臨時報告書

【提出】
2024/03/06 16:18
【資料】
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提出理由

2024年2月29日付の当社取締役会において、マガシーク株式会社の株式を取得し、子会社化することを決議いたしました。また、本株式取得により特定子会社の異動がありましたので、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第3号及び第8号の2の規定に基づき、本臨時報告書を提出するものであります。

親会社又は特定子会社の異動

1.特定子会社の異動
(1)当該異動に係る特定子会社の名称、住所、代表者の氏名、資本金の額、純資産の額、総資産の額及び事業の内容
① 名称 :マガシーク株式会社
② 住所 :東京都千代田区三番町3-8 泉館三番町ビル3階
③ 代表者の氏名:代表取締役 井上 直也
④ 資本金の額 :1,156百万円
⑤ 純資産の額 :3,453百万円
⑥ 総資産の額 :7,222百万円
⑦ 事業の内容 :インターネットでの婦人・紳士服の販売
(2)当該異動の前後における当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数及び当該特定子会社の総株主等の議決権に対する割合
① 当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数
異動前: -個
異動後: 78個
② 総株主等の議決権に対する割合
異動前: -%
異動後:78.00%
(3)当該異動の理由及びその年月日
① 異動の理由 :当社がマガシーク株式会社株式を取得することにより子会社となり、当該子会社の純資産額が当社の純資産額の100分の30以上、資本金の額が当社の資本金の額の100分の10以上に相当し、特定子会社に該当するためであります。
② 異動の年月日:2024年2月29日

子会社取得の決定

2.子会社取得の決定
(1)取得対象子会社の商号、本店の所在地、代表者の氏名、資本金の額、純資産の額、総資産の額及び事業の内容
上記「1.特定子会社の異動(1)当該異動に係る特定子会社の名称、住所、代表者の氏名、資本金の額、純資産の額、総資産の額及び事業の内容」に記載のとおりであります。
(2)取得対象子会社の最近3年間に終了した各事業年度の売上高、営業利益、経常利益及び純利益
(単位:百万円)
決算期2021年3月期2022年3月期2023年3月期
売上高23,9197,8617,688
営業利益33224953
経常利益34125118
当期純利益2801700

(3)取得対象子会社の当社との間の資本関係、人的関係及び取引関係
資本関係記載すべき事項はありません。
人的関係記載すべき事項はありません。
取引関係記載すべき事項はありません。

(4)取得対象子会社に関する子会社取得の目的
今般、ファッションECを展開するマガシーク社(ドコモ社が75%出資、伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠商事」といいます)が25%出資)の全発行済株式のうちドコモ社が保有する75%、伊藤忠商事が保有する3%の合計78%の株式を取得することを決定しました。残る22%は伊藤忠商事が継続保有するため、これによってReebok Japanを運営する当社連結子会社であるRBKJ株式会社(66%がジェイドグループ、34%が伊藤忠商事)同様、マガシーク社はジェイドグループと伊藤忠商事との共同運営会社(78%がジェイドグループ、22%が伊藤忠商事)となります。
また、現在マガシーク社がドコモ社との業務提携契約に基づき行っております、ドコモユーザー向けのファッションECサイト「d fashion」の運営支援は、本契約を通じて3社間での業務提携として今後も継続され、当社及びマガシーク社が「d fashion」のサイト開発及び運営、物流機能の提供、マーケティング等を提供することとなります。同様に、現在、マガシーク社は主に伊藤忠商事が関与しているブランド群に対してECソリューション (B2B) 事業を運営支援していますが(弊社BOEMにあたるサービスで、ブランド各社様の自社ECの構築運営サポートを行う事業)、本事業を通じて伊藤忠商事との業務提携関係も継続されます。今回締結する本契約によるドコモ社との業務提携、及び、マガシーク社における伊藤忠商事との既存業務提携を通じて、ジェイドグループの、ドコモ社、伊藤忠商事との新たな業務提携関係が開始することとなります(以下「本業務提携」といいます)。
当社は「自宅で試着、気軽に返品」できる、靴とファッションの EC サイト「LOCONDO.jp」を軸とするEC 事業、EC 事業で構築した IT・物流インフラ等を共有活用したB2Bプラットフォーム事業、EC 事業およびプラットフォーム事業のサービスを活用して自社ブランド運営を行うブランド事業の3つの事業を展開しております。また3番目のブランド事業としては2022年10月から展開しているReebok国内事業がその主軸となっています。
当社は2018年からファッションEC市場における『圧倒的な2位』を目指すと中期ビジョンとしてお伝えしてまいりましたが、本株式取得によってグループ取扱高は300億円(2024年2月期計画値、親子相殺前)から600億円(概算値。ジェイドグループ300億円(同上)、マガシーク300億円(2024年3月期見込値))と2倍の規模へと拡大する事で、この中期ビジョンを実現する事ができます。また2030年度までの長期ビジョン「取扱高1000億円」の水準に一気に近づくことが可能となりました。
加えて今回の株式取得によって以下のシナジー効果を期待できます。
① LOCONDO.jpとマガシーク社が運営するECサイトMAGASEEK / d fashionの物流・ITインフラを共通化する事によってECにおいて最重要な「品揃え」の拡充が実現できる
② それぞれのお客様を取り込むことによってグループ全体のユーザー層基盤の拡大が実現できる
③ ECソリューション (B2B) 事業を提供しているブランド様に対し、ジェイドグループのIT・物流内製化プラットフォームを提供する事によって高品質・低コストのサービスを提供する事が可能になる
④ グループ全体でヒト・モノ・カネの戦略的なポートフォリオ運営をする事によってグループ全体の成長戦略の広がりを加速できる
さらに本業務提携によって、日本の通信業界を牽引する携帯電話会社が「集客」を支援し、日本のファッション業界を牽引する総合商社が「品揃え」を支援するという、ECにとっての2大重要要素を、各業界のリーディングカンパニーが支える完璧なバックアップ体制が構築されることとなります。「ファッションEC業界の取扱高1位を目指すためのパートナーシップの構築」という、将来に向けた大きな価値を得られたとも言え、非常に大きな意義があると考えております。
(5)取得対象子会社に関する子会社取得の対価の額
マガシーク株式会社のA種種類株式 3,326百万円
※現時点における発行済み株式はA種種類株式4株のみです。
※ドコモ社からA種種類株式3株を(分割後75株)、伊藤忠商事から株式分割後A種種類株式の3株を取得する予定です。
※今回の株式取得に際し、100株への株式分割を行う予定であり、記載の株式数は分割後の株式数(予定)です。
※今回の株式取得でアドバイザリー費用は発生しておりません。
以 上