有価証券報告書-第21期(2024/01/01-2024/12/31)

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2025/03/28 12:04
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
連結会計年度(2024年1月1日から2024年12月31日まで)における当社グループを取り巻く環境は、東京証券取引所における株式売買比率が、プライム市場で海外投資家67.3%、個人25.5%と、引き続き海外投資家が売買の主体となっております。一方で、スタンダード市場では、海外投資家45.2%、個人49.9%、グロース市場では、海外投資家39.5%、個人投資家57.4%と個人投資家が売買の主体となっており海外投資家と個人の売買動向が株式市場に大きな影響を与えました(東京証券取引所『投資部門別売買状況』株式年間売買状況(2024年))。また、家計の金融資産残高は、株高等を背景に過去最高の2,179兆円(2024年12月18日現在。日本銀行調査統計局『資金循環統計(速報)(2024年第3四半期)』)となるとともに、個人株主数(延べ人数)は、新NISA(少額投資非課税制度)導入もあり10年連続で増加し、過去最高の7,445万人(東京証券取引所『2023年度株式分布状況調査の調査結果』)となっております。さらに、株主優待制度につきましては、新NISA導入や政策保有株式の解消が進む中で、個人投資家の存在感が高まり株主優待制度の新設や拡充を行う企業が増加し、結果、株主優待制度導入企業数は昨年度から56社増加し1,526社となっております(2024年12月31日現在)。
こうした状況の中で、東京証券取引所より「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する今後の施策についての考え方が示されました。加えて、グロース市場における上場維持基準の引き上げも検討され始めました。また、経団連は、企業や個人による「1%超の生産性向上」、政府・日銀による「2%程度の適度な物価上昇」の実現を通じて、企業の「3%超の付加価値創出」が実現する姿が望ましいという定量目標を設定しました。産業界からも企業における付加価値創出の必要性について明確な目標が示されたことで、より一層、株価やその前提としての成長性や収益力向上に向けた取組みの必要性が高まりました。
このような環境において、当社グループは、「上場企業と投資家を繋ぐことにより効率的な資本市場の実現と上 場企業の企業価値最大化を支援すること(MAXIMIZE CORPORATE VALUE)」のミッションの下、上場企業と全ての投資家を繋ぐプラットフォームの確立を成長戦略の一つとして掲げており、機関投資家マーケティングプラットフォーム「IR-navi」、個人投資家マーケティングプラットフォーム「プレミアム優待倶楽部」及び顧客企業ごとに異なる株主優待ポイントの合算利用を可能とする株主優待共通コイン「WILLsCoin」、サステナビリティ情報開示の制度化、投資家との対話の高度化等に伴う統合報告書等のレポーティング「サステナビリティソリューション」の提供に注力するとともに、バーチャル株主総会の推進等の株主総会プロセスの電子化並びに電子議決権行使プラットフォーム「WILLsVote」のサービス提供など、新規契約及び受注が堅調に推移いたしました。
以上の結果、当連結会計年度末の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末における資産合計は、4,264,211千円となり、前連結会計年度末と比べ601,477千円増加いたしました。これは主に、繰延税金資産が38,277千円減少したものの、現金及び預金472,964千円、売掛金83,515千円、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定110,981千円がそれぞれ増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ314,600千円増加の2,124,130千円となりました。これは主に、長期借入金が14,990千円減少したものの、買掛金80,924千円、未払法人税等39,965千円、契約負債145,734千円がそれぞれ増加したこと等によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ286,877千円増加の2,140,081千円となりました。これは主に、配当の支払238,201千円及び自己株式の取得153,085千円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益670,706千円を計上したこと等によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度における当グループの業績は売上高5,072,384千円(前期比13.2%増)、営業利益1,035,606千円(同13.2%増)、経常利益1,040,379千円(同14.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益670,706千円(同32.4%増)となりました。
報告セグメント別の経営成績の概況は、次のとおりであります。
(株主管理プラットフォーム事業)
「プレミアム優待倶楽部」は、「ポイント制株主優待」と株主の「電子化」(株主の電子メールアドレスを取得して法定書類を電磁的に提供し、また株主専用サイトにおける上場企業と株主との双方向コミュニケーションを実現すること)を組み合わせたサービスであります。契約社数は2023年度末より6社純増し、計96社になりました。また、顧客企業の株主数の増加及び1社当たりの株主優待ポイント売上高の平均単価が増加いたしました。これらの結果、「プレミアム優待倶楽部」の売上高は3,504,071千円(前年同期比22.8%増)となりました。
「IR-navi」は、上場企業へ提供している機関投資家マーケティングプラットフォームサービスであります。契約社数は2023年度末より16社純増し計359社となり、売上高は307,574千円(同8.1%増)となりました。
「サステナビリティソリューション」は、統合報告書やアニュアルレポート等の投資家とのコミュニケーションツールを企画、制作するサービスであります。サステナビリティ情報開示の制度化、投資家との対話の高度化等に伴い、統合報告書を始めとした各種レポーティングの新規受注が堅調に推移し、売上高は931,892千円(同42.0%増)となりました。
「その他」は、株主総会、決算説明会の企画及び運営サポートを行うサービス等であります。オンライン決算説明会の受注が減少したことにより、売上高は75,517千円(同9.0%減)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の株主管理プラットフォームの事業の売上高は4,819,055千円(同24.3%増)、セグメント利益は1,119,814千円(同26.3%増)となりました。
(広告事業)
広告事業は、「自社媒体 Web広告」と「Web広告代理店及びアドバタイジングゲーム」によって構成されております。
「自社媒体 Web広告」は、自社媒体におけるWeb広告配信を行うサービスであります。検索エンジンのアルゴリズム変更の影響が長期化し、Web検索からのアクセスが大幅に減少したことにより、売上高は113,268千円(同77.0%減)となりました。
「Web広告代理店及びアドバタイジングゲーム」は、「自社媒体 Web広告」で蓄積してきたWebマーケティング及びWeb広告のノウハウを生かし、広告代理店として顧客のWeb広告活動のサポートを行うサービスであります。また、顧客のWebサイトに株式会社ネットマイルが開発したゲームソリューションを導入し、Web広告売上及びユーザーのロイヤリティ向上等を行っております。インフルエンサー売上が増加し、売上高は147,878千円(同1.5%増)となりました。
「その他」の受託開発に伴うサービスについての売上高は1,800千円(同55.2%減)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の広告事業の売上高は262,946千円(同59.1%減)、セグメント損失は84,207千円(前期は27,983千円の利益)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,472,964千円増加し、2,885,461千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュフローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動の結果、増加した資金は1,071,838千円となりました。(前連結会計年度は947,877千円の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払額269,188千円があった一方で、税金等調整前当期純利益1,016,540千円、減価償却費90,435千円、契約負債の増加額145,734千円があったこと等によるものであります。
投資活動の結果、増加した資金は753,372千円となりました。(前連結会計年度は1,246,647千円の減少)これは主に、無形固定資産の取得による支出192,367千円があった一方で、定期預金の払戻による収入1,000,000千円があったこと等によるものであります。
財務活動の結果、減少した資金は355,460千円となりました。(前連結会計年度は354,101千円の減少)これは、短期借入金の純増加額57,832千円があった一方で、長期借入金の返済による支出23,280千円、自己株式の取得による支出153,085千円、配当金の支払額236,926千円があったこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループは受注活動を行っておりますが、受注実績は販売実績と近似しているため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年1月1日
至 2024年12月31日)
販売額(千円)前期比(%)
株主管理プラットフォーム4,816,39725.3
広告255,986△59.8
合計5,072,38413.2

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
b.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績の状況に関する認識及び分析は以下のとおりであります。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、5,072,384千円となりました。その主な内訳は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。
(売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は、2,606,806千円となりました。その主な内訳は、プレミアム優待倶楽部の商品仕入、サステナビリティソリューション制作原価等であります。
これらの結果、売上総利益は2,465,578千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、1,429,971千円となりました。その主な内訳は、役員報酬151,986千円、給与及び手当547,919千円、法定福利費104,422千円、のれん償却23,059千円、賞与引当金繰入額30,076千円、役員賞与引当金繰入額22,585千円、株主優待引当金繰入額6,566千円等であります。
これらの結果、営業利益は1,035,606千円となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における営業外収益は、14,865千円となりました。その主な内訳は、受取利息7,173千円、補助金収入7,009千円等であります。営業外費用は、10,092千円となりました。その主な内訳は、支払利息5,191千円、投資事業組合運用損3,376千円等であります。
これらの結果、経常利益は1,040,379千円となりました。
(特別損失)
当連結会計年度における特別損失は、23,838千円となりました。その主な内訳は、固定資産除却損8,860千円、抱合せ株式消滅差損14,978千円であります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における税効果会計適用後の法人税等負担額は345,833千円となりました。この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、670,706千円となりました。
また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。
なお、当社グループの目標とする経営指標の実績値は下表のとおりであります。
経営指標目標値2024年12月期目標差異
売上高成長率20.0%以上13.2%△6.8ポイント
営業利益率20.0%以上20.4%0.4ポイント

当社グループは、高い成長性、収益性を達成するために、売上高成長率20.0%、営業利益率20.0%の達成を中期的に目指す経営指標として捉えております。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主たるものは、「プレミアム優待倶楽部」の優待商品仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。
当社グループは、事業活動に必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金及び設備投資は、自己資金及び金融機関からの借入により調達しております。
なお、当連結会計年度における借入金の残高は361,642千円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は2,885,461千円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。また、連結財務諸表の作成にあたっては、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性のある見積りや予測を行っており、見積りの不確実性による実績との差異が生じる場合があります。
当連結会計年度における当社グループの連結財務諸表の作成に係る重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載をしておりますが、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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