有価証券報告書-第5期(2025/04/01-2026/03/31)
③リスク管理
気候変動に関するリスク管理については、(1)サステナビリティ全般に関する取組みの「②リスク管理」に記載のプロセスに基づき、全社視点でのリスク・機会の可視化手法であるバリューチェーンマッピング(VCM)で整理した重要項目も踏まえ、対応状況を確認しております。
④シナリオ分析
当社グループは、1.5℃シナリオとして、国際エネルギー機関(IEA)のNZEシナリオおよびIPCC第6次評価報告書(AR6 SSP1-1.9)、4℃シナリオとしてIPCC第6次評価報告書(AR6 SSP5-8.5)を参照し、当社事業への影響及び、影響発現までの時間を検討し、以下のように評価しております。
気候変動に関するリスク管理については、(1)サステナビリティ全般に関する取組みの「②リスク管理」に記載のプロセスに基づき、全社視点でのリスク・機会の可視化手法であるバリューチェーンマッピング(VCM)で整理した重要項目も踏まえ、対応状況を確認しております。
④シナリオ分析
当社グループは、1.5℃シナリオとして、国際エネルギー機関(IEA)のNZEシナリオおよびIPCC第6次評価報告書(AR6 SSP1-1.9)、4℃シナリオとしてIPCC第6次評価報告書(AR6 SSP5-8.5)を参照し、当社事業への影響及び、影響発現までの時間を検討し、以下のように評価しております。
| 分類 | 想定される リスク・機会 | 想定される影響 | 当社の影響 | 影響発現までの期間 | 対応 | |||
| 1.5℃ シナ リオ | 4℃ シナ リオ | 1.5℃ シナ リオ | 4℃ シナ リオ | |||||
| 移行 リスク | 政策 | 気候変動や国際的な公衆衛生リスクの高まりに加え、少子高齢社会による医療財政圧迫により、想定を上回る薬価引き下げ等が起こるリスク | 薬価引き下げに伴う売り上げ減少により、研究開発や設備投資削減を余儀なくされ、事業成長が停滞する可能性がある。 | 小 | 小 | 長 | 長 | あすか製薬株式会社ではスペシャリティ領域での新薬の継続的創出に向けた事業構造への転換を進めており、ポートフォリオの見直しや高付加価値製品へのシフトが進んでいることに加え、仮に想定を上回る薬価引き下げがおこった場合にも対応しうる基盤構築に努めているため、影響は僅少であると考えております。 |
| 市場 | 気候変動により原材料高騰が物価上昇を引き起こし、患者の生活費が逼迫することで受診抑制が起こるリスク | 受診抑制が当社医薬品処方減による売り上げ減少により、研究開発や設備投資削減を余儀なくされ、事業成長が停滞する可能性がある。 | 小 | 中 | 長 | 中 | 中核子会社であるあすか製薬株式会社では受診抑制がおこったとしても、産婦人科領域は医療ニーズの重要性が高く、安定的な需要が見込まれることから、強みである産婦人科領域での女性活躍推進の流れなどにより、それを凌駕する製品需要に支えられることで、影響は僅少であると考えております。 | |
| 評判 | 気候変動対策の遅れによるステークホルダーからの懸念の増加 | 気候変動対策を計画的に実施するものの、都度の実態に追い付くことができず、ステークホルダーからの信用失墜による収益低下を招く恐れがある。 | 小 | 中 | 長 | 中 | 当社は社会の一員として気候変動対策を重要課題と認識し、ESG経営を推進しております。一方で、4℃シナリオのような高温化が進行した環境下では、緩和策のみならず事業継続性やレジリエンスの確保が重要となることから、適応策の検討および情報開示の高度化に取り組んでまいります。 | |
| 物理的リスク | 慢性 | 気候変動による製造原価上昇等、営業費用が増加するリスク | 慢性的な風水害リスクの機会が増し、社員の出社不可能な事態や製造設備毀損による操業の中断、さらには貯蔵設備(原材料や製品等)の毀損等により収益の低下を招く可能性がある。 | 中 | 中 | 中 | 中 | 当社は東日本大震災の際にいわき工場が被災した経験を活かし、リスクマネジメントを徹底し、各種対応をはかってまいりました。今後も未曽有の事態にも耐えうる環境整備に努めてまいります。 |
| 急性 | 異常気象に起因する災害によるサプライチェーンが寸断されるリスク | 未曽有の風水害により原材料等の確保が困難となることで収益の低下を招く可能性がある。 | 中 | 中 | 中 | 中 | 当社は東日本大震災の際にいわき工場が被災した経験を活かし、以降、あらゆる場面で複数のルートを持つようリスクマネジメントを徹底しております。今後も未曽有の事態にも耐えうる環境整備に努めてまいります。 | |
| 機会 | 気候変動に伴う疾病増加や消費者選好の変化に対する競争力の強化が製品需要拡大につながる | 温暖化により疾病動向が変化するとホルモンバランスの変調がおこり、既存医薬品(各種ホルモン製剤など)の需要増に加え、新薬の開発販売促進により収益が拡大する。 | 小 | 小 | 長 | 長 | 当社はスペシャリティ領域を中心に、今後も既存医薬品の効能追加や新規化合物ライブラリーの充実をはかってまいります。 | |
| 気候変動リスクへの積極的取り組みにより、経営上の持続可能性が高まるとともに、ステークホルダーの評価が高まり、株価上昇の機会につながる | 当社の気候変動への取り組みが顧客からの信頼獲得、従業員の定着、人材採用における評価向上、ESG投資家からの評価向上等、企業価値創出に寄与する。 | 小 | 小 | 長 | 長 | ステークホルダーに適時適切な開示/対応に努め、企業価値向上をはかってまいります。 | ||