有価証券報告書-第5期(2022/04/01-2023/03/31)

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2023/06/27 14:28
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(3)「人的資本経営の実践」(人財戦略)への取り組み
当社グループでは、従来より従業員は重要な財産であるとの認識から人材については「人財」と表記し、「人財」を重視した経営を進めてまいりました。2018年の当FG設立による経営統合、2021年の子銀行合併に際しては、経営理念の浸透を軸とした従業員の意識統合と積極的な交流人事などによる組織融和に注力してまいりました。また、合併前子銀行の取り組みを土台としてダイバーシティや健康経営を更に推し進め、「健康経営優良法人(ホワイト500)」「プラチナえるぼし」「プラチナくるみんプラス」の各認定を取得しております。
従来からのこうした取り組みを土台として、持続可能な成長を追求するサステナビリティ経営を人的資本の視点から捉え戦略的に実践するため、2023年度より中期経営計画の戦略Ⅲ「人財力の育成・強化」を「人的資本経営の実践」に変更し、人財(人的資本)に対する取り組みを強化してまいります。
中期経営計画の戦略Ⅲ「人的資本経営の実践」は、当社グループの人財(=人的資本)を「経営理念の実現とサステナビリティ経営の実践に向けての基盤、かつ価値創造の源泉」と捉えたうえで、環境変化への適応力と強靭力(レジリエンス)を備えた組織を作り上げることができる人財に育成していくための戦略であります。この人財戦略の実践により、当社グループの人財一人ひとりの知識とスキルを向上させ、お客さまや地域社会に「新たな価値を提供し、地域社会の発展に貢献し続ける」当FGの経営理念の実現に繋げてまいります。
①ガバナンス
人財戦略は「サステナビリティ経営の実践」を主とした経営戦略を人的資本の視点から捉え、実践するための実行戦略と言えます。こうした位置付けから人財戦略のガバナンスは「サステナビリティへの取り組み」の枠組の中で実施しております(詳細は「(2)サステナビリティへの取り組み ①ガバナンス」を参照願います)。
②戦略
人的資本経営の実践に当たって、当FGは人的資本に関して「組織総合力」「人財力」「職場環境」の3つの視点から目指す姿を設定し、これを実現するための人財育成と社内環境整備に関する方針を策定の上、実現に向けて強化する5つの取り組み(下図A~E)を重点的に進めてまいります。

当FGの「人財育成方針」「社内環境整備方針」 及び方針を実現するために強化する取り組みについては以下のとおりであります。
人財育成方針
第四北越FGは、以下の2つのポリシーと社内環境整備を通じて、自律的に学び成長し、多様化・複雑化した環境・社会課題の解決に当事者意識を持って主体的に取り組む多様な人財を育成し、高い実践力・専門力を備えたコンサルティングにより、ステークホルダーに新たな価値を提供します。
◆人財における多様性の確保と活躍推進(D&I)
ジェンダー・国際性・職歴・年齢等の属性によらず従業員一人ひとりの価値観を尊重し、多様な人財の雇用と公正・適切な処遇のもと、多様性から生まれるイノベーションを社会課題の解決に活かしていきます。
◆コンサルティング機能強化と新たな価値創造に向けた人財育成と登用
DX・SXなどの専門力と実践力を高め、ソリューション機能の強化による新たな価値の創造に向けて、コンサルティング営業分野をはじめ、IT・システム分野等、多様な経験や技能を持った人財を、新卒・キャリア(経験者)に関わらず採用・育成・登用していきます。
社内環境整備方針
第四北越FGは、健康経営態勢の強化などに取り組み、従業員の心理的・身体的ウエルビーイングを実現するとともに、顧客や地域の信頼に応えるために自律的に行動するポジティブな組織風土の醸成によるエンゲージメント向上を図り、個人が最高のパフォーマンスを発揮し、個人と組織のサステナブルな成長を促す社内環境を整備していきます。

(人財育成方針を実現するために強化する取り組み)
当社グループは、「人財における多様性確保・活躍推進」と「コンサルティング機能強化と新しい価値創造に向けた人財育成と登用」の取り組みを軸に、人財戦略「人的資本経営の実践」の中核となる「人財力」の強化と、「人財力」のシナジーである「組織総合力」の発揮を進め、高い実践力・専門力を備えたコンサルティングによりステークホルダーに新たな価値を提供してまいります。「人財育成方針」を実現するために、具体的には以下A~Cの取り組みを重点的に進めてまいります。
<取り組みA:人財マネジメントの強化>「人財力」のシナジーを発揮し、「組織総合力」に転化していくための取り組みであります。具体的には、様々な分野に強みを持つ人財のポートフォリオを構築するとともに、適切なタイミングで重要営業拠点に配置し人財の力を組織として最大限に活かしていく人財マネジメントに取り組んでまいります。併せて、多様化する人財の力をフルに引き出し、組織の力に転化していくためのリーダーシップ(インクルーシブ・リーダーシップ)を組織に定着させていく取り組みを進めてまいります。
(高度専門資格保有者数(第四北越銀行 2023年3月末))
FP1級中小企業診断士証券アナリストITコーディネータ
192人48人49人15人

<取り組みB:人財多様性確保と活躍推進(D&I)>人財の多様性を確保し、様々な考え方やキャリアを持つ人財が議論することで生まれる新しい気づきやアイデアをお客さまや地域社会の課題解決に活かしていくことは「人財力」を強化していく観点から不可欠であります。
当社グループにおいては、人財の多様性確保は主に女性とキャリア人財(経験者採用人財)の育成・登用により進めております。また、障がい者雇用についても、人財多様性確保と社会的要請に応える観点から積極的に取り組んでいくこととしております。
<取り組みC:コンサルティング能力の向上>当FGは2021年の子銀行合併に際して、経営戦略を実現するための人財戦略の柱の一つとして「コンサルティング能力の向上」を掲げ、同戦略に対応した人財育成体系や人事評価制度などを整備しております。
今般、経営戦略に対応して、サステナビリティ経営の観点から、お客さまや地域社会の多様化・複雑化した環境・社会課題の解決に主体的に取り組んでいくため、従来からの取り組みを土台に実践力・専門力の2軸でソリューション力を高め、コンサルティング能力向上への取り組みを強化してまいります。
また、コンサルティング能力向上への取り組みでは、自律的に学び、キャリアを選択していくことが人財の成長促進やエンゲージメント向上に繋がることから、リスキル・リカレント教育を含めて任意で参加できる学習機会と自律的キャリア選択機会を拡充し、当社グループ人財一人ひとりの「手挙げ文化」のマインドと挑戦意欲の向上に努めてまいります。
(DX・SX関連の資格保有・検定合格者数(第四北越銀行 2023年3月末))
ITパスポートサステナビリティ関連検定
1,010人1,087人

(社内環境整備方針を実現するために強化する取り組み)
当社グループは、自律的に行動するポジティブな組織風土の醸成による従業員エンゲージメント向上に向けた取り組みとともに、心理的・身体的ウエルビーイング実現のための健康経営態勢強化に取り組み、人財戦略「人的資本経営の実践」の土台となる、個人が最高のパフォーマンスを発揮し、個人と組織のサステナブルな成長を促す職場環境の整備を図ってまいります。「社内環境整備方針」を実現するために、具体的には以下D・Eの取り組みを重点的に進めてまいります。
<取り組みD:従業員エンゲージメント向上>当FGは2018年10月に新潟県内の2つの銀行グループの経営統合を目的に設立された会社であり、2021年に子銀行が合併したことも踏まえ、組織融和・意識統合を着実に進めることを優先課題として捉え、子銀行における管理職向け頭取説明会や全職員との役員対話交流会などの取り組みを重点的に行っております。
組織融和・意識統合の取り組みを進めるに当たっては、定期的に従業員意識調査を実施し、調査結果を踏まえた必要な施策に取り組んできたことによって、意識統合・組織融和は着実に進んでいることを確認しており、同時に従業員エンゲージメントも向上してきているものと認識しております。
当社グループとしては、銀行合併後2年を経て銀行の組織融和プロセスは概ね完了したものと捉えており、次のステップとして従業員エンゲージメント向上に向けた、FGグループ全体の意識統合や従業員のレジリエンス向上(ポジティブな思考の定着)、働きがい向上(自律的なキャリア選択機会拡充<取り組みC参照>、2023年3月より開始した副業兼業制度の活用)などに向けた取り組みに重点を移行することを予定しており、これに伴い新たなエンゲージメント指標設定を検討しております。
(従業員意識調査における「銀行全体の組織融和が進んでいる」回答割合の推移(第四北越銀行))
第1回調査(2019年10月)
子銀行合併前
第7回調査(2022年12月)
子銀行合併2年後
第1回と第7回
比較
51.3%94.6%+43.3pt

<取り組みE:健康経営態勢の強化>健康経営については、2018年の当FG設立直後に合併前の子銀行で「健康経営宣言」を公表し、当社グループとして、従業員の心身の健康管理や働き方改革、ダイバーシティ対応も考慮した柔軟な勤務制度整備などへの取り組みを継続的に強化しております。こうした取り組みが評価され、2018年以降、子銀行において「健康経営優良法人(ホワイト500)」認定を6年連続で受けているほか、「えるぼし(最上位)」「プラチナくるみん」認定も受けており、2023年5月には「プラチナえるぼし」「プラチナくるみんプラス」の認定も受けております。
健康経営への取り組みを強化するに当たっては、従業員の心理的・身体的なウエルビーイングを実現するため、心身の健康管理態勢強化と働きやすさ向上を更に進め、多様な人財一人ひとりが心身ともに健康に働ける態勢の強化を図ってまいります。
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