有価証券報告書-第39期(平成28年9月1日-平成29年8月31日)
有報資料
(1) 業績
当事業年度の経営成績は、次の表のとおりです。
当社は、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針とし、人びとに「いい時間」を味わってもらうコンテンツを提供する事業を行っています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、犬や猫と過ごす「いい時間」を軸にしたスマートフォン用写真SNSアプリ「ドコノコ」、「いい時間」を味わう商店街というコンセプトの「生活のたのしみ展」といった、人びとがよろこんで集まる「場」を築き、こうした「場」で商品を販売する事業を営んでいます。主力商品の『ほぼ日手帳』は売上の約3分の2を占めます。
当期における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用が本事業年度も発展したことがあげられます。総務省によりますと、平成28年末の我が国のインターネット人口普及率は83.5%となりました。また経済産業省の調査では、平成28年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、15.1兆円(前年比9.9%増)まで拡大しました。当社の主力商品である手帳の市場規模は、民間の調査結果によりますと、平成28年度では355億円(前年比0.9%増)と底堅い動きになっていると見られています。
こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』では、当社ウェブ通販において、手帳カバーとセットで購入できる本体の選択肢を増やし、顧客の利便性を高めました。また、「ほぼ日刊イトイ新聞」における英語のコンテンツを充実させたり、中国のSNS「Weibo」で『ほぼ日手帳』の情報発信を開始し、海外ユーザーの認知度を高めることにつとめました。これにより、販売部数は伸長し、『ほぼ日手帳 2017年版』の販売実績は前年版から約6万部増の67万部となりました。また、当社ウェブ通販において初めて、過去に発売した手帳カバーを販売する「ほぼ日手帳アーカイブショップ」を設けました。さらに、4月下旬から当社ウェブ通販およびロフトの一部店舗で、「アーカイブキャンペーン」として過去のカバーを特集して割引販売したところ好評で、これらが売上に寄与しました。また、海外向け卸も引き続き増加し、売上に貢献しました。一方、中国等海外ユーザーを中心にした当社ウェブ通販における海外販売では、1回当たりの平均購入額が前年に高騰した反動で低下しました。結果として『ほぼ日手帳』全体の売上高は前年比微増となりました。
また、当期は新たな事業として「生活のたのしみ展」を立ち上げ、第1回を平成29年3月24日~26日に六本木ヒルズで開催しました。これは、「生活のたのしみ」という切り口で、当社がスタイリスト、クリエイター、ブランドを様々にセレクトし、靴、アパレル、生活雑貨、食品といった多彩な商品をプロデュースして「3日間だけの商店街」のように実店舗展開した販売イベントです。3日間トータルでレジ回転数は約15,700回となり、売上に貢献しました。
そのほか新刊書籍やアパレルの新商品などが寄与して売上が伸長しました。これらの結果、当期における売上高は、4,016,394千円となりました。
平成28年6月に公開した犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」のアップデートに伴う開発や、中長期の成長に向けて人材採用及び外部人材への業務委託を積極化したこと、「生活のたのしみ展」の開催費用の発生、新規株式上場に伴い、資本金が増加し外形標準課税対象となったことで租税公課が増加したこと等により販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は500,858千円、経常利益は482,151千円、当期純利益は340,882千円となりました。
上記の業績は、当社の運営する「場」が活発にコンテンツを発信し、人びとがよろこんで集まったことによりもたらされたと考えています。「ほぼ日刊イトイ新聞」では、平成29年6月に創刊19周年を迎えました。当期においては、料理研究家の土井善晴さんと糸井重里の対談や、「ほぼ日の塾」(「ほぼ日刊イトイ新聞」が、どのように作られているかを教える無料の「塾」)から生まれたコンテンツなどが、多くのユーザーを集めました。ギャラリーショップ「TOBICHI」は、平成29年6月に京都市に「TOBICHI京都」をオープンしました。東京・青山の「TOBICHI」「TOBCHI②」では、自然写真家の星野道夫さんの展覧会、家電メーカーバルミューダ社の炊飯器『BALMUDA The Gohan』試食販売イベント、画家・絵本作家ヒグチユウコさんの原画展などを開催しました。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は平成29年8月までに約15万ダウンロードを達成し、オフ会も数回開きました。
このように、当社は運営する「場」において、さまざまなコンテンツを提供しています。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読み物、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。当社は、生活のたのしみとなるような「いい時間」を味わってもらう、そのためのコンテンツをつくったり、仕入れたり、育てたり、編集したりして、お届けしています。業績は、こうした活動の結果と考えています。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は1,910,495千円と前年同期末と比べ781,734千円の増加となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、140,340千円の純収入(前年同期は273,527千円の純収入)となりました。これは主にたな卸資産が205,137千円増加し、法人税等の支払額223,212千円があったものの、税引前当期純利益が562,762千円となったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、77,725千円の純収入(前年同期は162,953千円の純支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得に17,035千円を支出したものの、保険積立金の解約による収入80,610千円、定期預金の払戻による収入26,436千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、563,668千円の純収入(前年同期は90,999千円の純支出)となりました。これは主に株式の発行による収入670,220千円と配当金の支払額90,000千円によるものです。
当事業年度の経営成績は、次の表のとおりです。
| 前事業年度 (自 平成27年9月1日 至 平成28年8月31日) | 当事業年度 (自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日) | 対前期増減率 | ||||
| 売上高 | 3,767,507 | 千円 | 4,016,394 | 千円 | 6.6 | % |
| 営業利益 | 499,548 | 千円 | 500,858 | 千円 | 0.3 | % |
| 経常利益 | 502,907 | 千円 | 482,151 | 千円 | △4.1 | % |
| 当期純利益 | 305,412 | 千円 | 340,882 | 千円 | 11.6 | % |
当社は、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針とし、人びとに「いい時間」を味わってもらうコンテンツを提供する事業を行っています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、犬や猫と過ごす「いい時間」を軸にしたスマートフォン用写真SNSアプリ「ドコノコ」、「いい時間」を味わう商店街というコンセプトの「生活のたのしみ展」といった、人びとがよろこんで集まる「場」を築き、こうした「場」で商品を販売する事業を営んでいます。主力商品の『ほぼ日手帳』は売上の約3分の2を占めます。
当期における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用が本事業年度も発展したことがあげられます。総務省によりますと、平成28年末の我が国のインターネット人口普及率は83.5%となりました。また経済産業省の調査では、平成28年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、15.1兆円(前年比9.9%増)まで拡大しました。当社の主力商品である手帳の市場規模は、民間の調査結果によりますと、平成28年度では355億円(前年比0.9%増)と底堅い動きになっていると見られています。
こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』では、当社ウェブ通販において、手帳カバーとセットで購入できる本体の選択肢を増やし、顧客の利便性を高めました。また、「ほぼ日刊イトイ新聞」における英語のコンテンツを充実させたり、中国のSNS「Weibo」で『ほぼ日手帳』の情報発信を開始し、海外ユーザーの認知度を高めることにつとめました。これにより、販売部数は伸長し、『ほぼ日手帳 2017年版』の販売実績は前年版から約6万部増の67万部となりました。また、当社ウェブ通販において初めて、過去に発売した手帳カバーを販売する「ほぼ日手帳アーカイブショップ」を設けました。さらに、4月下旬から当社ウェブ通販およびロフトの一部店舗で、「アーカイブキャンペーン」として過去のカバーを特集して割引販売したところ好評で、これらが売上に寄与しました。また、海外向け卸も引き続き増加し、売上に貢献しました。一方、中国等海外ユーザーを中心にした当社ウェブ通販における海外販売では、1回当たりの平均購入額が前年に高騰した反動で低下しました。結果として『ほぼ日手帳』全体の売上高は前年比微増となりました。
また、当期は新たな事業として「生活のたのしみ展」を立ち上げ、第1回を平成29年3月24日~26日に六本木ヒルズで開催しました。これは、「生活のたのしみ」という切り口で、当社がスタイリスト、クリエイター、ブランドを様々にセレクトし、靴、アパレル、生活雑貨、食品といった多彩な商品をプロデュースして「3日間だけの商店街」のように実店舗展開した販売イベントです。3日間トータルでレジ回転数は約15,700回となり、売上に貢献しました。
そのほか新刊書籍やアパレルの新商品などが寄与して売上が伸長しました。これらの結果、当期における売上高は、4,016,394千円となりました。
平成28年6月に公開した犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」のアップデートに伴う開発や、中長期の成長に向けて人材採用及び外部人材への業務委託を積極化したこと、「生活のたのしみ展」の開催費用の発生、新規株式上場に伴い、資本金が増加し外形標準課税対象となったことで租税公課が増加したこと等により販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は500,858千円、経常利益は482,151千円、当期純利益は340,882千円となりました。
上記の業績は、当社の運営する「場」が活発にコンテンツを発信し、人びとがよろこんで集まったことによりもたらされたと考えています。「ほぼ日刊イトイ新聞」では、平成29年6月に創刊19周年を迎えました。当期においては、料理研究家の土井善晴さんと糸井重里の対談や、「ほぼ日の塾」(「ほぼ日刊イトイ新聞」が、どのように作られているかを教える無料の「塾」)から生まれたコンテンツなどが、多くのユーザーを集めました。ギャラリーショップ「TOBICHI」は、平成29年6月に京都市に「TOBICHI京都」をオープンしました。東京・青山の「TOBICHI」「TOBCHI②」では、自然写真家の星野道夫さんの展覧会、家電メーカーバルミューダ社の炊飯器『BALMUDA The Gohan』試食販売イベント、画家・絵本作家ヒグチユウコさんの原画展などを開催しました。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は平成29年8月までに約15万ダウンロードを達成し、オフ会も数回開きました。
このように、当社は運営する「場」において、さまざまなコンテンツを提供しています。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読み物、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。当社は、生活のたのしみとなるような「いい時間」を味わってもらう、そのためのコンテンツをつくったり、仕入れたり、育てたり、編集したりして、お届けしています。業績は、こうした活動の結果と考えています。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は1,910,495千円と前年同期末と比べ781,734千円の増加となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
| 前事業年度 (平成28年8月期) | 当事業年度 (平成29年8月期) | 前年同期末増減 | ||||
| 営業活動による キャッシュ・フロー | 273,527 | 千円 | 140,340 | 千円 | △133,187 | 千円 |
| 投資活動による キャッシュ・フロー | △162,953 | 千円 | 77,725 | 千円 | 240,678 | 千円 |
| 財務活動による キャッシュ・フロー | △90,999 | 千円 | 563,668 | 千円 | 654,667 | 千円 |
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、140,340千円の純収入(前年同期は273,527千円の純収入)となりました。これは主にたな卸資産が205,137千円増加し、法人税等の支払額223,212千円があったものの、税引前当期純利益が562,762千円となったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、77,725千円の純収入(前年同期は162,953千円の純支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得に17,035千円を支出したものの、保険積立金の解約による収入80,610千円、定期預金の払戻による収入26,436千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、563,668千円の純収入(前年同期は90,999千円の純支出)となりました。これは主に株式の発行による収入670,220千円と配当金の支払額90,000千円によるものです。