業の融合による高付加価値サービスの創造
IoTやAI、RPAなどを活用した事業連携強化により収益性の向上を目指します。
具体的には、オペレーションのシステム化による生産効率の更なる改善、PDCA測定データのお客様への常時提供によるモノづくりの高度化、IT化による生産現場の稼働管理といった新たな業務も含めたアウトソーシングを進めます。これらにより、当社グループ独自の高付加価値サービスの提供を実現してまいります。
② サービス事業(小売・外食・物流・宿泊など)顧客の拡大
グループ入りしたFUNtoFUN株式会社の強みを活かしながら、人材不足が深刻な小売・外食・物流・宿泊などの顧客を拡大します。
③ エンジニア派遣の領域拡大に伴う高付加価値人材の育成と多様な人材採用
教育体制の強化により、未習熟者から初級エンジニアへのキャリアチェンジを推進するとともに、これまでの領域(機械、電気、組込ソフト、IT)を超えたIoTやAI、RPAを活用できるスペシャリストの育成も行ってまいります。
また、ベトナム、ミャンマーからのグローバル人材も積極的に採用してまいります。
④ 外国人労働者の受入・管理受託サービスを全職種で展開
国内の労働力不足を背景に、2019年4月に「改正出入国管理法」が施行され、新たな在留資格として「特定技能」が創設されました。今後5年間で外国人労働者が34.5万人増加すると見込まれ、これをビジネスチャンスとして、当社グループの株式会社平山グローバルサポーターを中心に、外国人労働者の受け入れ体制の強化を加速します。外国人労働者の送り出しから受け入れ支援、教育、労務管理業務支援、帰国後の支援を含めた全過程でしっかりと外国人労働者のサポートを実施します。
⑤ 国内の人材ビジネスパッケージ(人材派遣・製造請負・改善コンサル・人材教育)を海外展開
約30年にわたる日本市場での実績を生かし、タイやベトナム、中国等の海外でも、人材派遣、インソーシング製造請負、現場改善コンサルティング、人材育成の4つのサービスを柱に事業を積極的に展開してまいります。
(3)目標とする経営指標
当社グループの目標とする経営指標につきましては売上高営業利益率を重視し、中期的に4%を経営目標と掲げて進めて参ります。
具体的手法として、当社グループが主力事業としている国内製造業向けインソーシング・派遣事業において、既存インソーシング取引先との契約範囲の拡大や、既存製造派遣取引先のインソーシング化を推進するとともに、自社管理業務及び既存インソーシング取引先業務の両面にて強力に改善を進めることによって、売上原価・販売管理費を抑制し、売上高営業利益率の向上に努めて参ります。
(4)対処すべき課題
① 採用力の強化
年々採用実績は増加しておりますが、各産業における人手不足感は極めて強く、さらなる強化が必要であると考えております。採用拠点を増設しつつ全国各地に配置しております採用担当者を中心に、新たな試みにも積極的に挑戦し、高度化する顧客企業のニーズに応え、求職者一人一人にマッチした多様な仕事を紹介できる体制構築をいたします。
また、外国籍人材の採用にも柔軟に対応し、応募しやすく働きやすい環境を実現することにより、応募総数及び採用人数の増加に繋げるように努めます。
雇用の機会損失とならないようにグループ全体で連携し、より多くの人材を採用して参ります。
② 従業員教育の強化と定着率の向上
当社グループは無期雇用を基本とし安心・安定した雇用を提供するとともに、キャリア形成支援により、一人一人にマッチした多様な仕事にキャリアチェンジできる環境・機会を提供しています。
昨年より取り組んでおります未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムにより定期的に技術系人材を輩出できるようになっております。未習熟者から初級エンジニアへのキャリアチェンジを進め高付加価値人材育成を推進して参ります。
また、キャリアカウンセラーを増員し、積極的にキャリア形成支援を行い、従業員の希望と現状分析に基づいた個別カリキュラムによる教育の強化を図ります。
従業員個々の能力向上に伴う、生産性の向上のみでなく、他社他業界でも通用する従業員を育成し、多くの選択肢を提供できる環境を構築いたします。
社内コミュニケーションの活性化により会社・社員同士の繋がりを醸成し、明るく楽しい職場作りを推進して参ります。
③ 請負化の推進と強化
当社グループとしては、従来通り、製造派遣契約から製造請負契約への推進を図ります。製造請負優良適正事業者認定制度に基づいた透明性・公正性を重視したコンプライアンス運営を徹底いたします。
また、当社グループの強みであるコンサルティングによる改善活動に加え、IoT・RPAの導入により、生産性の向上及び品質の向上と省人化を実現し生産現場での収益改善を行って参ります。これらのノウハウを活用して小売り・宿泊・外食等のインバウンド関連事業へも請負化を拡大していきます。
④技術者派遣事業の拡大
当社グループは継続的な既存領域の技術者ニーズに対応しつつ、生産技術・IT・AI領域の新分野への顧客拡大に努めます。未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムによる定期的な技術系人材の輩出、新卒採用の大幅な増員と教育、ミャンマー国の大学との連携による技術者の採用の3つの柱に先行投資をしながら技術者の安定供給を実現します。
また、社内コミュニケーションの活性化と技術研修強化により既存技術者の定着率を改善し、キャリアの可視化と研修管理をベースに適正な人員配置の実現により技術者のモチベーションも向上して参ります。
⑤海外事業及びその他事業の強化
海外事業においては、日本流グループ派遣の提案による大規模派遣の推進を図りながら、現場改善コンサルティング・教育・セミナーと顧客企業のニーズにマッチするサービスの提供により派遣ビジネスの拡大と収益力の強化に努めます。
コンサルティング事業においては、IoT・AI関連企業との協業によるコンサルティング領域の拡大と顧客企業の国内外工場における改善コンサルティングのワンストップサービスの拡大に努めます。海外からの研修ツアーに関しては新メニューの開発と新顧客の開拓を目指します。
また、外国人等就労支援事業においては外国人技能実習生の受入れ増加と外国籍管理者の採用強化を行い、組織強化に努めます。
令和元年7月16日からサービスを開始いたしました「HAio(ハイオ)」(AIを活用した労働災害防止支援サービス)の利用者増加を目標に戦略的な営業活動を展開して参ります。
⑥グループ会社の連携とコーポレートガバナンスの強化
当社グループは、さらなる事業拡大、企業価値向上を目指すためには社会から信頼を得ることが極めて重要であると考え、企業倫理・コンプライアンスに関し、役員、全社員が共通の認識を持ち、公正で的確な意思決定を行う風土を醸成する仕組みの構築に加えて、透明性のある管理体制の整備を行うことで、内部管理体制の強化及びコーポレートガバナンスの充実に努めて参りました。
しかしながら、当連結会計年度において、連結子会社であるFUNtoFUN株式会社において発生したコンサルティング業務に係る売上取引に端を発し、令和元年8月2日に第三者委員会を設置する事態となりました。調査結果において内部統制に対する懸念等が示されたことから、管理体制の見直し等を実施しております。これらを受け、当社グループでは、内部統制及びコンプライアンス教育のさらなる強化等に真摯に取り組み、再発の防止に努めて参ります。
また、(1)請負の高度化、人材育成、IoT・AI等のシステム投資による付加価値の倍増、(2)独自のインソーシングパッケージの海外展開、(3)外国籍人材雇用に関する管理受託業務、(4)小売り、宿泊、外食、介護等の人材不足の全業種への業務拡大のために、新会社設立やM&Aによりグループ会社を国内外に増やしております。
今後、グループ会社間のサービス連携、顧客連携によるシナジー効果を増大させるとともに、各社のコンプライアンス経営を担保すべくホールディングスによるガバナンスを強化して参ります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「全社員の一心同体経営」、「仕事から得られる心の利益を大切にする」という2つの経営理念を基に、人に付いた技術で日本のもの造りを支援し、設備と敷地を持たない製造業、また人材輩出企業に進化していく上で、以下の3つの経営方針を掲げております。
1.社会的存在価値のある尊敬される企業になるための社内環境、事業を構築する。
2.人材育成と製造技術・ノウハウの結集により新たな高付加価値のサービスを提供する。
3.人材会社から製造支援会社・人材教育会社へ、国内サービスからグローバルサービスへ転換する。
(2)経営環境と中長期的な経営戦略
当社グループは、新たな高付加価値サービスを提供するものづくり支援オンリーワン企業に向けて、邁進する所存であります。
外部環境は、以下の見込みを前提としております。
・製造請負・製造派遣市場規模拡大2.8兆円市場へ年率6.4%アップ
・技術者派遣市場規模拡大1.1兆円市場へ年率8.7%アップ
・海外からの引き合い増加ASEAN GDP4兆ドルへ年率9.8%成長
ただし、リスクとして、米中貿易戦争による不透明感とそれに伴う円高により変動すると考えております。
具体的な施策は、以下のとおりであります。
① 新規事業と既存事業の融合による高付加価値サービスの創造
IoTやAI、RPAなどを活用した事業連携強化により収益性の向上を目指します。
具体的には、オペレーションのシステム化による生産効率の更なる改善、PDCA測定データのお客様への常時提供によるモノづくりの高度化、IT化による生産現場の稼働管理といった新たな業務も含めたアウトソーシングを進めます。これらにより、当社グループ独自の高付加価値サービスの提供を実現してまいります。
② サービス事業(小売・外食・物流・宿泊など)顧客の拡大
グループ入りしたFUNtoFUN株式会社の強みを活かしながら、人材不足が深刻な小売・外食・物流・宿泊などの顧客を拡大します。
③ エンジニア派遣の領域拡大に伴う高付加価値人材の育成と多様な人材採用
教育体制の強化により、未習熟者から初級エンジニアへのキャリアチェンジを推進するとともに、これまでの領域(機械、電気、組込ソフト、IT)を超えたIoTやAI、RPAを活用できるスペシャリストの育成も行ってまいります。
また、ベトナム、ミャンマーからのグローバル人材も積極的に採用してまいります。
④ 外国人労働者の受入・管理受託サービスを全職種で展開
国内の労働力不足を背景に、2019年4月に「改正出入国管理法」が施行され、新たな在留資格として「特定技能」が創設されました。今後5年間で外国人労働者が34.5万人増加すると見込まれ、これをビジネスチャンスとして、当社グループの株式会社平山グローバルサポーターを中心に、外国人労働者の受け入れ体制の強化を加速します。外国人労働者の送り出しから受け入れ支援、教育、労務管理業務支援、帰国後の支援を含めた全過程でしっかりと外国人労働者のサポートを実施します。
⑤ 国内の人材ビジネスパッケージ(人材派遣・製造請負・改善コンサル・人材教育)を海外展開
約30年にわたる日本市場での実績を生かし、タイやベトナム、中国等の海外でも、人材派遣、インソーシング製造請負、現場改善コンサルティング、人材育成の4つのサービスを柱に事業を積極的に展開してまいります。
(3)目標とする経営指標
当社グループの目標とする経営指標につきましては売上高営業利益率を重視し、中期的に4%を経営目標と掲げて進めて参ります。
具体的手法として、当社グループが主力事業としている国内製造業向けインソーシング・派遣事業において、既存インソーシング取引先との契約範囲の拡大や、既存製造派遣取引先のインソーシング化を推進するとともに、自社管理業務及び既存インソーシング取引先業務の両面にて強力に改善を進めることによって、売上原価・販売管理費を抑制し、売上高営業利益率の向上に努めて参ります。
(4)対処すべき課題
① 採用力の強化
年々採用実績は増加しておりますが、各産業における人手不足感は極めて強く、さらなる強化が必要であると考えております。採用拠点を増設しつつ全国各地に配置しております採用担当者を中心に、新たな試みにも積極的に挑戦し、高度化する顧客企業のニーズに応え、求職者一人一人にマッチした多様な仕事を紹介できる体制構築をいたします。
また、外国籍人材の採用にも柔軟に対応し、応募しやすく働きやすい環境を実現することにより、応募総数及び採用人数の増加に繋げるように努めます。
雇用の機会損失とならないようにグループ全体で連携し、より多くの人材を採用して参ります。
② 従業員教育の強化と定着率の向上
当社グループは無期雇用を基本とし安心・安定した雇用を提供するとともに、キャリア形成支援により、一人一人にマッチした多様な仕事にキャリアチェンジできる環境・機会を提供しています。
昨年より取り組んでおります未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムにより定期的に技術系人材を輩出できるようになっております。未習熟者から初級エンジニアへのキャリアチェンジを進め高付加価値人材育成を推進して参ります。
また、キャリアカウンセラーを増員し、積極的にキャリア形成支援を行い、従業員の希望と現状分析に基づいた個別カリキュラムによる教育の強化を図ります。
従業員個々の能力向上に伴う、生産性の向上のみでなく、他社他業界でも通用する従業員を育成し、多くの選択肢を提供できる環境を構築いたします。
社内コミュニケーションの活性化により会社・社員同士の繋がりを醸成し、明るく楽しい職場作りを推進して参ります。
③ 請負化の推進と強化
当社グループとしては、従来通り、製造派遣契約から製造請負契約への推進を図ります。製造請負優良適正事業者認定制度に基づいた透明性・公正性を重視したコンプライアンス運営を徹底いたします。
また、当社グループの強みであるコンサルティングによる改善活動に加え、IoT・RPAの導入により、生産性の向上及び品質の向上と省人化を実現し生産現場での収益改善を行って参ります。これらのノウハウを活用して小売り・宿泊・外食等のインバウンド関連事業へも請負化を拡大していきます。
④技術者派遣事業の拡大
当社グループは継続的な既存領域の技術者ニーズに対応しつつ、生産技術・IT・AI領域の新分野への顧客拡大に努めます。未経験者育成プログラム及びグループ内企業の非技術系人材の技術者転換プログラムによる定期的な技術系人材の輩出、新卒採用の大幅な増員と教育、ミャンマー国の大学との連携による技術者の採用の3つの柱に先行投資をしながら技術者の安定供給を実現します。
また、社内コミュニケーションの活性化と技術研修強化により既存技術者の定着率を改善し、キャリアの可視化と研修管理をベースに適正な人員配置の実現により技術者のモチベーションも向上して参ります。
⑤海外事業及びその他事業の強化
海外事業においては、日本流グループ派遣の提案による大規模派遣の推進を図りながら、現場改善コンサルティング・教育・セミナーと顧客企業のニーズにマッチするサービスの提供により派遣ビジネスの拡大と収益力の強化に努めます。
コンサルティング事業においては、IoT・AI関連企業との協業によるコンサルティング領域の拡大と顧客企業の国内外工場における改善コンサルティングのワンストップサービスの拡大に努めます。海外からの研修ツアーに関しては新メニューの開発と新顧客の開拓を目指します。
また、外国人等就労支援事業においては外国人技能実習生の受入れ増加と外国籍管理者の採用強化を行い、組織強化に努めます。
令和元年7月16日からサービスを開始いたしました「HAio(ハイオ)」(AIを活用した労働災害防止支援サービス)の利用者増加を目標に戦略的な営業活動を展開して参ります。
⑥グループ会社の連携とコーポレートガバナンスの強化
当社グループは、さらなる事業拡大、企業価値向上を目指すためには社会から信頼を得ることが極めて重要であると考え、企業倫理・コンプライアンスに関し、役員、全社員が共通の認識を持ち、公正で的確な意思決定を行う風土を醸成する仕組みの構築に加えて、透明性のある管理体制の整備を行うことで、内部管理体制の強化及びコーポレートガバナンスの充実に努めて参りました。
しかしながら、当連結会計年度において、連結子会社であるFUNtoFUN株式会社において発生したコンサルティング業務に係る売上取引に端を発し、令和元年8月2日に第三者委員会を設置する事態となりました。調査結果において内部統制に対する懸念等が示されたことから、管理体制の見直し等を実施しております。これらを受け、当社グループでは、内部統制及びコンプライアンス教育のさらなる強化等に真摯に取り組み、再発の防止に努めて参ります。
また、(1)請負の高度化、人材育成、IoT・AI等のシステム投資による付加価値の倍増、(2)独自のインソーシングパッケージの海外展開、(3)外国籍人材雇用に関する管理受託業務、(4)小売り、宿泊、外食、介護等の人材不足の全業種への業務拡大のために、新会社設立やM&Aによりグループ会社を国内外に増やしております。
今後、グループ会社間のサービス連携、顧客連携によるシナジー効果を増大させるとともに、各社のコンプライアンス経営を担保すべくホールディングスによるガバナンスを強化して参ります。